テーパ グループ
プラスチック パーツを処理する場合、形状を実際のプラスチック パーツとするためにパーツの面をテーパする必要があります。エンジニアは、モデルをテーパする前に、同じ勾配定義でまとめてテーパする必要がある面を調べます。テーパ グループは、このプロセスをサポートします。エンジニアは、テーパ グループ機能を使用して同じ勾配定義でテーパする必要がある面をグループ分けします。
テーパ グループは、自動的にフィルタ処理された、同じパーツからのシルエット面の集合です。テーパ グループは、同じ勾配定義で構成されます。これには、基準平面 (点と方向) および勾配角度が含まれます。また、テーパ グループは可視で、構造一覧からアクセスできます。
テーパ グループが作成されると、関連パーツは自動的に所有者として定義され、デフォルト名を割り当てられます。グループ分けプロセスを視覚的にサポートするために、オプションで、色をテーパ グループに割り当てることができます。グループ分けが終了すると、エンジニアは「適用」コマンドを使用して、モデルを容易にテーパできます。このコマンドは、テーパ定義を指定の面に自動的に適用するものです。
テーパグループを作成するには
テーパ グループを作成するには、Mold Design モジュールに入っている必要があります。メイン メニューから、次のステップを完了します。
1. 「モールド集合体」をクリックしてから
「テーパグループ」グループで
「作成」をクリックします。
「テーパグループ作成」ダイアログボックスが開きます。
2. 「3D 方向」サブダイアログを使用して、勾配の「方向」を指定します。
3. テーパする面 (複数可) を指定します。次の方法のいずれかを使用します。
◦ 1 つの面だけを指定するには、その面をクリックします。
◦ 「選択」ツールを使用して、複数の面を指定します。
4. この時点で、「オーナ」(つまり、パーツ) および「名前」は自動的に定義されます。必要であれば、グループの「名前」を変更できます。ただし、グループの「オーナ」を変更することはできません。
5. 勾配の「角度」を指定します。
6. オプションで、「色」を設定します。これは、テーパグループをハイライトするのに使用されます。
7. 必要であれば、「ハイライト」を指定します。「カレント」または「全て」のどちらかを選択します。
◦ 「カレント」は、このコマンドを使用して作成されるテーパグループの面だけをハイライトします。
◦ 「全て」は、そのパーツ内のすべての既存テーパグループを表示するのに使用されます。
8. 「OK」をクリックします。
テーパグループを編集するには
1. 「仕上げ」メニューの「テーパグループ」で、「編集」をクリックします。
2. テーパ グループを入力するか、構造一覧から選択して、指定します。テーパグループの「名前」と値が画面に表示され、ここで同時に修正できます。
3. 次のオプションのいずれかを選択して、対応する値を入力します。
◦ テーパグループへの面の「追加」、またはテーパグループからの面の「削除」。
◦ 勾配の「角度」または「点」を入力することによる勾配パラメータの変更。
◦ 「色」の変更。
4. 「OK」をクリックします。
テーパグループの「方向」または「オーナ」を変更することはできません。
| 勾配方向を修正する場合は、新しいテーパ グループを作成する必要があります。 |
テーパグループの名前を変更するには
1. 「仕上げ」メニューの「テーパグループ」で、「名前変更」をクリックします。
2. テーパグループの「名前」を指定するか、構造一覧から選択します。
3. 新しい名前を入力します。
4. 「OK」をクリックします。
テーパグループを削除するには
1. 「仕上げ」メニューの「テーパグループ」で、「削除」をクリックします。
2. 削除するテーパ グループを選択します。
3. 「OK」をクリックします。
テーパグループをハイライト表示するには
「ハイライト」コマンドを使用して、既存のテーパグループの有無を調べます。各種のテーパ グループに別々の色を割り当てている場合、ハイライトすればテーパ グループの識別に役立ちます。
1. 「仕上げ」メニューの「テーパグループ」で「ハイライト」をクリックします。
2. 「オーナ」または単独の「グループ」のどちらかを選択します。
◦ 「オーナ」は、このパーツのすべてのテーパグループをハイライトします。
◦ 「グループ」は、選択されているテーパグループをハイライトします。
テーパグループを適用するには
「適用」コマンドを使用するのは、対象のパーツで作業する全ユーザによりテーパグループが完全に定義され、承認された場合のみです。テーパグループを適用する方式は、次のように「自動」と「対話型」の 2 つがあります。
「自動」方式は、すべてのテーパグループ全体をループし、指定された勾配定義でテーパをグループ面に適用します。「対話型」方式では、テーパコマンドは対話型になります。テーパ グループについて指定された値は、テーパ コマンドのデフォルト値を定義するのに使用されます。ユーザは、テーパを適用できるようにこれらのデフォルト値を変更することができます。テーパ グループを適用する手順は、次のとおりです。
1. 「仕上げ」の「適用」を選択します。
2. オプションで、「色残す」をオンにして、テーパされた面の色を保持します。
3. オプションで、「集合体残す」をチェックし、テーパ集合体としてテーパ情報を保存します。
4. 次のオプションのいずれかを選択して、グループをテーパします。
◦ 自動:
▪ 「パーツ」オプションを使用してすべてを選択します。
▪ 「グループ」オプションを使用してグループをリストします。
◦ 対話型:
▪ 「単独グループ」対話型オプションを使用して 1 つずつ選択し、グループを指定します。
テーパの適用が失敗した場合、テーパ グループは削除されません。この場合、ユーザは、テーパ操作を対話式か、または標準テーパ コマンドを使用して手作業で行うことができます。
| テーパ定義と面が完全に定義されるまで、適用コマンドを使用しないでください。 |