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ワークスペースイベントのフレームとしての記録について
キャッシュの状態に影響するすべてのワークスペース操作をフレームとして記録できます。単一フレームは、ワークスペースにおける特定の時点のキャッシュまたは既存の設計コンフィギュレーションのスナップショットです。フレームの集合体は、一連のスナップショット、つまりワークスペースで実行されたアクションまたはイベントセットの記録済み状態となります。操作履歴が取り込まれます。フレームを回復して、関連するアクションに戻すことができます。フレームの回復を行うと、その特定の時点のオブジェクトとその関連情報、ワークスペース、キャッシュ状態も回復します。
ワークスペースのカレント状態を除き、Creo の埋め込みブラウザですべてのフレームとその情報にアクセスできます。キャッシュにアクセスするには、イベントマネージャを使用します。オブジェクトの追加、作成、改訂など、キャッシュの状態に影響するワークスペース操作は、イベントマネージャでは回復可能なフレームとして表示されます。
フレームの回復を行うと、オブジェクトのキャッシュ情報が回復されるので、誤って変更したり削除した場合に、アクションを元に戻すのに役立ちます。関連フレームを持つ過去のイベントを適用したり、前のスナップショットや直前または最近の特定の時点のキャッシュ状態にロールバックしたりすることができます。回復できるのはフレームとして記録されたアクションに限られ、回復できないアクションのフレームを作成することはできません。
イベントマネージャでフレームを選択し、「このイベントを適用」(Apply this event) 処理を使用して、ワークスペースを選択したフレームの状態に回復します。フレームを回復すると、新しいイベントが作成されます。回復の際に、Creo アプリケーションで必要なオブジェクトの置換を求められる場合があります。フレームは、設計上の問題やワークスペース操作の前の一連のイベントをトレースし、問題を起こすフレームや操作を元に戻すのにも役立ちます。ワークスペースで設計のベースラインとして使用することもできます。
つまり、フレームは次のタスクで使用できます。
「元に戻す」および「やり直し」ワークスペース操作
設計の問題と関連タスクのトラブルシューティング
時間をベースとした設計の評価
特に概念設計段階において、ワークスペースからいくつものイテレーションをダウンロードすることなく、設計を前のバージョンに戻します。
ワークスペースオブジェクトのキャッシュ情報に変更があると、新しいフレームが作成されます。アクションが成功し、中断ではなく完了した場合にのみ作成されます。古い、過去のフレームに基づいてフレームを作成することができます。つまり、新しいフレームを作成することで、特定の時点のキャッシュ状態に回復するための新しいキャッシュ状態の記録を作成したことになります。たとえば、回復したフレームに関連するワークスペースオブジェクトのバージョンの回復などです。大きなフレームの回復には、完了までに時間がかかることがあります。フレームの回復中は、アクティブな Creo セッションがフリーズし、その他のタスクは実行できなくなります。詳細については、Windchill のガイド、Using Creo Parametric with WindchillWindchill ヘルプセンターモジュール、およびワークスペースのヘルプを参照してください。