寸法の作成
寸法記入を使用すると、図面の要素についての詳細な説明を記入することで、モデルに関する重要な追加情報を提供できます。
寸法を作成するには
1. 「Annotation」をクリックしてから
「注釈」グループで
「線形」または
「円形」の隣の矢印をクリックします。
「注釈」グループで
「角度」をクリックすることもできます。
2. 「線形」または「円形」で、作成する寸法の
寸法線タイプをクリックします。直線寸法、円形寸法、または角度寸法のそれぞれのダイアログボックスが開きます。
3. 必要に応じて、次の項目を入力します。
◦ 直径
接線スパンがあり一意の中心点を持つ円形図形の寸法を記入するには、「直径寸法」ダイアログボックスで「接線モード」をクリックします。
◦ 半径および直径
半径の線が要素の中心を通るようにするには、「半径寸法」ダイアログボックスまたは「直径寸法」ダイアログボックスで「中心線」をクリックします。
◦ 接線
円、円弧、フィレット、楕円、B-スプライン (補間スプラインと制御スプラインの両方で閉じたもの) に寸法を記入するには、「接線」をクリックし、ビューポートを右クリックし、コンテキストメニューで必要な寸法方向を選択します。
Extremum | このオプションでは、円形要素の極値点間の寸法が記入されます。最長または最短の距離の、いずれか適切な方が計測されます。これはデフォルトのオプションです。 |
傾斜 | このオプションでは、端の位置に角度の方向付けを行うことができます。指定した角度の値は、Creo Elements/Direct Annotation によって 360 度~ -360 度の範囲に変換されます。 |
水平 | このオプションでは、水平面方向に寸法記入できます。 |
鉛直 | このオプションでは、鉛直面方向に寸法記入できます。 |
「要素平行」 | このオプションでは、図面の参照線に並行に寸法記入できます。 |
「垂直」 | このオプションでは、図面の参照線に垂直に寸法記入できます。 |
| • 「Extremum」と「傾斜」は、「直径」の「接線モード」では使用できません。 • 開いた B-スプラインには接線方向寸法は作成できません。 |
閉じた B-スプラインにおいて、指定した角度で接点が 3 つ以上存在する場合、Creo Elements/Direct Annotation では、そのうち互いに最も遠く離れた 2 つの接点が選択されます。閉じた B-スプライン上の点を選択し、かつ円、円弧、線、フィレットまたは楕円上の点を選択した場合、Creo Elements/Direct Annotation では、B-スプライン上で選択した点に最も近い接点が自動的に選択されます。
4. 必要に応じて接頭記号、枠内接頭記号、接尾記号、枠内接尾記号、下接記号、または上接記号を入力します。接頭記号フィールドおよび接尾記号フィールドに、キーワードとしてねじ寸法特性が表示されます。
| 基本接頭記号および基本接尾記号は、基本公差を選択した場合のみ使用できます。 |
5. 必要に応じて、「公差タイプ」ボックスから公差のタイプを選択して、公差値を入力します。
6. 「小数位」の下の「+」や「-」をクリックして、小数点以下の桁数を増減します。真中のボタンをクリックすると、小数点以下の桁数はデフォルトに戻ります。
7. 寸法の始点をクリックします (または、ボックス選択を使用します)。あらゆる寸法記入のタイプについて、多数の寸法点を、そのまわりに選択ボックスを描画して同時に指定することができます。Creo Elements/Direct Annotation は可能な寸法点を決定して、自動的に寸法記入を作成します。自動配置モードを使用可能にしていない限り、すべての寸法テキストを一括した位置をクリックします。一部の寸法では、調整が必要となる場合があります。
一部の寸法記入 (シングル寸法など) では、最初から選択ボックスを指定できますが、その他の寸法記入 (並列寸法など) の場合は最初の点をクリックしてからボックスを描画しなければなりません。
ボックス選択を使用して寸法を作成する場合、寸法の作成中に寸法参照要素を再選択することはできません。
