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ThingWorx でのインポートとエクスポート
データ、エンティティ、拡張機能のインポートおよびエクスポート
ThingWorx でのデータやエンティティのインポートおよびエクスポートには複数のオプションがあります。開始点に応じて、データとエンティティが含まれている拡張機能を ThingWorx にインポートすることが操作の最初の手順となる場合があります。ストリーム、値ストリーム、データテーブル、ブログ、Wiki (行エントリ、ブログ投稿、Wiki ページ) 内の情報は、データと見なされます。拡張機能はインポートのみ可能です。「インポート/エクスポート」メニューは管理者ユーザーのみが使用できますが、データおよびエンティティのインポートおよびエクスポートは管理者でないユーザーが手動で実行できます。 手動によるエクスポートおよびインポートを参照してください。
小容量のインポートおよびエクスポートでは、特定のファイルをインポートまたはエクスポートするため、「ファイルから」を使用したインポートおよび「ファイルへ」を使用したエクスポートを実行できます。大容量のインポートおよびエクスポートでは、「Thingworx ストレージから」のインポートおよび「Thingworx ストレージへ」のエクスポートを実行できます。これらを使用すると、ThingworxStorage/exports フォルダにおいて、すべてのエンティティおよびデータを非同期にインポートまたはエクスポートできます。
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エクスポートには、適切な保護が必要な機密情報が含まれる可能性があります。システムのエクスポート、フィルタされたエクスポート、または 1 つのエンティティのエクスポートの実行時には常に、エクスポートファイルを暗号化して、機密保持された場所に保存する必要があります。エクスポートは信頼できない関係者と共有してはならず、ターゲットシステムへの正常なインポートを確認できた後は、エクスポートを確実に削除するか、長期のストレージソリューションに安全に保存します。詳細については、 パスワードを参照してください。
ThingWorx で使用可能なインポートおよびエクスポートのすべてのオプションの詳細については、次の表を参照してください。
インポート
ThingWorx の新しいバージョンからエクスポートされたエンティティをインポートすることはできません。
オプション
説明
サポートされているフォーマット
追加情報
ファイルから
(非同期ではない) 選択したローカルファイルまたはファイルリポジトリから、エンティティまたはデータの 1 つのファイルをインポートします。
XML、JSON、バイナリ
エンティティについては、「デフォルトの永続化プロバイダを使用」オプションがオンになっている場合、有効な永続化プロバイダのないインポートされたエンティティでは、システム定義のデフォルトの永続化プロバイダが使用されます。
エンティティについては、「サブシステムを含む」オプションがオンになっている場合、関連付けられているサブシステムのコンフィギュレーションがエンティティとともにインポートされます。
データについては、「不良値ストリームデータのレコードを無視」オプションがオンになっている場合、値ストリームエントリのエラーは無視され、インポートは失敗せずに続行されます。
エンティティについては、「プロパティ値を上書き」オプションが選択されている場合、エンティティに現在存在するプロパティ値が、インポートに存在するそのエンティティのプロパティ値によって上書きされます。これをオフにすると、インポート内のプロパティ値が無視されます。
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このオプションは、ThingWorx 8.3.13、8.4.9、および 8.5.5 以降で使用可能です。
ThingworxStorage から
サーバーの ThingworxStorage/exports フォルダにある選択した (サーバー側) ファイルから、エンティティおよびデータ (オプション) を非同期にインポートします。
XML、JSON、バイナリ
データについては、「不良値ストリームデータのレコードを無視」オプションがオンになっている場合、値ストリームエントリのエラーは無視され、インポートは失敗せずに続行されます。
「デフォルトの永続化プロバイダを使用」オプションがオンになっている場合、関連付けられた有効な永続化プロバイダのないインポートされたエンティティでは、システム定義のデフォルトの永続化プロバイダが使用されます。具体的には次のとおりです。
インポートしたエンティティに確立された有効な永続性プロバイダがある場合、その永続化プロバイダを使用してインポートされます。
インポートしたエンティティに確立された有効な永続性プロバイダがない場合、デフォルトの永続性プロバイダが使用されます。
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6.0 Neo4j から 6.5 以降の PostgreSQL または H2 にインポートする場合、ThingWorx 6.0 ではデフォルトの永続性プロバイダの名前が NeoPersistenceProvider になります。ブログ、Wiki、データテーブル、ストリーム、値ストリームでは、これがデフォルトの永続性プロバイダとして使用されます。6.5 以降では、デフォルトの永続性プロバイダ名が ThingworxPersistenceProvider に変更され、異なるモデルプロバイダのプラットフォーム間での移植が容易になっています。現在、これらのエンティティタイプのいずれかで NeoPersistenceProvider を使用している場合、「デフォルトの永続化プロバイダを使用」オプションをオンにし、インポートが適切なデフォルトの永続化プロバイダに自動的に切り替わるようにする必要があります。
