リモートアクセスのサブシステム
ThingWorx Remote Access Extension (RAE) とともにインストールされる RemoteAccessSubsystem により、リモートセッションの CreateRunUpdate、および Delete 操作がサポートされます。このサブシステムは、リモートセッションの有効期間にわたって、リモートセッションを ThingWorx データストア内で永続化します。リモートセッションが完了すると (TERMINATED)、永続化は解除されます。
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リモートセッションのデータストアは、問題なく 10 万個以上のレコードにまで拡張できますが、Axeda Global Access Server のリモートセッションの数は、10 万個よりもはるかに少ない 1,000 または 2,000 セッションほどでなければなりません。
このサブシステムには以下のコンフィギュレーション設定があります。
Maximum Number of Sessions to Return from Data Storage は、リモートセッションのリクエストがあったときに返される、永続化されているリモートセッションの最大数を指定します。デフォルト値は 500 セッションです。
Timeout to indicate that the RemoteAccessClient is not installed locally は、ユーザーのコンピュータに ThingWorx Remote Access Client (RAC) がインストールされていないことを示すメッセージを生成するまで待つ時間をミリ秒数で指定します。
Maximum Session Duration (in hours) は、リモートセッションをアクティブなままに維持できる最大時間数を指定します。デフォルト値は 24 時間で、最小値は 1 時間、最大値は 240 時間です。
Inactive Session Timeout (in minutes) は、リモートセッションが非アクティブになってからタイムアウトするまでの時間を分数で指定します。デフォルト値は 15 分で、最小値は 1 分、最大値は 60 分です。
サブシステムのコンフィギュレーション画面を次に示します。
サブシステムのコンフィギュレーションは編集できます。サブシステムは、ThingWorx Platform が起動されると自動的に起動されます。
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RemoteAccessSubsystem は、呼び出し元が ThingWorx ComposerSetConfigurationTable サービスの両方から最小値より小さい値または最大値より大きい値を設定しようとすると、例外をスローします。
このサブシステムには、古いセッションをクリーンアップするサービスと非アクティブなセッションを終了するサービスが用意されています。
サービス
説明
責務
CleanupOldSessions
最大セッション時間を超えたセッションのステータスを CLOSE_REQUESTED. に更新することによってクリーンアップします。
expirationTime (ミリ秒単位) を特定します。
createdTime フィールドが expirationTime 以下のすべてのリモートセッションを検索します。
返されるセッションごとに、ステータスを CLOSE_REQUESTED に設定し、terminationCause を「Remote session close was requested due to max session duration of %s hours」に設定してから、セッションを更新します。
TerminateInactiveSessions
非アクティブなセッションがあれば終了し、ステータスを TERMINATED に設定します。
inactiveTime (ミリ秒単位) を特定します。
lastActivityTime フィールドが inactiveTime 以下のすべてのリモートセッションを検索します。
返されるセッションごとに、ステータスを TERMINATED に設定し、terminationCause を「非アクティブなセッションのタイムアウト時間 (%s 分) が経過したためリモートセッションが強制終了されました」に設定してから、セッションを更新します。
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ステータスが TERMINATED であるため、このセッションの永続化は解除され、サブシステムからも除去されます。