◦ 角度寸法の場合は、角度の片側をクリックします。
◦ 接線寸法の場合は、接線スパンのある図形をクリックします。
◦ 面取りの場合は、面取りされた稜線をクリックします。
| シングル寸法と角度寸法の場合、始点として参照線を選択できます。角度寸法の場合、参照線が複数のセグメントから構成されていてはなりません。 |
8. 必要に応じて、次の項目を入力します。
◦ シングル寸法
終点をクリックします。
◦ 直列寸法
最初の直列寸法点をクリックします。必要に応じて、直列寸法点とテキスト位置のクリックを繰り返します。直列寸法の作成中にいつでも、前に指定した寸法点を取り消すことができます。右クリックし、「戻る」をクリックして最後の点を削除し、通常通りに操作を続けてください。
◦ 対称寸法
1. 「対称シングル」をクリックした場合は、終点をクリックします。寸法参照要素は、次の寸法を作成するまでハイライト表示されたままとなります。
2. 「対称並列長」をクリックした場合は、最初の対称並列点をクリックします。寸法参照要素は、次の寸法を作成するまでハイライト表示されたままとなります。対称並列長寸法を作成中にいつでも、前に指定した寸法点を取り消すことができます。右クリックし、「戻る」をクリックして最後の点を削除し、通常通りに操作を続けてください。
◦ データム寸法
必要に応じて、並列寸法点とテキスト位置のクリックを続けます。並列寸法の作成中にいつでも、前に指定した寸法点を取り消すことができます。右クリックし、「戻る」をクリックして最後の点を削除し、通常通りに操作を続けてください。
◦ 角度寸法
角度の反対側をクリックします。角度基準をクリックする順番を間違った場合は、「交換」をクリックすると、2 つの側を逆の順番でクリックしたときの角度に変更できます。
| 終点として参照線を選択することもできます。参照線が複数のセグメントから構成されていてはなりません。 |
◦ 円形寸法
1. 「半径」または「直径」をクリックした場合は、円、円弧、またはフィレットをクリックします。
2. 「円弧」をクリックした場合は、「長さ」または「角度」チェックボックスをオンにして円弧の長さまたは角度を寸法記入します。円弧の 2 つの端点をクリックします。
| ビューポートを右クリックして、コンテキストメニューで「長さ」寸法または「角度」寸法を選択します。 |
端点を選択した順序により、長弧または短弧のどちらを計測するかが決まります。
円弧に沿って時計回りにクリックすると、長弧が計測されます。
円弧に沿って反時計回りにクリックすると、短弧が計測されます。
9. 寸法作成時には、「外観」で各種属性をいつでも指定できます。これらの設定の大部分はひと目でわかりますが、次の点を覚えておいてください。
スタイル: | 寸法に適用するスタイルを選択します。 |
色 : | 寸法のカラーを指定します。 |
フォント: | 寸法のフォントを選択します。 |
塗りつぶし: | ブロックフォントまたは矢印を塗りつぶすかどうかを指定します。 |
枠: | 寸法枠を選択します。 |
矢印の外観 | 2 本の線を持つ寸法の場合、これらの線をつなぐ線の一方の端に第 1 矢印タイプを、他方の端に第 2 矢印タイプを指定できます。 |
第 1 タイプ: | 半径寸法と面取り寸法の場合は、「第 1 タイプ」ボタンだけが表示されます。 |
第 2 タイプ: | 「対称シングル」寸法と「座標」寸法の場合は、「第 2 タイプ」ボタンだけが表示されます。 |
10. 寸法テキストの位置をクリックします。位置を指定するまで、テキストを表すボックスがカーソルの移動に伴って移動します。
11. 図面に寸法記入を追加する操作を続けるか、または
をクリックして操作を終了します。
| 新しいねじ寸法の作成、Creo Elements/Direct Modeling のピッチの変更、および Creo Elements/Direct Annotation のビューの更新を実行すると、寸法が自動的に更新されます。 古いねじ寸法がある場合は更新されません。更新後は、古いねじ寸法のユーザデータはすべて失われます。
ねじ寸法の変換コマンドを使用して、ねじ寸法を変換してください。 |