メディア
メディアエンティティは、ThingWorx アプリケーションの実装で使用される、ローカルに保存されたメディア成果物またはダイナミックコンテンツです。ほとんどの場合、これにはメニュー、スタイル定義、マッシュアップなどのエンティティに使用されるイメージとアイコンが含まれます。ローカルに保存されているメディアエンティティでは、JPEG、PNG、および BMP イメージタイプがサポートされています。その他のファイルタイプを使用するには、それらをダイナミックコンテンツとして参照し、 platform-settings.json ファイル内の supportedMediaEntityContentTypes パラメータを修正して必要な MIME タイプを含めます。
一般情報
以下のフィールドでメディアエンティティを定義します。
名前
必須フィールド
説明
エンティティについて説明するオプションのフィールド
プロジェクト
このメディアエンティティが属するオブジェクトの集合
タグ
適用可能なすべてのタグが含まれているオプションのフィールド
イメージ
メディアエンティティによって使用されるローカルに保存されているイメージ
最終修正日
最後に行われた編集の日時
コンフィギュレーション
コンテンツソース接続情報
名前
デフォルト値
注記
ダイナミックコンテンツ
オフ/false
ダイナミックコンテンツを使用するにはこのプロパティをオンにします。オフにした場合、メディアエンティティは ThingWorx サーバーに保存されているコンテンツを使用します。
URL
上流配信元サーバー上のダイナミックコンテンツへの URL。特定のファイルへの完全な URL またはコンテンツが保存されているサーバーへのベース URL を指定できます。シングルサインオン (SSO) の場合、OAuth をサポートする URL を入力します。ベース URL の使用法の詳細については、 メディアエンティティのサービスメソッドのトピックの GetProxyUrl のセクションを参照してください。
SSL エラーを無視
オフ/false
URL にアクセスするときに発生する自己署名証明書の SSL エラーなど、すべての SSL エラーを無視するにはこのプロパティをオンにします。
ThingWorx 8.0.7、8.1.3、8.2.1 以降で双方向の Secure Sockets Layer (SSL) 認証をサポートするには、下に示す「SSL 接続コンフィギュレーション」の設定を使用できます。
タイムアウト
60
URL で指定されている配信元サーバーからの応答を待つ時間 (秒)。この時間内に配信元サーバーが応答しない場合、そのリクエストは失敗します。
認証タイプ
なし
URL で指定されている配信元サーバーによって求められる認証。オプションは以下のとおりです。
なし: 認証は必要ありません。これはデフォルトの設定です。
基本: 基本認証を必要とするサーバー上にコンテンツが存在する場合、このオプションを選択します。選択した場合、「ユーザー名」「パスワード」プロパティを使用してサーバーで認証を行います。
* 
1 つのシステムアカウントを使用して各メディアエンティティの配信元サーバーにアクセスします。
SSO (シングルサインオン):
SSO の詳細については、 ThingWorx のシングルサインオン機能を参照してください。
セッションユーザー:
SSO を使用せずにユーザーアカウントの認証をサポートするには、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、下に示す「セッションユーザーのクエリーパラメータ」を指定する必要があります。このパラメータはコンテンツプロキシリクエストでクエリーパラメータとして送信されます。
ユーザー名
基本認証に使用するユーザー名。このプロパティは「認証タイプ」として「基本」が選択されている場合にだけ使用されますが、常に表示されます。
* 
1 つのシステムアカウントを使用して各メディアエンティティの配信元サーバーにアクセスします。
パスワード
基本認証に使用するパスワード。このプロパティは「認証タイプ」として「基本」が選択されている場合にだけ使用されますが、常に表示されます。
認証サーバー ID
この設定はシングルサインオン (SSO) 認証タイプにのみ適用されます。接続する認証サーバーの ID を入力します。この ID は ThingWorx で SSO 認証が設定されたときにサーバー管理者によって割り当てられます。この値を取得するには、ThingWorx がインストールされている sso-settings.json ファイルで設定 authServerId.clientID によって使用される変数 <authServerId> を参照します。認証サーバー ID を入手するには Apache Tomcat サーバーの管理者に連絡する必要があります。詳細については、 sso-settings.json ファイルの設定を参照してください。
テスト接続 URL
メディアエンティティのコンフィギュレーションの検証に使用する URL。メディアエンティティのコンフィギュレーションが無効な場合、保存しようとすると、接続エラーメッセージが表示されます。管理者はコンフィギュレーションを修正してから、保存する必要があります。無効なメディアエンティティコンフィギュレーションのインポートまたはインプレース移行を実行すると、 アプリケーションログにエラーメッセージが記録され、メディアエンティティの「ダイナミックコンテンツ」フラグが false に設定され、インポートまたはインプレース移行が続行されます。次に管理者はコンフィギュレーションを修正する必要があります。ここには「ダイナミックコンテンツ」フラグを true にリセットすることも含まれます。
たとえば、次の URL を使用して、「認証タイプ」に基づいて Windchill サーバーのプロキシをテストできます。
基本: https://HOST/Windchill/servlet/WindchillAuthGW/wt.httpgw.HTTPServer/echo
SSO: https://HOST/Windchill/oauth/servlet/WindchillAuthGW/wt.httpgw.HTTPServer/echo
セッションユーザー: https://HOST/Windchill/sslClientAuth/servlet/WindchillAuthGW/wt.httpgw.HTTPServer/echo
認証サーバーの範囲設定
これらの設定は シングルサインオン (SSO)認証タイプにのみ適用されます。
認証サーバーに表示されているとおりにスコープ名を入力します。これらの範囲はリソースプロバイダで定義され、認証サーバーで登録されています。詳細については、 範囲の操作を参照してください。
SSL 接続コンフィギュレーション
* 
以下の設定は ThingWorx 8.0.7、8.1.3、8.2.1 以降に適用されます。
前述の「SSL エラーを無視」設定がオン/true であるか、次のコンフィギュレーション設定が定義されている場合、メディアエンティティのすべてのプロキシリクエストを実行するときには SSL コンテキストを使用する必要があります。このコンフィギュレーションでは、双方向 SSL 認証または証明書の交換が有効になります。
名前
注記
SSL キーストアのパス
証明書へのパス。
SSL キーストアのパスワード
キーストアファイル/証明書に対するパスワード。
SSL 信頼ストアのパス
証明機関 (CA) またはほかのユーザーの資格証明からの信頼された証明書へのパス。
SSL 信頼ストアのパスワード
信頼ストアファイル/ほかのユーザーの証明書に対するパスワード。
セッションユーザーのコンフィギュレーション
「認証タイプ」「セッションユーザー」に設定されている場合は、このコンフィギュレーションが必要です。
名前
デフォルト値
注記
セッションユーザーのクエリーパラメータ
「認証タイプ」「セッションユーザー」に設定されている場合は、「セッションユーザーのクエリーパラメータ」を入力する必要があります。この値とログインしたセッションユーザーの ID は、コンテンツプロキシリクエストでクエリーパラメータとして送信されます。たとえば、コンテンツプロキシリクエストによって、wt.effectiveUid を Windchill に送信できます。