Windchill での設計コンテキストのワークフロー

トップダウン設計手法を活用するために、Windchill では、コンフィギュレーションコンテキストからの設計コンテキストの作成および更新を簡略化するために設計されたさまざまなユーザーワークフローをサポートしています。

2. 新しいコンフィギュレーションコンテキストが作成され、チェックアウトされ、コンフィギュレーションコンテキストビルダーに表示されます。

◦ ユーザーが最初に選択した部品が、新しいコンフィギュレーションコンテキストのコンテキスト部品になります。

▪ 製品構造ブラウザのフィルタ基準値 - 新規コンフィギュレーションコンテキストを作成する操作が製品構造ブラウザのツールバーから起動された場合。

▪ デフォルト値 - 新規コンフィギュレーションコンテキストを作成する操作が製品構造ブラウザのツールバーから起動されなかった場合。

◦ これで、次に示す方法でコンフィギュレーションコンテキストの定義を絞り込むことができるようになりました。

◦ ツリー構造パネルと「Visualization」タブに表示される結果のコンテキストを調べることで、コンフィギュレーションコンテキストの定義を検証します。

4. 次に、CAD アプリケーションでコンフィギュレーションコンテキストを開く操作を呼び出します (埋め込みブラウザのみ)。

5. コンフィギュレーションコンテキストから設計コンテキストが生成されます。ワークスペースに新しい設計コンテキストが作成されます。

3. ツリー構造パネルと「ビジュアリゼーション」タブに表示される結果のコンテキストを調べることで、コンフィギュレーションコンテキストの定義を検証します。

5. CAD アプリケーションでコンフィギュレーションコンテキストを開く操作を呼び出します (埋め込みブラウザのみ)。

コンフィギュレーションコンテキストから設計コンテキストを作成または更新するために必要な操作を簡素化するために、コンフィギュレーションコンテキストに直接関連する設計コンテキストを 1 つだけにすることができます。

• 操作の最初の実行時に、新しい設計コンテキストが作成され、それがコンフィギュレーションコンテキストに関連付けられます。

• それ以降の操作の実行時には、コンフィギュレーションコンテキストに関連付けられた既存の設計コンテキストが更新されます。

コンフィギュレーションコンテキストの情報ページの「詳細」タブには、関連する設計コンテキストへのハイパーリンクが表示されます。

ツリーパネルでコンフィギュレーションコンテキストのルートノードを選択した場合は、コンフィギュレーションコンテキストビルダーの「属性」タブに、関連する設計コンテキストへのハイパーリンクが表示されます。

「CATIA V5 で開く」操作は、チェックイン済みコンフィギュレーションコンテキストのコンフィギュレーションコンテキストビルダーにあるリボンツールバーから実行できます。

• 「CATIA V5 で開く」操作は「「新規設計コンテキスト」操作を表示」プリファレンスが「はい」に設定されている場合のみ使用可能になります。デフォルト値は「いいえ」です。

• 「CATIA V5 で開く」操作は、アクティブ/プライマリワークスペースが定義されている場合に、Windchill Workgroup Manager に埋め込まれた Windchill ブラウザのみから使用できます。スタンドアロンの Windchill ブラウザでは、この操作は淡色表示されています。

• 「CATIA V5 で開く」操作の挙動は、プリファレンス「コンフィギュレーションコンテキストから設計コンテキストを作成する際にウィザードを非表示にします」にも依存します。このプリファレンスが「いいえ」に設定されている場合は、新規または更新された設計コンテキストを CAD ツールで開く前に、必要な情報を「新規設計コンテキスト」または「設計コンテキストを更新」ウィンドウに入力する必要があります。

「CATIA V5 で開く」操作は、指定されたコンフィギュレーションコンテキストがチェックインされている場合のみ有効です。

• そのコンフィギュレーションコンテキストに関連する設計コンテキストがワークスペース内に作成されます。

• 次の場合、エラーメッセージが表示されます。

◦ ワークスペースがないためにユーザーがこの操作を実行できない場合。ワークスペースを作成して、再試行してください。

◦ このコンフィギュレーションコンテキストの設計コンテキストを作成したユーザーがコモンスペースにチェックインしていないために、この操作を実行できない場合。

◦ このコンフィギュレーションコンテキストの設計コンテキストが別のユーザーによってチェックアウトされているために、この操作を実行できない場合。

◦ このコンフィギュレーションコンテキストの設計コンテキストがユーザーのアクティブなワークスペース内に存在しないために、この操作を実行できない場合。(埋め込みブラウザを使用している場合)。

◦ アクティブなワークスペースが設定されていないために、この操作を実行できない場合。アクティブなワークスペースを設定後、再試行してください。

• 関連する設計コンテキストをコモンスペースにチェックインすると、登録済みのワークスペースに自動的にチェックアウトされます (埋め込みブラウザを使用している場合)。

• ワークスペース内の関連する設計コンテキストが自動的に更新されます。

• 修正された設計コンテキストで CAD アプリケーションが起動します。

「設計コンテキストを新規作成/更新」操作は、前述した「CATIA V5 で開く」操作とほぼ同じように動作します。「CATIA V5 で開く」操作と「設計コンテキストを新規作成/更新」操作の主な違いは、結果の設計コンテキストが「CATIA V5 で開く」操作では CAD アプリケーションで開くのに対し、「設計コンテキストを新規作成/更新」操作では設計コンテキストビルダーのウィンドウに表示されることです。

「設計コンテキストを新規作成/更新」操作は「「新規設計コンテキスト」操作を表示」プリファレンスが「はい」に設定されている場合のみ使用可能になります。デフォルト値は「いいえ」に設定されています。

ワークフローを簡素化するために、Windchill では、仕様により、更新のたびに「新規設計コンテキスト」ページを表示する必要が次のように軽減または解消されています。

• 「新規設計コンテキスト」ページの「テンプレート」フィールドに対して「デフォルトとして設定」操作を行うことで、これ以降コンフィギュレーションコンテキストから新規設計コンテキストを直接作成する場合の、デフォルトのテンプレートを設定できます。

• オブジェクト初期化規則 (OIR) によって、新規設計コンテキストの名前およびファイル名属性の値を設定します。

◦ 既成の OIR では、新規設計コンテキストの名前属性に、関連するコンフィギュレーションコンテキストの名前属性と同じ値が設定されます。

設計コンテキストメンバーを参照する CAD データファイルの名前である「ファイル名」については、テキスト入力フィールドを使用して入力するか、「番号と同じ」を選択することで「番号」属性と同じ値に設定することができます。デフォルトでは、「番号と同じ」はオンになっています。

• 埋め込みブラウザでは、ワークスペースの値が登録済みワークスペースに設定されます。

• 「コンフィギュレーションコンテキストから設計コンテキストを作成する際にウィザードを非表示にします」プリファレンスが「はい」に設定されている場合、管理者は、「CATIA V5 で開く」および「設計コンテキストを新規作成/更新」操作の実行時にユーザーに対して「新規設計コンテキスト」ページを表示しないように指定することができます。このプリファレンス設定では、設計コンテキストの作成ウィザードに表示される必要なすべての属性がプログラムによって設定されるように、管理者が (OIR およびプリファレンスを使用して) 必要な設定作業を行う必要があります。