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バージョン 8.5.0 リリースノート
次の表では、ThingWorx Navigate 8.5.0 の最新情報、制限事項、既知の問題について説明します。
最新情報
アイテム
説明
「My タスク」の導入 - Contribute シリーズの最初のタスク
ThingWorx Navigate 8.5 では、Contribute シリーズの最初のタスクである「My タスク」が使われるようになります。このタスクは、Windchill 11.2.0.0 と Windchill 11.1 M020 CPS08 で新しく利用できるようになった Windchill の機能であるフルトラックオンラインレビューで使われます。Windchill 変更リクエストレビューボードの利害関係者は、このタスクに ThingWorx Navigate でアクセスできるようになります。これにより、利害関係者は変更リクエスト情報にアクセスして、タスクの承認、拒否、再割当などの適切な操作を実行できます。
タスクは、PTC 設計システムに基づいた新しい再使用可能なコンポーネントを使用して設計されており、ルックアンドフィールが新しくなっています。
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ThingWorx Navigate 8.5 では、「My タスク」は Microsoft Edge 上でサポートされていません。詳細については、このテクニカルサポートのアーティクルを参照してください。
「My タスク」のライセンス
「My タスク」へのアクセスは、ThingWorx Navigate Contribute ライセンスから制御します。このライセンスは、登録済み名前付きユーザーまたはアクティブデイリーユーザーのいずれかとして使用できます。
「My タスク」を使用するための Windchill の設定
Windchill「My タスク」をサポートするために、新規プロパティが ThingWorx Navigate に追加されました。
詳細については、ThingWorx Navigate の「My タスク」を使用するための Windchill の設定のトピックを参照してください。
詳細については、Installing ThingWorx Navigate 8.5 ガイドの「ThingWorx Navigate の「My タスク」を使用するための Windchill の設定」のトピックを参照してください。
テーマ機能のサポート
変更管理タスクコレクションの最初のタスクである「My タスク」はテーマ機能をサポートします。このサポートにより、ユーザーはタスクのテーマとスタイルを、サポートされている安全なアップグレード方法で簡単に調整できます。
コンポーネントベースのタスク開発
ThingWorx Navigate 8.5 では再使用可能なコンポーネントの概念が導入されています。これは、ThingWorx マッシュアップの構築で利用できる新しいエレメントです。これらのコンポーネントには、ThingWorx Navigate ADK または ThingWorx Connected PLM ライセンスを持つお客様であれば Mashup Builder からアクセスできます。これらのコンポーネントは、新しい ThingWorx Navigate タスクの開発にかかる時間が大幅に短縮されるように設計されています。
ThingWorx Navigate 8.5 には、次のコンポーネントが導入されています。
アイテムリスト (定義済みコンフィギュレーション: タスクリスト、変更適用アイテムリスト、添付ファイルリスト、アクティビティリスト)
属性
タイル
操作バー
アイテム ID (定義済みのコンフィギュレーション: タスク ID)
タスク進行状況
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ThingWorx Navigate 8.5 で、これらのコンポーネントはベータ版としてリリースされています。説明文書は限られていますが、テストに利用できます。本番環境での使用は推奨されていません。
ThingView 3D ビューアの更新
「部品構造を表示」タスクで使用される ThingView 3D ビューアが新しい ThingView ウィジェットに更新されてビューの状態を表示するようになりました。この更新により、「部品構造を表示」タスクで重要な製品および製造情報を表示できます。
ThingView ウィジェットが完全にサポートされ、文書化されたコンポーネントになり、カスタムマッシュアップで使用できるようになりました。
Customizing ThingWorx Navigate 8.5 の「ThingView ウィジェットを使用するための ThingWorx サーバーの設定」のトピックを参照してください。
セキュリティラベルと契約の表示のサポート
ThingWorx Navigate 8.5 は、Windchill で定義されているセキュリティラベルと契約の表示をサポートするようになりました。必要条件として、Windchill Security Labels Configuration and Implementation Guide の説明にあるように、セキュリティラベルを設定して実装する必要があります。
