表示するデータセットの選択
解析を実行すると、「ジョブ定義」ダイアログボックスで選択した必要とする結果の種類ごとに、結果データセットが生成されます。
「後工程」グループの > を使って、表示する結果データセットを指定できます。
結果データセット: 温度
結果データセット: 熱量解析勾配
モードまたは線形座屈解析を実行した場合、 > を使い、表示する結果の種類のほかに、表示する結果のモードもそれぞれ選択できます。
後工程で使用可能なデータの種類
解析の実行で生成されるデータには、次の 2 つのカテゴリがあります。
• 基本データ各ノードで計算された自由度ソリューションで (ノードソリューションデータとして知られる)、最初に計算されます。構造解析では、変位結果になります。
• 派生データ基本データ(すべての応力、ひずみ、ひずみエネルギー、および反力) から派生したデータです。要素または要素面ごとに計算され (要素ソリューションデータとして知られる)、要素ごとの輪郭線色として表示できます。
応力などの特定の派生データも、(ノードソリューションデータになると) ノードで平均できます。平均データは、結果の平均輪郭線を表示するために使われます。
表示で使用可能な結果データセットとそのコンポーネント
次のリストに、使用可能な結果データセットの種類をすべて示します。実際に表示のために使用可能なデータセットは、「ジョブ定義」ダイアログボックスで解析の設定時に選択した「必要とする結果」により異なります。
各結果データセットの説明には、そのデータセットで提供される結果コンポーネントのリストが含まれます。
次の図に(拡大して)示されるように、応力および変位方向は解析座標に相対します。
• 応力: つまり、メッシュ要素の変形を生成する単位領域当りの力 (平均化可能)。このデータセットには、次のコンポーネントがあります。
◦ フォンミーゼスフォンミーゼス応力は一般に延性材質に対する、せん断判定基準に使われ、使用している座標系にかかわらず、常に正の数値です。要素に対するすべての垂直応力およびせん断応力成分から計算されます (つまり、後述のすべてのシグマ値)。
◦ 最大せん断. 最大せん断応力。つまり、最大せん断の面に対して回転された結果テンソルを使って計算された応力。
◦ 最大主応力. 最大主応力。つまり、最大主応力 (せん断ゼロ) で面に対して回転された結果テンソルを使って計算された応力。
◦ 中間主応力. 中間主応力。つまり、中間主応力値で面に対して回転された結果テンソルを使って計算された応力。
◦ 最小主応力. 最小主応力。つまり、最小主応力値で面に対して回転された結果テンソルを使って計算された応力。
◦ シグマ U: U 方向の要素に対する垂直応力成分。
◦ シグマ V: V 方向の要素に対する垂直応力成分。
◦ シグマ W: W 方向の要素に対する垂直応力成分。
◦ タウ UV: U 軸によって定義される面の、V 軸方向のせん断応力成分。
◦ タウ WU: W 軸によって定義される面の、U 軸方向のせん断応力成分。
◦ シグマ VW: V 軸によって定義される面の、W 軸方向のせん断応力成分。
• 変位: つまり、荷重の適用による応力が掛からない元の位置からのメッシュ要素の変位 (平均化不可)。このデータセットには、次のコンポーネントがあります。
◦ マグニチュード: 合成変位 (ベクトル?)。
◦ デルタ U: 結果ウィンドウの U 方向の変位成分。
◦ デルタ V: 結果ウィンドウの V 方向の変位成分。
◦ デルタ W: 結果ウィンドウの W 方向の変位成分。
• ひずみ: つまり、応力を適用した方向のメッシュ要素の伸縮 (平均化可能)。このデータセットには、次のコンポーネントがあります。
◦ フォンミーゼスフォンミーゼス応力は一般に延性材質に対するせん断判定基準に使われ、使用している座標系にかかわらず、常に正の数値です。要素に対するすべての垂直応力およびせん断応力成分から計算されます (つまり、後述のすべてのイプシロン値)。
◦ 最大せん断. 最大せん断ひずみ。つまり、最大せん断の面に対して回転された結果テンソルを使って計算されたひずみ。
◦ 最大主応力. 最大主ひずみ。つまり、最大主応力 (せん断ゼロ) で面に対して回転された結果テンソルを使って計算されたひずみ。
◦ 中間主応力. 中間主ひずみ。つまり、中間主応力値で面に対して回転された結果テンソルを使って計算されたひずみ。
◦ 最小主応力. 最小主ひずみ。つまり、最小主応力値で面に対して回転された結果テンソルを使って計算されたひずみ。
◦ イプシロン U: U 方向の要素に対する垂直ひずみ成分。
◦ イプシロン V: V 方向の要素に対する垂直ひずみ成分。
◦ イプシロン W: W 方向の要素に対する垂直ひずみ成分。
◦ ガンマ UV: U 軸によって定義される面の、V 軸方向のせん断ひずみ成分。
◦ ガンマ WU: W 軸によって定義される面の、U 軸方向のせん断ひずみ成分。
◦ ガンマ VW: V 軸によって定義される面の、W 軸方向のせん断ひずみ成分。
• 反力: 拘束を受ける位置で、パーツの均衡を保つように作用する力。このデータセットには、次のコンポーネントがあります。
◦ マグニチュード: 結果として示される力。
◦ 力 (U 方向): U 方向の力成分。
◦ 力 (V 方向): V 方向の力成分。
◦ 力 (W 方向): W 方向の力成分。
• Applied Force: つまり、解析のために力を適用する頂点、稜線、または面のメッシュノードで計算された力 (平均化不可)。
• 要素力: 解析中に、個々のメッシュ要素に適用する力 (平均化不可)。
• ひずみエネルギー: 個々の要素で、計算されたひずみを生成するために必要なエネルギー。パーツのひずみエネルギーが最も高い領域を識別することにより、設計の変更により大幅に改善される領域を的確に指示できます (平均化可能)。
• ひずみエネルギー密度:単位体積当りのひずみエネルギー。サイズの異なる要素による複雑さを解消するためにメッシュを調整した場合、ひずみエネルギーを選択するよりも明確な図が表示されます (平均化可能)。
• 温度: 温度分布 (平均化不可)。
• 付加流量: 適用される熱流 (平均化不可)。
• 境界対流: 境界対流。
• 熱量勾配: 結果として示された温度勾配 (平均化可能)。このデータセットには、次のコンポーネントがあります。
◦ マグニチュード - 結果として示された温度。
◦ 勾配 U: U 方向の温度成分。
◦ 勾配 V: V 方向の温度成分。
◦ 勾配 W: W 方向の温度成分。
• 熱流速: パーツ全体における、結果として示された熱流束 (平均化可能)。このデータセットには、次のコンポーネントがあります。
◦ マグニチュード - 結果として示された温度。
◦ 流束 U: U 方向の熱流束成分。
◦ 流束 V: V 方向の熱流束成分。
◦ 流束 W: W 方向の熱流束成分。
• エラー: p 要素解析のエラー検証。
• PU 順序: p 要素解析の U 方向の最終要素次数。
• PV 順序: p 要素解析の V 方向の最終要素次数。
• PW 順序: p 要素解析の W 方向の最終要素次数。
表示するデータセットの選択
「データセット」ダイアログボックスを使うと、表示する解析条件で要求したデータセットと、その表示法を選択できます。
「データセット」ダイアログボックスにアクセスするには、次の操作を行います。
1. 「FEA」をクリックしてから「後工程」グループで「結果」の隣の矢印をクリックします。
2. データセットをクリックします。