不完全な依存オブジェクトの管理
不完全な依存は、CATIA V5 ファイルの不足が判明している不完全な情報に基づいた CAD ドキュメントです。たとえば、アセンブリファイルをワークスペースにインポートまたは保存すると、保存されたファイルには、(ドキュメントが不足しているため) ワークスペースに保存できないファイルへの名前参照が含まれる場合があります。したがって、オブジェクトを完成するために必要な完全な情報セットは存在しません。必要な依存オブジェクトが不完全である CAD ドキュメントは、アップロードまたはチェックインできません。これらの CAD ドキュメントをチェックインするには、これらの不完全な依存オブジェクトを解決する必要があります。
管理者が欠落および不完全な依存オブジェクトが表示されるようにサイトのプリファレンスを設定した場合、ワークスペースで不完全な依存オブジェクトを参照する
CATIA V5 ファイルを保存するときに
Windchill でそれらのオブジェクトが表示されます。オブジェクトタイプを示す
アイコンとともにオブジェクトが表示されます。不完全な依存も情報ページに適切にリストされます。
「親」レポートがその 1 つの例です。
欠落している依存オブジェクトと不完全な依存オブジェクトを無視するには、wgmclient.ini ファイルの ignore.missing.dependents プリファレンスを Yes に設定します。また、「不明な依存を無視」も Windchill の「プリファレンス管理」テーブルを通じてサイトおよび組織レベルで設定できます。
| 以前のリリースの Windchill Workgroup Manager for CATIA V5 では、不完全な依存オブジェクトは Windchill では無視されていました。 |
一般的には、次の情報が知られています。
• モデル名
• CAD ドキュメントタイプ (モデル名拡張子から推測)
CATIA V5 で一般的に定義されているオブジェクトの欠落情報には、次のものがあります。
• CAD ドキュメントサブタイプ
• オブジェクトの子または依存
• ファイルベースの属性
• 不完全オブジェクトがファミリーテーブルのメンバーかどうか
PDM では、不完全なデータセットを Windchill データベースにチェックインしないことが推奨されます。Windchill Workgroup Manager for CATIA V5 では、不完全オブジェクトを識別および解決できるように、以下のいくつかの対処方法がとられています。
• ワークスペース内の不完全オブジェクトをユーザーに通知する。
• ユーザーが不完全オブジェクトを解決できるように、CATIA V5 参照の除去や完全に定義された CAD ドキュメントへの変換を行うためのツールを用意する。
• 管理者が不完全オブジェクトの作成を禁止または管理するためのツールを用意する。