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ThingWorx Navigate 8.5 では、セキュリティラベルアイコンは表示されません。これは今後のリリースで利用できるようになります。ThingWorx Navigate 8.5 は個々のセキュリティラベルのみサポートします。ThingWorx Navigate は、Windchill で定義されている場合でも、SCAs ALL_SECURITY_LABELSALL_STANDARD_SECURITY_LABELSALL_CUSTOM_SECURITY_LABELS を使いません。
Windchill レプリカボルトのサポート
ThingWorx Navigate 8.5 は、レプリカおよびマスターボルトを使用するように構成されている Windchill システムをサポートしています。Windchill ボルトの詳細については、Windchill Installation and Configuration Guide を参照してください。
インストーラのリファクタリング
ThingWorx Navigate インストーラが 8.5 リリース用に書き換えられました。このインストーラは、新規インストールでのみ使用できます。
既存のインストールをアップグレードする方法については、ThingWorx Navigate のアップグレードを参照してください。
既存のインストールをアップグレードするには、Upgrading to ThingWorx Navigate 8.5 ガイドを参照してください。
アップグレードプロセスの簡略化
ThingWorx Navigate 8.5 では、アップグレードプロセスが簡略化されました。ThingWorx Navigate の以前のリリースで実施されていた、時間のかかる手動アップグレードプロセスは不要になりました。この簡略化されたアップグレードでは、調整、最近のサーチ、役割、ユーザーなどのデータも維持されます。
ThingWorx のサポート
ThingWorx Navigate 8.5 は ThingWorx 8.5、Integration Runtime 8.0.5 をサポートします。
Windchill REST サービスを使用する Windchill の相互作用
ThingWorx Navigate 8.5 は Windchill との相互作用に Windchill REST サービス (WRS) を使用する初めてのリリースです。既存の ThingWorx Navigate View タスクでは引き続き REST Easy (Swagger) サービスが使用されますが、以降のリリースでは WRS に移行し、REST Easy エンドポイントは各リリースで廃止される予定です。ThingWorx Navigate を使うためには、最小限の Windchill クリティカルパッチセット (CPS) が必要になります。Windchill バージョンのサポートについては、ThingWorx Navigate 製品互換性マトリックス を参照してください。
Windchill IoT パッチ
ThingWorx Navigate で必要な Swagger エンドポイントを実装する Windchill IoT パッチは、Windchill 11.2.0.2 から Windchill CPS に含まれます。以前は別のパッチとして Windchill サーバーにインストールするように提供されていました。
デモマッシュアップの除去
ptc-windchill-demo-thing の廃止の一環として、デモマッシュアップが ThingWorx Navigate 8.5 から除去されています。カスタムタスクで Info*Engine タスクを使用する場合は、OData コネクタを使用してこれらのタスクを呼び出します。ptc-windchill-demo-thingThingWorx Navigate 8.5 までサポートされますが、その後完全に除去されます。
Internet Explorer のサポート
ThingWorx Navigate 8.5 は Internet Explorer をサポートしていません。詳細については、このテクニカルサポートのアーティクルを参照してください。
既知の問題と制限事項
次に示す既知の問題は、現在のリリースの ThingWorx Navigate で新しく発生したものです。
問題と制限事項
説明
「My タスク」で「再割当」に関して追加されたコメントを表示する機能
タスクを再割当しているときに、ユーザーは再割当の理由としてコメントを追加できます。これらのコメントは ThingWorx Navigate 8.5 では表示できません。
「My タスク」の属性の表示名
同じ表示名を持つ属性は、調整ページの属性リストではパスを使用して区別されます。これらのパスはローカライズされず、常に英語で表示されます。
一部の属性では、Windchill で定義されている表示名の代わりに、Windchill REST サービスの内部名からのプロパティ名がユーザーインタフェース (UI) に表示されます。その結果、これらの属性名は常に英語で表示されます。
統合ランタイムログ内の一部エントリ
表示名の代わりに属性の内部名が表示されている場合、統合ランタイムログにこれらのケースに関する例外が報告されます。これらの例外は無視して構いません。