「サブシステムを含む」オプションがオンになっている場合、構成されているサブシステムのすべての設定がインポート時に上書きされます。
「コレクションのアクセス許可と組織を上書き」の設定がオンになっている場合、コレクションのアクセス許可とインポートファイル内の組織によって、サーバーの設定が上書きされます。デフォルトの動作により、コレクションのアクセス許可とインポートファイル内の組織が、サーバー上の既存の定義内容にマージされます。
各データファイルには、インポート時に作成された import.log ファイルが関連付けられています。このファイルが削除されないかぎり、同じデータをインポートできません。
エンティティについては、「プロパティ値を上書き」オプションが選択されている場合、エンティティに現在存在するプロパティ値が、インポートに存在するそのエンティティのプロパティ値によって上書きされます。これをオフにすると、インポート内のプロパティ値が無視されます。
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このオプションは、ThingWorx 8.3.13、8.4.9、および 8.5.5 以降で使用可能です。
ソース管理エンティティ
ThingWorx エンティティを、ThingworxStorageFileRepository Thing のソース管理フォルダ、または「ソース管理リポジトリ」 Thing のソース管理フォルダからインポートします。これらのリポジトリの詳細については、 Thing Templateを参照してください。
XML
「デフォルトの永続化プロバイダを使用」オプションがオンになっている場合、有効な永続化プロバイダのないインポートされたエンティティでは、システム定義のデフォルトの永続化プロバイダが使用されてします。
「サブシステムを含む」オプションがオンになっている場合、関連付けられているサブシステムのコンフィギュレーションがエンティティとともにインポートされます。
エラーが発生した場合、フォルダ内のエンティティはインポートされません。XML または ThingWorx ファイルとしての解析に失敗したファイルはスキップされます。エラーはアプリケーションログに記録されます。
エンティティについては、「プロパティ値を上書き」オプションが選択されている場合、エンティティに現在存在するプロパティ値が、インポートに存在するそのエンティティのプロパティ値によって上書きされます。これをオフにすると、インポート内のプロパティ値が無視されます。
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このオプションは、ThingWorx 8.3.13、8.4.9、および 8.5.5 以降で使用可能です。
拡張機能
拡張機能 ZIP ファイルをインポートします。
.zip
拡張機能のインポートを参照してください。
エクスポート
オプション
説明
フォーマット
追加情報
ファイルへ - エンティティのコレクション
指定されたエンティティのコレクション (アプリケーションキー、ダッシュボード、マッシュアップ、メディアエンティティなど) から、モデルタグとともに、プロジェクト別に、または日付別に (ファイルの「最終更新日」のタイムスタンプによって決定) エンティティを同期エクスポートできます。
リポジトリが指定されていない場合、エンティティはローカルにエクスポートされます。
バイナリおよび XML
ファイルリポジトリが指定されていない場合、FileRespository という名前のフォルダが ThingworxStorage\repository\FileRepository に自動的に作成されます。
「一致するモデルタグをエクスポート」が選択されている場合、「タグ」フィールドで指定されているすべてのタグが含まれているエンティティだけがエクスポートされます。「一致するモデルタグをエクスポート」が選択されていない場合、「タグ」フィールドで指定されているタグのいずれかが含まれているエンティティがエクスポートされます。
ファイルへ - データのコレクション
指定されたコレクション (ブログ、データテーブル、ストリーム、値ストリーム、Wiki) から、モデルタグとともに、または日付別に (データの記録タイムスタンプによって決定) データを同期エクスポートできます。
バイナリ
ファイルリポジトリが指定されていない場合、FileRespository という名前のフォルダが ThingworxStorage\repository\FileRepository に自動的に作成されます。
「一致するモデルタグをエクスポート」が選択されている場合、「タグ」フィールドで指定されているすべてのタグが含まれているエンティティだけがエクスポートされます。「一致するモデルタグをエクスポート」が選択されていない場合、「タグ」フィールドで指定されているタグのいずれかが含まれているエンティティがエクスポートされます。
ファイルへ - 単一エンティティ
単一エンティティを、選択したローカル宛先に (同期) エクスポートできます。
バイナリまたは XML
リポジトリが指定されていない場合、エンティティがローカルにダウンロードされます。
ファイルへ - 単一データ
単一のデータを、選択したローカル宛先に (同期) エクスポートできます。
バイナリ
「一致するモデルタグをエクスポート」が選択されている場合、「タグ」フィールドで指定されているすべてのタグが含まれているエンティティだけがエクスポートされます。「一致するモデルタグをエクスポート」が選択されていない場合、「タグ」フィールドで指定されているタグのいずれかが含まれているエンティティがエクスポートされます。
