フックとは
フックは、Windchill Workgroup Manager から特定のデータを受け入れて、Windchill Workgroup Manager が分析するフィードバックを生成し、それに応じてデータを内部データ構造に適用するネイティブオペレーティングシステムの実行可能ファイルまたはスクリプトです。
ユーザーが Windchill Workgroup Manager 操作をトリガすると、特定の順序で発生する一連のサブプロセスが開始され、操作全体が構成されます。これらのサブプロセスの実行には、管理者が Windchill のデフォルト動作を追加または置き換え可能なポイントがあります。
たとえば、「設計アイテムのリストを取得」操作は次のサブプロセスから成ります。
• 設計データセット内で設計項目をサーチする。
• アイテムのリストを作成する。
• Windchill Workgroup Manager のインタフェース内のドロップダウンボックスにアイテムを表示する。
「設計ファイルのリストを作成」フックでは、Windchill のデフォルトの方法で、設計アイテムのリストを作成し、ユーザーまたは管理者によって書かれたものと交換できます。
同様に、BOM を作成する際に ECAD アプリケーションからのデータを使用する方法を変更する必要があるかもしれません。この場合は、「BOM を作成」フックまたは「バリエーション BOM を作成」フックを使用して、作成したバッチファイルまたはスクリプトと置き換えます。これによって、BOM データは Windchill のデフォルト動作とは異なる方法で処理されます。
Windchill Workgroup Manager の機能が呼び出されると、Windchill はその操作のフックが有効になっているかどうかを確認します。有効になっている場合、Windchill は参照されているバッチファイルまたはスクリプトを探して実行します。実行が完了すると、Windchill は外部ファイルからフィードバックされるデータを使用して、通常の操作を回復します。このプロセスを、以下の図に示します。