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図形の関数
図形に関する Creo Elements/Direct Annotation の次の領域をカスタマイズできます。
AM_UNDELETE_SETTINGS 関数
SHOW_OWNER_FLAGS-UNDERGROUND_COLOR 関数
DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE 関数
AM_UNDELETE_SETTINGS 関数
AM_UNDELETE_SETTINGS 関数を使用して「削除」コマンドと「削除取消し」コマンドのデフォルト動作を設定できます。たとえば、デフォルトでは、削除した項目は図面上で非表示になっているだけですが、この設定を変更して要素を永久に削除できます。もちろん、削除および削除取消しを行う際には、デフォルトの選択のいずれも変更できます。
Creo Elements/Direct Annotation のユーザ入力ラインに AM_UNDELETE_SETTINGS を入力して、これらのデフォルトを変更することもできます。次に説明するすべての設定を変更できるメニューが表示されます。「削除」および「削除取消し」のデフォルト選択を Creo Elements/Direct Annotation から自動的に設定するには、次の関数を am_customize ファイルまたはその他のカスタマイズファイルに追加します。
構文
(AM_UNDELETE_SETTINGS --+--> INIT_DEL_MANU オプション--------->+--->
                        |                            |
                        |--> DEL_PREVIOUS オプション---------->|
                        |                            |
                        |--> DEL_NOTHING オプション----------->|
                        |                            |
                        |--> DEL_ALL オプション--------------->|
                        |                            |
                        |--> 3D_HATCH_HANDLING オプション----->|
                        |                            |
                        |--> INIT_ACCESS_MODE オプション------>|
                        |                            |
                        |--> INIT_UND_MANU オプション--------->|
                        |                            |
                        |--> INIT_UND_CALC オプション--------->|
                        |                            |
                        |--> UNDEL_BACK_COLOR オプション------>|
                        |                            |
                        |--> UNDEL_CALC_COLOR オプション------>|
                        |                            |
                        |--> UNDEL_MANU_COLOR オプション------>|
                        |                            |
                        |--> UNDO_HIDE_COLOR オプション------->|
                        |                            |
                        |--> UNDO_FORW_COLOR オプション------->|
                        |                            |
                        |--> UNDO_BACK_COLOR オプション------->|
                        |                            |
                        |--> CANCEL_DELETE オプション--------->|
                        |                            |
                        |--> CANCEL_UNDELETE オプション------->|
                        |                            |
                        `--> DEPENDENCY オプション------------>'
