Creo チュートリアル > Creo Mold Machining Extension チュートリアル > 練習 2: 高速ミリングパラメータを設定する > 仕上げパラメータと削り残し仕上げパラメータの設定
  
仕上げパラメータと削り残し仕上げパラメータの設定
仕上げと削り残し仕上げのパラメータの設定方法を示しているビデオをご覧ください。このチュートリアルでは、HSM 仕上げシーケンスと削り残し仕上げシーケンスを作成する方法について手順を追って説明します。
仕上げオプションの設定
1. アセンブリ MFG0001.ASM を開きます。
2. モデルツリーで、Mill window 1 をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「ミルウィンドウ」(Mill Window) タブが開きます。
3. 「オプション」(Options) タブで、「ウィンドウコンター上」(On window contour) を選択し、「OK」をクリックします。
4. モデルツリーで、シーケンス FINISH_SMART_CUTS をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブが開きます。
5. をクリックし、カッター直径が 20 mm の KF20_ISO50 工具を選択します。
6. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 1 を選択します。
7. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 0.5
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「スマートカット」(SMART_CUTS)
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
8. の横の矢印をクリックし、次に をクリックします。「材料除去」(Material Removal) タブが開きます。
9. 「材料除去」(Material Removal) タブで、「素材モデル」(Stock Model) > 「プロセス中の素材を開く」(Open In-Process Stock) の順にクリックします。「素材をロード」(Load stock) ダイアログボックスが開きます。
10. rest_rough.bin を選択して「開く」(Open) をクリックします。
11. をクリックして「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
12. をクリックしてシミュレーションを再現します。
13. 「材料除去」(Material Removal) タブで、 をクリックします。
14. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 1
「開始スロープ角度」(SLOPE_ANGLE_START) = 0
「終了スロープ角度」(SLOPE_ANGLE_END) = 40
 
*注記 開始スロープ角度が 0 の場合、なだらかな領域だけが加工されます。
15. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 1
「開始スロープ角度」(SLOPE_ANGLE_START) = 38
「終了スロープ角度」(SLOPE_ANGLE_END) = 90
 
*注記 終了スロープ角度が 90 の場合、急勾配の領域だけが加工されます。
16. 「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブで「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。
17. モデルツリーで、シーケンス FINISH_CONSTANT_Z をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブが開きます。
18. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 5
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「一定 Z」(CONSTANT_Z)
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
「リード半径」(LEAD_RADIUS) = 15
「カット開始終了範囲」(CUT_ENTRY_EXIT_EXT) = 「水平正接円弧」(HORIZONTAL_TANG_ARC)
19. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
STEEP_STEP_OVER = 2
 
*注記 STEEP_STEP_OVER パラメータを設定した場合、急勾配の領域では STEP_OVER の値は無視されます。
20. 「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブで「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。
21. モデルツリーで、シーケンス FINISH_PARALLEL_CUT をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブが開きます。
22. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 5
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「平行カット」(PARALLEL_CUTS)
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
「カット角度」(CUT_ANGLE) = 45
「リード半径」(LEAD_RADIUS) = 15
「カット開始終了範囲」(CUT_ENTRY_EXIT_EXT) = 「垂直正接円弧」(VERTICAL_TANG_ARC)
23. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ジグザグ」(ZIG_ZAG)
「最適角度」(OPTIMAL_ANGLE) = 「はい」(YES)
a. 「最適角度」(OPTIMAL_ANGLE)「はい」(YES) に設定。
b. 「最適角度」(OPTIMAL_ANGLE)「いいえ」(NO) に設定。
24. 「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブで「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。
25. モデルツリーで、シーケンス FINISH_CONSTANT_CUSP をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブが開きます。
26. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 5
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「一定カスプ」(CONSTANT_CUSP)
「らせんスキャンの方向」(SPIRAL_SCAN_DIRECTION) = 「内部アウト」(INSIDE_OUT)
27. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「らせんスキャンの方向」(SPIRAL_SCAN_DIRECTION) = 「外側イン」(OUTSIDE_IN)
「スキャロプ高さ」(SCALLOP_HGT) = 0.01
 
*注記 「スキャロプ高さ」(SCALLOP_HGT) パラメータの値が小さいほど、仕上げがより滑らかになります。
28. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「開始スロープ角度」(SLOPE_ANGLE_START) = 0.1
「終了スロープ角度」(SLOPE_ANGLE_END) = 45
 
