制約のパラメータ化
2 つの基本的な設計目標として、どのマスタパーツの場合も頑強性と使いやすさがあげられます。パラメータ (
パラメータ [日本語入力機能]で詳細に説明) は、両方の目標を達成する助けとなります。パーツのいくつかまたはすべての適切な制約にパラメータ値を定義することによって、エンドユーザがバリエーションを生成するために直接変更しなければならない制約の数を減らすことができます。その他の制約は、ユーザが指定した値に応じてパラメータ化することができます。複雑な状況では、実際に作業を行う前に、式やマクロを指定してユーザの入力をチェックまたはフィルタ処理することができます。
ユーザが修正しなければならない制約自体がパラメータ化されている場合、これらの制約を再割り当てする必要はありません。代わりに、これらの制約がパラメータ値テーブルに表示されます。これは、ときどきしか使用しないユーザにとっては、さらに簡単なインターフェイスとなります。
たとえば、次の図に示すバリエーションの生成に使用された、次のマスタパーツを考えてみましょう。
ロッカアーム用のマスタパーツ
このパーツから、大きいアームの構成のみを変更したバリエーションを生成するものとします。すべてのバリエーションにおいて、アームの外径が内径に依存することが分かっています。エンドユーザは、それぞれのバリエーションについてこの関係を計算し、手動で両方の半径の「割り当て」を行う代わりに、パラメータを使用して作業の大部分を行います。
パーツに正常に制約を設定したら、寸法制約を内側の半径に割り当て、
I_rad というパラメータ名を付けます。外側の半径にも寸法制約を設定し、
O_rad という名前を付けます。
ロッカアーム用のマスタパーツには、このマスタパーツに設定した制約が示されています。残りは
「完了」によって生成されたものです。
パラメータ定義テーブルを用いて、パラメータ O_rad が表している制約に (1.65 * I_rad) を定義します。これは、2 つの寸法線間の関係を定義します。その結果、ユーザは I_rad に値を指定するだけでバリエーションを生成することができます。I_rad パラメータは、パラメータ値テーブルで使用可能です。このため、簡単に変更して「実行」し、バリエーションを作成できます。
パラメータ化のもう 1 つの利点は、パラメータ値を後の使用に備えてストアおよび復元できることです。
「現在の制約」ダイアログボックスの
「保存」機能と
「インプット」機能を使用すると、現在のパラメータ値テーブルをファイルに書き込み、後で復元できます。この機能によって、マスタパーツのバリエーションに使用できる値テーブルの「ライブラリ」を作成することができます。この利点は、1 つのマスタパーツに基づいた一連の標準パーツを 1 つの MI ファイル (制約が設定されているマスタパーツ) およびパラメータ値ファイルの集合として格納できることです。この方法を用いれば、一連の各パーツ用に個々の MI ファイルをストアするよりもディスク領域を節約できます。また、マスタパーツの図形に変更が生じた場合も更新はとても簡単です。一連のパーツのうち、どのメンバーを再作成する場合も、マスタパーツをロードし、必要なパラメータ値テーブルを
「インプット」してから
「実行」するだけです。
バリエーションの生成でこの機能を説明しています。