INIT_DEL_MANU オプション
:INIT_DEL_MANU は、「削除」操作中に手動で追加した要素を選択できるようにするかどうかを指定します。デフォルトは、手動で追加した要素の選択は有効 (:ON) です。
構文
-->(:INIT_DEL_MANU)--+-->(:OFF)------->+-->
                     |                  ^                     
 `-->(:ON)-------->'
サブオプション
:OFF は手動で追加した要素の選択を無効にします。
:ON は手動で追加した要素の選択を有効にします。
:INIT_DEL_MANU と :INIT_DEL_CALC の少なくとも 1 つは :ON に設定する必要があります。
INIT_DEL_CALC オプションも参照してください。
INIT_DEL_CALC オプション
:INIT_DEL_CALC は、「削除」操作中に計算済み (ビュー) 図形を選択できるようにするかどうかを指定します。デフォルトは計算された図形の選択が無効 (:OFF) です。
構文
-->(:INIT_DEL_CALC)--+-->(:OFF)------->+-->
| ^
`-->(:ON)-------->'
サブオプション
:OFF は計算された図形の選択を無効にします。
:ON は計算された図形の選択を有効にします。
:INIT_DEL_MANU と :INIT_DEL_CALC の少なくとも 1 つは :ON に設定する必要があります。
INIT_DEL_MANU オプションも参照してください。
DEL_PREVIOUS オプション
:DEL_PREVIOUS は現在の「削除」操作で削除された要素を非表示にするのではなく、永久に削除するよう指定します。これはデフォルトの選択ではありません (デフォルトは :DEL_NOTHING)。
構文
-->(:DEL_PREVIOUS)---->
:DEL_PREVIOUS、:DEL_NOTHING、および :DEL_ALL のいずれか 1 つのみを設定できます。
参照
DEL_NOTHING オプション
DEL_ALL オプション
DEL_NOTHING オプション
:DEL_NOTHING は現在の「削除」操作で削除された要素を永久に削除するのではなく、非表示にするよう指定します。これはデフォルトで選択されています。
構文
-->(:DEL_NOTHING)---->
:DEL_PREVIOUS、:DEL_NOTHING、および :DEL_ALL のいずれか 1 つのみを設定できます。
参照
DEL_PREVIOUS オプション
DEL_ALL オプション
DEL_ALL オプション
:DEL_ALL は「削除」バッファにあるすべての要素を、非表示にするのではなく永久に削除するよう指定します。これはデフォルトの選択ではありません (デフォルトは :DEL_NOTHING)。
構文
-->(:DEL_ALL)---->
:DEL_PREVIOUS、:DEL_NOTHING、および :DEL_ALL のいずれか 1 つのみを設定できます。
参照
DEL_NOTHING オプション
DEL_PREVIOUS オプション
3D_HATCH_HANDLING オプション
:3D_HATCH_HANDLING は、自動生成されたハッチングを削除する際に、非表示にするか、永久に削除するかを指定します。デフォルトでは、必要に応じて削除取消しができるよう、ハッチングは非表示になります (:HIDE)。
更新後、削除したハッチングはこの設定に応じて自動的に非表示になるか、再度削除されます。ただし、これはハッチングの外側および内側の稜線要素が完全に変更されていない場合にのみ実行できます。
構文
-->(:3D_HATCH_HANDLING)--+-->(:HIDE)------->+-->
| ^
`-->(:DELETE)----->'
サブオプション
:HIDE は自動生成されたハッチングを非表示にします。
:DELETE は自動生成されたハッチングを永久に削除します。
INIT_ACCESS_MODE オプション
:INIT_ACCESS_MODE は「削除取消し」コマンドを「選択」モードで開始するか「順次」モードで開始するかを指定します。デフォルトでは「選択」モードで開始します (:SELECTED)。
構文
-->(:INIT_ACCESS_MODE)--+-->(:SELECTED)------->+-->
| ^
`-->(:SEQUENTIAL)----->'
サブオプション
:SELECTED は「削除取消し」を「選択」モードで開始します。
:SEQUENTIAL は「削除取消し」を「順次」モードで開始します。
INIT_UND_MANU オプション
:INIT_UND_MANU は「選択」モードで「削除取消し」を実行しているときに手動で追加された要素を選択できるようにするかどうかを指定します。デフォルトは、手動で追加した要素の選択は有効 (:ON) です。
構文
-->(:INIT_UND_MANU)--+-->(:OFF)------->+-->
| ^
`-->(:ON)-------->'
サブオプション
:OFF は手動で追加した要素の選択を無効にします。
:ON は手動で追加した要素の選択を有効にします。
:INIT_UND_MANU と :INIT_UND_CALC の少なくとも 1 つは :ON に設定する必要があります。
INIT_UND_CALC オプションも参照してください。
INIT_UND_CALC オプション
:INIT_UND_CALC は「選択」モードで「削除取消し」を実行しているときに計算済み (ビュー) 図形を選択できるようにするかどうかを指定します。デフォルトは計算済された図形の選択が有効 (:ON) です。
構文
-->(:INIT_UND_CALC)--+-->(:OFF)------->+-->
