荒削りパラメータと削り残し荒削りパラメータの設定
荒削りと削り残し荒削りのパラメータの設定方法を示している
ビデオをご覧ください。このチュートリアルでは、HSM 荒削りシーケンスと削り残し荒削りシーケンスを作成する方法について手順を追って説明します。
スキャンパラメータとカットタイプパラメータの設定
1. アセンブリ MFG0001.ASM を開きます。
2. モデルツリーで、シーケンス
CONSTANT_LOAD をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブが開きます。
3. をクリックし、カッター直径が 20 mm の
SF30_R1_ISO50 工具を選択します。
4. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 1 を選択します。
5. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
◦ 「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) = 「一定荷重」(CONSTANT_LOAD)
◦ 「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
◦ 「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) = 「荒削りのみ」(ROUGH_ONLY)
◦ 「荒削り残り代」(ROUGH_STOCK_ALLOW) = 1
◦ 「底面残り代」(BOTTOM_STOCK_ALLOW) = 1
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 5
◦ 「閉状領域開始」(CLOSED_AREA_ENTRY) = 「ヘリカル」(HELICAL)
◦ 「傾斜角度」(RAMP_ANGLE) = 15
◦ 「引き抜きピッチ」(PULLOUT_DIST) = 5
◦ 「ヘリカル直径比率」(HELICAL_DIAMETER_PERC) = 50
6. の横の矢印をクリックし、次に
をクリックします。
「材料除去」(Material Removal) タブが開きます。
7. をクリックして
「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
8. をクリックしてシミュレーションを再現します。
9. 「材料除去」(Material Removal) タブで、
をクリックし、
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブで、
「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。
10. モデルツリーで、シーケンス
TYPE_SPIRAL をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブが開きます。
11. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 6-9 を繰り返します。
◦ 「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) = 「らせんタイプ」(TYPE_SPIRAL)
◦ 「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「アップカット」(UPCUT)
◦ 「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) = 「荒削りのみ」(ROUGH_ONLY)
◦ 「閉状領域開始」(CLOSED_AREA_ENTRY) = 「自動」(AUTOMATIC)
◦ 「引き抜きピッチ」(PULLOUT_DIST) = 5
12. モデルツリーで、シーケンス
TYPE_1 をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブが開きます。
13. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 6-9 を繰り返します。
◦ 「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) = 「タイプ1」(TYPE_1)
◦ 「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ジグザグ」(ZIG_ZAG)
◦ 「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) = 「荒削り & プロファイル」(ROUGH_AND_PROF)
◦ 「閉状領域開始」(CLOSED_AREA_ENTRY) = 「半径」(RADIAL)
◦ 「引き抜きピッチ」(PULLOUT_DIST) = 5
その他の荒削りパラメータの設定
1. モデルツリーで、シーケンス
CONSTANT_LOAD をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブが開きます。
2. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
◦ 「中間スライス数」(NUMBER_INTERMEDIATE_SLICES) = 2
◦ 「中間スライス調整」(INTERMEDIATE_SLICE_ADJUST) = 「後」(AFTER)
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 15
3. の横の矢印をクリックし、次に
をクリックします。
「材料除去」(Material Removal) タブが開きます。
4. をクリックして
「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
5. をクリックしてシミュレーションを再現します。
6. 「材料除去」(Material Removal) タブで、
をクリックします。
7. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 3-6 を繰り返します。
◦ 「中間スライス数」(NUMBER_INTERMEDIATE_SLICES) = 0
◦ 「開始高さ」(START_HEIGHT) = 60
◦ 「終了高さ」(END_HEIGHT) = 25
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 5
8. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 3-6 を繰り返します。
◦ 「外からの開始を許可」(ALLOW_ENTRY_OUTSIDE) = 「いいえ」(NO)
◦ 「傾斜角度」(RAMP_ANGLE) = 5
◦ 「閉状領域開始」(CLOSED_AREA_ENTRY) = 「ヘリカル」(HELICAL)
◦ 「ヘリカル直径比率」(HELICAL_DIAMETER_PERC) = 30
9. 「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。
10. モデルツリーで、
Mill window 1 をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「ミルウィンドウ」(Mill Window) タブが開きます。
