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ハーネスアセンブリ作成の方針
経路設定のタイプ
手動経路: 空間を通る 3D 曲線を作成するかのようにケーブルの経路を手動で設定できます。
長所と欠点
利点
理解しやすい
ケーブル表示が写実的
小規模スケールのケーブル工程に最適 (ワイヤ数 < 15 ~ 20 )
経路設定パスの制御向上
欠点
各ワイヤはすべて個々に作成
製造関連機能の制限
ECAD インターフェイスなし
自動経路: ケーブルの経路を自動で設定可能なチャネルを作成できます。次に、ケーブルの始点と終点を選択するだけで、Creo Elements/Direct Cabling では最短パスに沿ってチャネルを通るケーブルの経路を自動的に設定します。
長所と欠点
利点
大規模スケールのケーブル工程に最適 (ワイヤ数 > 15 ~ 20 )
並行ケーブルの管理が容易
製造用図面の作成
既存ワイヤの非経路設定や経路の再設定が容易
ECAD インターフェイスあり
欠点
表示が非写実的 - ケーブル同士が重なって表示される
パスにフィレットがない
ECAD インターフェイス: Creo Elements/Direct Cabling は、ECAD (電気設計 CAD ソフトウェア) により生成されたファイルを読み取れます。また、すべてのケーブル経路の設定を自動的に作成します。
長所と欠点
利点
ECAD 部門と MCAD 部門を橋渡し
ASCII ファイルのフォーマットが非常にシンプル
ワイヤリスト出力をカスタマイズ可能な市販のあらゆる ECAD システムで ECAD ファイルを作成可能
Cabling の自動経路設定機能と組み合わせると完全自動ケーブル作成を実現可能
ユーザによる操作が不要なのでエラーがない
ワイヤが忘れられることがない
ECAD と MCAD の設計が 100% 一致
欠点
ECAD パーツ番号と CAD モデルに関して ECAD 部門と MCAD 部門間に密接な連携が必要
Creo Elements/Direct Cabling モジュールを使用したハーネスアセンブリのモデル化に関する自動経路設定方法
1. ハーネスアセンブリを作成し、アクティブに設定します。
2. コネクタ、フィクスチャ、端子を作成および定義します。または、Cabling の電気系パーツライブラリからパーツなどをロードします。
3. コネクタ、フィクスチャ、および端子を配置します。または、ECAD インターフェイスを使用する前に .con ファイルをインポートする場合は、フィクスチャと端子だけを配置します。
4. (オプション) ECAD ASCII ファイルの使用:
a. 参照指定を割り当てます。または .con ファイルをインポートしてコネクタを配置します。
b. ECAD ワイヤリストをインポートします。
c. 接続を作成して検証します。
5. ケーブル用のパスを生成します。パスは、ケーブルがモデルを通過する可能性のある経路です。パスにケーブルがある場合、これらのパスはチャネルと呼ばれます。
6. パスグループを定義します。
7. 自動経路設定コマンドを使用してケーブルがパスを通るように設定します。
8. ケーブルコンポーネントのグループを定義します。
9. 手動経路設定メニューのコマンドを使用してケーブルとワイヤ、接線、接続、経路設定を変更します。
10. 製造メニューのコマンドを使用してハーネスを平らにし、Creo Elements/Direct Annotation モジュールに送ります。
11. Creo Elements/Direct Annotation で寸法の記入を行います。
Creo Elements/Direct Cabling モジュールを使用したハーネスアセンブリのモデル化に関する手動経路設定方法
1. ハーネスアセンブリを作成し、アクティブに設定します。
2. コネクタ、フィクスチャ、端子を作成および定義します。または、Cabling の電気系パーツライブラリからパーツなどをロードします。
3. コネクタ、フィクスチャ、および端子を配置します。
4. ワイヤとケーブルの経路を手動で設定します。
5. ケーブルコンポーネントのグループを定義します。
6. 製造メニューのコマンドを使用してハーネスを平らにし、Creo Elements/Direct Annotation モジュールに送ります。
7. Creo Elements/Direct Annotation で寸法の記入を行います。