推定値について
線形/非線形連立方程式を解く場合や関数を最適化する場合、すべての未知変数に推定値が必要です。
• 線形連立方程式の場合、推定値は解の結果の大きさを決定するためにのみ使用され、その値は重要ではありません。
下のソルブブロックは、x の推定値が異なっても、返される解の結果には影響がないことを示しています。
• 非線形問題の場合、解は推定値によって大きく左右されます。
root 関数の推定値を選択および変更する場合の注意事項がここでも当てはまります。
推定値の定義
findと
minerrの場合、ソルブブロック関数を呼び出す際に未知変数を定義する必要があります。推定値は未知変数と同じ名前でなければなりません。
minimizeと
maximizeの場合、未知変数は目的関数 (最適化する関数) の引数です。ただし、ソルブブロック関数の各未知変数に推定値を定義する必要があります。目的関数の引数と同じ順序で推定値を
minimize に渡す必要があります。ここで、
a は
θ の推定値、
b は
φ の推定値です。
実数または複素数の推定値
ソルブブロックは、まず推定値を使用して制約条件を評価し、誤差のチェックを行い、解の領域を決定します。
推定値が実数であり、推定値を使用して左側と右側の制約条件を評価したときに、実数または実数の行列のみが生成される場合、実数解が求められます。それ以外の場合、ソルバーは複素解を返す可能性があります。