| ^
`-->(:ON)-------->'
サブオプション
:OFF は計算された図形の選択を無効にします。
:ON は計算された図形の選択を有効にします。
:INIT_UND_MANU と :INIT_UND_CALC の少なくとも 1 つは :ON に設定する必要があります。
INIT_UND_MANU オプションも参照してください。
UNDEL_BACK_COLOR オプション
:UNDEL_BACK_COLOR は「選択」モードと「順次」モードの両方で、削除取消し操作の実行中に、削除したオブジェクトを暗く表示する場合の色を決定します。デフォルトは灰色です。
構文
-->(:UNDEL_BACK_COLOR)----->(:RGB n1,n2,n3)------>
サブオプション
3 値で定義される RGB 色を入力できます。
参照
UNDEL_CALC_COLOR オプション
UNDEL_MANU_COLOR オプション
UNDO_HIDE_COLOR オプション
UNDO_FORW_COLOR オプション
UNDO_BACK_COLOR オプション
UNDEL_CALC_COLOR オプション
:UNDEL_CALC_COLOR は「選択」モードで削除取消し操作の実行中に、削除済みの計算された図形の色を決定します。デフォルトはオレンジです。
構文
-->(:UNDEL_CALC_COLOR)----->(:RGB n1,n2,n3)------>
サブオプション
3 値で定義される RGB 色を入力できます。
参照
UNDEL_BACK_COLOR オプション
UNDEL_MANU_COLOR オプション
UNDEL_MANU_COLOR オプション
:UNDEL_MANU_COLOR は「選択」モードで削除取消し操作の実行中に、削除した手動追加要素の色を決定します。デフォルトは青です。
構文
-->(:UNDEL_MANU_COLOR)----->(:RGB n1,n2,n3)------>
サブオプション
3 値で定義される RGB 色を入力できます。
参照
UNDEL_BACK_COLOR オプション
UNDEL_CALC_COLOR オプション
UNDO_HIDE_COLOR オプション
:UNDO_HIDE_COLOR は「順次」モードで削除取消し操作を行う際の、削除した要素の色を決定します。この色は、削除取消しが可能なすべての要素の表示に使用されます。デフォルトは黄色です。
構文
-->(:UNDO_HIDE_COLOR)----->(:RGB n1,n2,n3)------>
サブオプション
3 値で定義される RGB 色を入力できます。
参照
UNDEL_BACK_COLOR オプション
UNDO_FORW_COLOR オプション
UNDO_BACK_COLOR オプション
UNDO_FORW_COLOR オプション
:UNDO_FORW_COLOR は「次へ」をクリックしたときに再度削除できる順方向シーケンス内の、削除した要素の色を決定します。この色でハイライトされた要素の数は、「順方向」の値に対応します。この設定は、「順次」モードにおける削除取り消し操作中に有効になります。デフォルトは赤です。
構文
-->(:UNDO_FORW_COLOR)----->(:RGB n1,n2,n3)------>
サブオプション
3 値で定義される RGB 色を入力できます。
参照
UNDEL_BACK_COLOR オプション
UNDO_HIDE_COLOR オプション
UNDO_BACK_COLOR オプション
UNDO_BACK_COLOR オプション
:UNDO_BACK_COLOR は「次へ」をクリックしたときに削除取消しができる逆方向シーケンス内の、削除した要素の色を決定します。この色でハイライトされた要素の数は、「逆方向」の値に対応します。この設定は、「順次」モードにおける削除取り消し操作中に有効になります。デフォルトは緑です。
構文
-->(:UNDO_BACK_COLOR)----->(:RGB n1,n2,n3)------>
サブオプション
3 値で定義される RGB 色を入力できます。
参照
UNDEL_BACK_COLOR オプション
UNDO_HIDE_COLOR オプション
UNDO_FORW_COLOR オプション
CANCEL_DELETE オプション
:CANCEL_DELETE は「OK」をクリックして「削除」操作の実行を確認する必要があるかどうかを指定します。デフォルト動作は、「OK」をクリックしない場合は「削除」操作を取り消す (:ON) ですが、これを変更して削除を即座に受け入れるようにできます。
* 
"安全キャンセル" が無効な場合、「削除」メニューで「キャンセル」をクリックしてもそのセッションで行った削除を元に戻すことはできません。削除した要素 (「削除」バッファ内に残っている場合のみ) を元に戻すには、「削除取消し」を使用する必要があります。
構文
-->(:CANCEL_DELETE)--+-->(:OFF)------->+-->
| ^
`-->(:ON)-------->'
サブオプション
:OFF は実行するとすぐに削除が有効になり、「OK」をクリックしなくてもそのままとなるよう指定します (つまり、「削除」操作は別のコマンドの開始により終了します)。
:ON は「OK」をクリックしない場合、「削除」操作をキャンセルします。
参照
CANCEL_UNDELETE オプション
CANCEL_UNDELETE オプション
:CANCEL_UNDELETE は「OK」をクリックして「削除取消し」操作の実行を確認する必要があるかどうかを指定します。デフォルト動作は、「OK」をクリックしない場合は「削除取消し」操作を取り消す (:ON) ですが、これを変更して要素の復旧を即座に受け入れるようにできます。
* 
