パーツの問題チェック
パーツに問題があると考えられる場合には、「パーツチェック」ダイアログボックスを使用してパーツをチェックできます。バーツチェッカは、パーツの問題を検出すると、問題がある領域の稜線をハイライトします。
「3D 編集」コマンドの大部分には編集中のパーツをチェックし、コマンド固有の修正を適用する自動の「チェック & 修正」チェックボックスオプションがあります。ただし、編集を高速化するために、編集を開始する前に「チェック & 修正」チェックボックスをオフにしておくこともできます。後でパーツをチェックする場合は、「パーツチェック」コマンドを使用して明示的にチェックを行うことができます。このパーツチェックでは、内部表現上の小さなエラー以外は、パーツを修正しません。
「チェック & 修正」チェックボックスをオフにした場合は、必ず定期的にパーツをチェックしてください。パーツチェッカは、「システム設定」ダイアログボックスの設定を使用して、パーツ内で検出されたときにエラーを報告する集合体を選択します。パーツチェック操作中に「パーツチェック」ダイアログボックスでこれらの設定を一時的に変更できます。
デフォルトでは、次の無効なパーツを識別した場合、パーツチェッカは出力ボックスにエラーを報告します。
• 最小の稜線設定より短い稜線
• 制御点の最大値設定より多くの制御点を含むサーフェイス
• 空のシェル
• 非多様体
• 尖った稜線
パーツチェッカが「非多様体」パーツを報告した場合、そのまま設計を続けることはできますが、無限に細い稜線に沿って、または無限に小さい点で互いに接合されたパーツを製造することは不可能であることに注意してください。
パーツチェッカをアクティブにすると、指定したパーツの集合体を 1 回だけチェックし、正しければ、それらの集合体は編集されるまで再度チェックされることはありません。この増分チェックにより、パーツチェッカと Creo Elements/Direct Modeling の両方のパフォーマンスを向上できます。
通常は、パーツチェッカの最小オプションを使用していれば、パーツの問題を十分に検出できます。ただし次の場合には、完全なチェックを (「最大」チェックボックスをオンにして) 行うことをお勧めします。
• パーツが完成し、次の工程に送る段階になったとき
• パーツを目で見て調べ、どこかおかしいように見えた場合
• 「チェック & 修正」チェックボックスをオフにした状態で操作を行った場合
複雑なパーツに対するパーツチェックにはかなりの時間がかかる可能性があります。特に、「最大」オプションを使った場合は時間がかかります。この場合、別のコンピュータで Remote Update Server 機能を使ってパーツチェックを実行することをお勧めします。
パーツを調べて問題をチェックするには
1. 「解析」をクリックしてから「検証」グループで 「パーツチェック」をクリックします。「パーツチェック」 ダイアログボックスが開きます。
2. 「オブジェクト」をクリックし、次の方法でチェックするパーツを指定します。
◦ 画面でパーツをクリックします。
◦ ユーザ入力ラインにパーツ名を入力します。
◦ 構造一覧でパーツを選択します。
3. 「最大」チェックボックスをオンにして、パーツ全体の詳細チェックを実行します。
4. 必要に応じて、パーツチェッカに次の表示オプションを 1 つ以上設定します。
◦ 疑わしい領域にラベルを付けるには、「ラベル」チェックボックスをオンにします。ラベルによって詳細が表示されます。
◦ 可能なすべての情報を表示するには、「詳細」チェックボックスをオンにします。
◦ チェック後にラベルを保持するには、「ラベル保持」チェックボックスをオンにします。
◦ 警告、修正メッセージ、および情報メッセージを一時的にオフにするには、「警告」チェックボックスをオフにします。ビューポートが乱雑になるのを防ぐため、複数のパーツをチェックしたりラベル付けしたりする場合に、特定のメッセージをオフにすることが必要な場合もあります。
6. 選択したパーツをチェックするには、「チェック」をクリックします。
Creo Elements/Direct Modeling でパーツがチェックされ、疑わしい領域が見つかればハイライトされて、結果が「出力」ウィンドウにレポートされます。
7. 続けてパーツ (またはほかのパーツ) をチェックするか、 をクリックして操作を終了します。
8. または「閉じる」をクリックして「出力」ウィンドウを閉じます。