11. 「オプション」(Options) タブで、「ウィンドウコンターの内側」(Inside window contour) を選択し、「OK」をクリックします。
12. モデルツリーで、シーケンス
CONSTANT_LOAD をクリックし、
をクリックして
「パス再現」(PLAY PATH) ダイアログボックスを開きます。
13. をクリックしてシミュレーションを再現します。
14. モデルツリーで、
Mill window 1 をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「ミルウィンドウ」(Mill Window) タブが開きます。
15. 「オプション」(Options) タブで、「ウィンドウコンターの外側」(Outside window contour) を選択し、「OK」をクリックします。
16. モデルツリーで、シーケンス
CONSTANT_LOAD をクリックし、
をクリックして
「パス再現」(PLAY PATH) ダイアログボックスを開きます。
17. をクリックしてシミュレーションを再現します。
18. モデルツリーで、シーケンス
TYPE_SPIRAL をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブが開きます。
19. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 3-6 を繰り返します。
◦ 「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 28
◦ 「コーナーペグを除去」(REMOVE_CORNER_PEGS) = 「はい」(YES)
a. 「コーナーペグを除去」(REMOVE_CORNER_PEGS) を「いいえ」(NO) に設定。
b. 「コーナーペグを除去」(REMOVE_CORNER_PEGS) を「はい」(YES) に設定。
20. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 3 を選択します。
21. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 3-6 を繰り返します。
◦ 「底面残り代」(BOTTOM_STOCK_ALLOW) = 0
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 8
◦ 「平地加工」(MACHINE_FLATLANDS) = 「いいえ」(NO)
a. 「平地加工」(MACHINE_FLATLANDS) を「はい」(YES) に設定。
b. 「平地加工」(MACHINE_FLATLANDS) を「いいえ」(NO) に設定。
22. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 3-6 を繰り返します。
◦ 「平地加工」(MACHINE_FLATLANDS) = 「はい」(YES)
◦ 「最小幅」(MINIMUM_WIDTH) = 8
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 5
a. 「最小幅」(MINIMUM_WIDTH) を 1 に設定。
b. 「最小幅」(MINIMUM_WIDTH) を 8 に設定。「最小幅」(MINIMUM_WIDTH) が 8 に設定されている場合、最後のパスは省略されます。
削り残し荒削りオプションの設定
以下のステップでは、削り残し荒削りに固有のパラメータを設定します。
1. モデルツリーで、シーケンス
RE_ROUGH_PREV_TOOL をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 削り残し荒削り」(HSM Rest Rough) タブが開きます。
2. をクリックし、カッター直径が 16 mm の
SF16_R1_ISO50 工具を選択します。
「参照」(References) タブの「参照切削工具」(Reference Cutting Tool) コレクターで、以前に使用した工具 SF30_R1_ISO50 が自動的に収集されます。
3. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
◦ 「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 8
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 5
◦ 「荒削り残り代」(ROUGH_STOCK_ALLOW) = 1
◦ 「BOTTOM_ROUGH_STOCK_ALLOW」 = 1
◦ 「前の荒削り残り代」(PREVIOUS_ROUGH_STOCK_ALLOW) = 1
◦ 「前の底面残り代」(PREVIOUS_BOTTOM_STOCK_ALLOW) = 1
4. の横の矢印をクリックし、次に
をクリックします。
「材料除去」(Material Removal) タブが開きます。
5. 「材料除去」(Material Removal) タブで、「素材モデル」(Stock Model) > 「プロセス中の素材を開く」(Open In-Process Stock) の順にクリックします。「素材をロード」(Load stock) ダイアログボックスが開きます。
6. rough.bin を選択して「開く」(Open) をクリックします。
7. をクリックして
「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
8. をクリックしてシミュレーションを再現します。
| 注記 以前の工具を使用してツールパスを計算した場合、削り残し荒削りシーケンスは工具長さやホルダージオメトリなどの制限による影響を受けます。そのような場合、以前の素材を使用することでさらに正確なツールパスを生成できます。 |
9. 「材料除去」(Material Removal) タブで
をクリックし、
「HSM 削り残し荒削り」(HSM Rest Rough) タブで
「OK」をクリックします。
10. モデルツリーで、シーケンス
RE_ROUGH_PREV_STOCK をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 削り残し荒削り」(HSM Rest Rough) タブが開きます。
11. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 1 を選択します。
12. 「参照」(References) タブの
「荒削り残り代ファイル」(Rough Stock File) コレクターで、
をクリックして荒削り残り代ファイルをインポートします。
「開く」(Open) ダイアログボックスが開きます。
13. rough.stl を選択して「開く」(Open) をクリックします。
14. 「パラメータ」(Parameters) タブで、
をクリックします。
「ステップを選択」(Select Step) ダイアログボックスが開きます。シーケンス
RE_ROUGH_PREV_TOOL が選択されています。
15. 「OK」をクリックしてパラメータをコピーし、ステップ 4-9 を繰り返します。