"安全キャンセル" が無効な場合、「削除取消し」メニューで「キャンセル」をクリックしてもそのセッションで行った削除取消しを元に戻すことはできません。元に戻した要素を再度削除するには、「削除」をもう一度実行する必要があります。
構文
-->(:CANCEL_UNDELETE)--+-->(:OFF)------->+-->
| ^
`-->(:ON)-------->'
サブオプション
:OFF は実行するとすぐに削除取消しが有効になり、「OK」をクリックしなくてもそのままとなるよう指定します (つまり、「削除取消し」操作は別のコマンドの開始により終了します)。
:ON は「OK」をクリックしない場合、「削除取消し」操作をキャンセルします。
参照
CANCEL_DELETE オプション
DEPENDENCY オプション
:DEPENDENCY は「削除」および「削除取消し」を、削除する、または削除を取り消す要素に "従属" する要素にも実行するかどうかを指定します。デフォルトの動作は、削除および削除取消し時に従属要素を考慮する (:ON) です。
たとえば、このスイッチをオンにして線を削除すると、それに添付された寸法、中心線、ハッチングもすべて削除されます。同様に、たとえば寸法の削除を取消すと、寸法の参照するオーナ図形も元に戻ります。
構文
-->(:DEPENDENCY)--+-->(:OFF)------->+-->
| ^
`-->(:ON)-------->'
サブオプション
:OFF は削除および削除取消しを個別に実行します。従属要素には影響を与えません。
:ON は選択した要素に従属するすべての要素の削除および削除取消しを実行します。
SHOW_OWNER_FLAGS-UNDERGROUND_COLOR 関数
「オーナのハイライト」を使用する際に、オーナの要素が元の色に対してハイライト表示されるよう、対象オーナに属さないすべての要素を背景色で表示します。SHOW_OWNER_FLAGS-UNDERGROUND_COLOR 関数は、この背景色の設定に使用できます。デフォルトは灰色です。
構文
(SETQ (DOCU::SHOW_OWNER_FLAGS-UNDERGROUND_COLOR DOCU::*OWNER*) n1,n2,n3)
オプション
3 値で定義される RGB 色を入力できます。
DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE 関数
DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE 関数を使用して、Creo Elements/Direct Annotation 設定メニューで線サイズオプションまたはペンサイズオプション、もしくはその両方を無効にします。無効なオプションは (図形設定や参照線設定と同様に) メニューでグレー表示され、ユーザによる設定はできません。たとえば、線サイズ設定を無効化してすべての図形を絶対値のサイズで表示し、尺度の影響を受けないようにしたい場合があります。
線サイズとペンサイズの設定を反映するには、am_customize ファイルまたはその他のカスタマイズファイルに次の関数を追加します。
構文
(DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE --+--> BOTH オプション----------------->+--->
| ^
|--> PENSIZE_ONLY オプション--------->|
| |
|--> LINESIZE_ONLY オプション-------->|
| |
|--> PENSIZE_PREFERED オプション----->|
| |
|--> LINESIZE_PREFERED オプション---->|
| |
`--> NONE オプション----------------->'
BOTH オプション
:BOTH は、設定メニューでペンサイズオプションと線サイズオプションの両方を有効にします。これは Creo Elements/Direct Annotation のデフォルトの動作です。
構文
(DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE :BOTH)
PENSIZE_ONLY オプション
:PENSIZE_ONLY は、設定メニューでペンサイズオプションのみを有効にします。線サイズの設定は無効です。
構文
(DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE :PENSIZE_ONLY)
LINESIZE_ONLY オプション
:LINESIZE_ONLY は、設定メニューで線サイズオプションのみを有効にします。ペンサイズの設定は無効です。
構文
(DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE :LINESIZE_ONLY)
PENSIZE_PREFERED オプション
:PENSIZE_PREFERED は、ペンサイズオプションが指定されている場合、設定メニューで線サイズオプションを無効化します。
構文
(DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE :PENSIZE_PREFERED)
LINESIZE_PREFERED オプション
:LINESIZE_PREFERED は、線サイズオプションが指定されている場合、設定メニューでペンサイズオプションを無効化します。
構文
(DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE :LINESIZE_PREFERED)
NONE オプション
:NONE は、設定メニューでペンサイズオプション、線サイズオプションの両方が無効になるようにします。
構文
(DOCU-SET-PEN-AND-LINE-SIZE-MODE :NONE)