統合ランタイムログ内の ODataTransformerImpl に関連する警告/エラーは、ThingWorx Navigate の機能に影響しません。これらの例外は無視して構いません。
「My タスク」での複数の Windchill のサポート
ThingWorx Navigate 8.5 で導入された「My タスク」は、複数の Windchill システムをサポートしていません。
「My タスク」での複数値 Windchill 属性のサポート
Windchill 属性が複数の値を持つ場合、その値の 1 つだけが「My タスク」に表示されます。
やり直しループ中の以前の処理に関するタスク進行状況情報
タスクがやり直しループに入っているときに、「My タスク」の進行状況バーを使用して表示されるタスク進行状況情報は、以前の処理に関しては正しくありません。
Windchill レプリカボルトにのみ存在するグラフィックファイルを読み込む機能
「部品構造を表示」タスクの ThingView 3D グラフィック表示ウィジェットは、Windchill レプリカボルトにのみ存在するグラフィックファイルを読み込むことができません。これは Windchill サーバーの問題であり、Windchill の今後の CPS で解決される予定です。
次の既知の問題は ThingWorx Navigate のすべてのリリースに適用されます。
問題と制限事項
説明
オンラインライセンスの設定
ThingWorx Navigate インストーラの「ThingWorx Navigate License Setup」の部分で、オンラインライセンスを取得する際に入力されたログイン資格証明が正しくないということが適切に説明されないという、既知の問題があります。オンラインライセンスの設定を試行した後、ライセンスが更新されていないと思われる場合は、オフライン設定を試行してください。
ThingWorx Navigate の新しいインストールツール
インストール、ライセンス、およびコンフィギュレーションツールには次の既知の問題が存在します。
「ThingWorx Navigate Setup」を同じマシンで複数回実行することはできません。
Linux では、インストールが実行中であっても進行状況バーが完了したように表示されます。
すべてのコンフィギュレーションタイプに対して、Windchill 接続に対する検証は行われません。接続情報は慎重に入力してください。
コンフィギュレーションログファイルに含まれる Windchill バージョンと CPS 番号に関する情報は不完全です。この情報は Windchill から入手できます。
この問題は、ThingWorx Navigate の将来のリリースで対処されます。
複数の Windchill システムでの ThingWorx Navigate の設定
複数 Windchill システムでの設定には、次の既知の問題があります。
シングルサインオンを使用するシステムの場合、複数の Windchill 設定に対する新しい統合コネクタを作成した後は、設定を完了するために Apache Tomcat を再起動する必要があります。
このコンフィギュレーションでは、「図面バンドルをダウンロード」タスクはサポートされていません。
ThingWorx NavigateWindchillシステムデフォルトフィルタ
問題: Windchill の保存済みフィルタ System Default には追加のコンフィギュレーションが必要です。この問題は、ThingWorx Navigate の今後のリリースで対処されます。
現在の次善策: Windchill で、System Default と同じフィルタリングを適用する新しい保存済みフィルタを定義します。次に、ThingWorx Navigate で、役割に合わせてユーザーインタフェースを調整するときに、新しいフィルタを適用します。
「部品構造を表示」で表示できる属性
CAD ドキュメントの親子リンクで定義された属性は、「部品構造を表示」の調整時には使用できません。
「設計ファイル」「図面ファイル」の列
「部品リスト」タスクで設定している場合、「設計ファイル」および「図面ファイル」列は並べ替えできません。
その他の言語での値の表示
一部のヨーロッパ言語で ThingWorx Navigate タスクを使用する場合、数値は特定のロケールによるものではなく英語のフォーマットに従って表示され、10 進数のコンマの代わりに小数点が表示されます。
コンテンツプロキシ URL
コンテンツプロキシの URL フィールドでは、大文字小文字が区別されます。大文字と小文字の誤りがある場合、サーチが失敗し、コンテンツプロキシによってサーチが中断されたことをレポートするエラーが表示されることがあります。
Windchill クリティカルパッチセットのアップデート
Windchill CPS を適用するたびに、Windchill の有効化パッチが上書きされるか、失われます。クリティカルパッチセットをアップデートした後は必ず、有効化パッチを再適用してください。
Windchill 11.0 での「3D で表示 & 測定」タスクの使用における追加の要件
「3D で表示 & 測定」タスクでは Creo View のプラグインとエージェントが使用されます。
Windchill 11.0 では、このタスクは次のブラウザバージョンでのみ使用できます。
Google Chrome 75 以降
Mozilla Firefox 52 ESR 以降
Edge 44 以降