ThingworxStorage へ
すべてのエンティティおよびデータ (オプション) をサーバー (ThingworxStorage/exports フォルダ) に非同期にエクスポートします。
バイナリ
ThingworxStorage フォルダにエクスポートする場合、サイズ制限はありません。
エクスポートは、日付、エンティティ/データ型名別にフォルダに分割されます。例: C:\ThingworxStorage\exports\20150625140545\Blogs\AcmeVendingEquiptmentBlog\data-0.twx
エクスポート/インポートサブシステムで、エクスポートしたファイルのサイズを設定できます。
データおよびエンティティの各ファイルに付属のチェックサム (chk) ファイルが追加されます。
ソース管理エンティティ
コレクション、モデルタグ、プロジェクト、開始日および終了日別に、ThingWorx エンティティをエクスポートします。指定したエンティティの送信先は、FileRepository または SourceControlRepository Thing です。エンティティをエクスポートすると、ソース管理システムが成果物を管理するのと似た方法で、宛先にファイル構造が作成されます。エクスポートしたファイルをコピーまたは別の場所に移動する場合、ファイル構造を ZIP ファイルとしてエクスポートできます。
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ソース管理を介してエンティティをエクスポートする場合、エンティティに関連付けられているパスワードハッシュやアプリケーションキー ID などの機密情報はエクスポートされません。ソース管理によるエクスポートを再びシステム内にインポートすると、そのエンティティに関連付けられている機密情報は失われます。
XML
エンティティのエクスポートを指定する場合、次のオプションを使用できます。
「コレクション」 - 「すべて」「アプリケーションキー」「ダッシュボード」「データシェイプ」「データタグ」「ディレクトリサービス」「拡張パッケージ」「ローカライズテーブル」「ログ」「マッシュアップ」「メディア」「メニュー」「モデルタグ」「ネットワーク」「組織」「永続化プロバイダ」「プロジェクト」「リソース」「スクリプト関数ライブラリ」「状態定義」「スタイル定義」「サブシステム」「Thing パッケージ」「Thing」「Thing Shape」「Thing Template」「ユーザー」「ユーザーグループ」
「プロジェクト」 - エクスポートに使用するプロジェクトを指定します。エンティティをエクスポートすると、選択したプロジェクトが適用されているすべてのエンティティがエクスポートされます。
「タグ」 - マジックピッカーを使用してモデルタグ別にエクスポートします。
「開始日」 - エンティティに記録されているタイムスタンプに基づき、開始日を使用して、エクスポートされたエンティティのコンテンツを制限します。「開始日」では、開始日より後のタイムスタンプを持つエンティティがエクスポートされます。
「終了日」 - データエンティティに記録されているタイムスタンプに基づき、終了日を使用して、エクスポートされたエンティティのコンテンツを制限します。「終了日」では、指定した終了日より前のタイムスタンプを持つエンティティがエクスポートされます。「終了日」が空白の場合、現在の日付と時刻が使用されます。
「リポジトリ」 - エクスポートのリポジトリを指定します。
「パス」 - エクスポートの場所を指定します。
「Zip ファイルにエクスポート」 - 指定した場所にエクスポートされたエンティティの ZIP フォルダを配置します。ファイル名を指定する必要があります。
「その他」メニューからエクスポート
XML
ユニバーサルエクスポート
このオプションは、システム間でデータをマイグレートするときに、システムごとに異なる一意の暗号化キーが使用されている場合に便利です。たとえば、運用前システムを生産システムにマイグレートする場合に便利です。この場合、1 つのシステムからエクスポートされたベースタイプ PASSWORD のプロパティなどの暗号化された機密情報を別のシステムにインポートすることはできません。
管理者ユーザーのみがエンティティのエクスポートのためにのみ使用できるこのオプションによって、エンティティを 1 つの ThingWorx サーバーからエクスポートし、後で別の ThingWorx サーバーにインポートできます。エンティティに関連付けられているデータは、エンティティとともにエクスポートされないことに注意してください。
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ThingWorx Flow で、この「ユニバーサルエクスポート」オプションが選択されている場合、機密情報はすべてエクスポートされず、ターゲットシステムでのインポート後に ThingWorx Flow UI を介して再入力する必要があります。このオプションを選択すると、セキュリティ警告が表示されます。
トピック PASSWORD ベースタイプを参照してください。
バイナリまたは XML
このオプションは、以下の条件が満たされている場合に、エクスポートの UI 内で使用できます。
「エクスポートオプション」が「ファイルへ」または「ThingWorx ストレージへ」である
「エクスポートタイプ」が「エンティティのコレクション」または「単一エンティティ」である
ユーザーが管理者グループのメンバーである。
ユニバーサルオプションが有効になっているときに、管理者ではないユーザーが Export サービスディレクトリを呼び出すと、サーバーはこのユーザーがエクスポートを実行できないようにします。