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文書とデータベースの使用
普通のデータベースがアドレスの集合を保管する方法について考えてみます。通常は、住所データを次のようにいくつかのフィールドに分けます。
First Name: Jim
Last Name: Smith
Street: 100 North Main Street
City: New York
State: NY
Zip Code: 02021
Jim のアドレスの各フィールドは、再使用可能なオブジェクトです。これらの住所オブジェクトを使用して手紙を出すときは、住所情報を再入力する必要がありません。Jim の住所が変更された場合は、Jim 宛の手紙の住所情報も自動的に更新されます。PTC サーバー接続 を使用すると、Arbortext Editor ユーザーは多くの同類のデータベース原理を文書に適用することができます。
XML 文書は、その文書をマークアップする構造化コンポーネントで記述されています。PTC サーバーにより、文書の構造の個々のコンポーネントを個別に格納し、各文書を作成する際に任意の方法で構成要素を組織化することが可能です。PTC サーバーにコンテンツを追加すると、バーストコンフィギュレーションで指定した場所に適切なオブジェクトが作成されます。
以下のサンプル文書の文書構造について考察します。
Book
Preface
Copyright Info
Company Logo
Chapter 1
Registration Info
Chapter 2
Chapter 3
Book オブジェクトは、PrefaceChapter 1Chapter 2、および Chapter 3 の各オブジェクトで構成されています。各オブジェクトには、Arbortext Editor で開発された独自のデータ (コンテンツと構造) が含まれています。
文書オブジェクトには、ほかの文書オブジェクトを含められることに注意してください。Preface 内で使われている Copyright Info オブジェクトは、法的裏付けのある社内規格であり、この会社の作成するすべての印刷文書に使用されると考えられます。同様に、Registration Info オブジェクトは、いくつかのマニュアルで使用する、再利用可能な情報の小片と考えられます。Copyright Info 内で使われている Company Logo オブジェクトは、PTC サーバーに格納されるグラフィックとすることができます。
文書オブジェクトを文書に追加しても、文書オブジェクトのコンテンツが実質的に追加されるわけではありません。そうではなく、文書には参照 (つまりリンク) が追加されます。文書を開くと、Arbortext EditorPTC サーバー接続 を使用してオブジェクトのカレントバージョンにアクセスし、コンテンツを編集ビューに表示します。文書はオブジェクトへの参照と、独自のコンテンツ、構造の組み合わせで構成されます。