*注記 スロープ角度が 0 より大きい場合、平地はパス計算から除外されます。
29. 「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブで「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。
30. モデルツリーで、シーケンス FINISH_FLAT_LANDS をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブが開きます。
31. をクリックし、カッター直径が 20 mm の HOLDER_END_MILL 工具を選択します。
32. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 8-13 を繰り返します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 6
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「平地」(FLAT_LANDS)
「スキャロプ高さ」(SCALLOP_HGT) = 0.01
仕上げカットタイプオプションの設定
1. モデルツリーで、シーケンス FINISH_CUT_TYPE をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 仕上げ」(HSM Finish) タブが開きます。
2. をクリックし、カッター直径が 12 mm の HOLDER_END_MILL 工具を選択します。
3. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 2 を選択します。
4. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 5
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「一定 Z」(CONSTANT_Z)
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
「開始高さ」(START_HEIGHT) = 40
「終了高さ」(END_HEIGHT) = 10
5. の横の矢印をクリックし、次に をクリックします。「材料除去」(Material Removal) タブが開きます。
6. 「材料除去」(Material Removal) タブで、「素材モデル」(Stock Model) > 「プロセス中の素材を開く」(Open In-Process Stock) の順にクリックします。「素材をロード」(Load stock) ダイアログボックスが開きます。
7. rest_rough.bin を選択して「開く」(Open) をクリックします。
8. をクリックして「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
9. をクリックしてシミュレーションを再現します。
 
*注記 「カットタイプ」(CUT_TYPE)「ダウンカット」(CLIMB) に設定されている場合、S タイプ接続になります。
10. 「材料除去」(Material Removal) タブの「閉じる」(Close) をクリックします。
11. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 5-10 を繰り返します。
「急勾配 XY ピッチ」(STEEP_STEP_OVER) = -
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「らせん」(SPIRAL)
12. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定し、ステップ 5-10 を繰り返します。
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「アップカット」(UPCUT)
 
*注記 「カットタイプ」(CUT_TYPE)「アップカット」(UPCUT) に設定されている場合、S タイプ接続になります。
削り残し仕上げオプションの設定
1. モデルツリーで、シーケンス REST_FINISH_PENCIL をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 削り残し仕上げ」(HSM Rest Finish) タブが開きます。
2. をクリックし、カッター直径が 12 mm の KF12_ISO50 工具を選択します。
3. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 1 を選択します。
4. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 1
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「ペンシルカット」(PENCIL_CUTS)
5. 「OK」をクリックしてシーケンス REST_FINISH_PENCIL を完成させます。
6. Ctrl キーを押しながら、シーケンス FINISH_SMART_CUTSREST_FINISH_PENCIL をクリックします。
7. をクリックして「材料除去」(Material Removal) タブを開きます。
8. 「材料除去」(Material Removal) タブで、「素材モデル」(Stock Model) > 「プロセス中の素材を開く」(Open In-Process Stock) の順にクリックします。「素材をロード」(Load stock) ダイアログボックスが開きます。
9. rest_rough.bin を選択して「開く」(Open) をクリックします。
10. をクリックして「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
11. をクリックしてシミュレーションを再現します。
12. 「材料除去」(Material Removal) タブの「閉じる」(Close) をクリックします。
13. モデルツリーで、シーケンス REST_FINISH_PENCIL をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 削り残し仕上げ」(HSM Rest Finish) タブが開きます。
14. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 0.1
「複数のペンシルパス」(MULTI_PENCIL_PASSES) = 10
15. 「OK」をクリックしてシーケンス REST_FINISH_PENCIL を完成させ、ステップ 6-12 を繰り返します。
16. モデルツリーで、シーケンス REST_FINISH_CONSTANT_CUSP をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 削り残し仕上げ」(HSM Rest Finish) タブが開きます。
17. をクリックし、カッター直径が 12 mm の KF12_ISO50 工具を選択します。
18. 「参照」(References) タブで、「参照切削工具」(Reference Cutting Tool) コレクターをクリックし、工具 KF20_ISO50 を選択します。
19. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 1 を選択します。
20. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 0.5
「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
「仕上げオプション」(FINISH_OPTION) = 「一定カスプ」(CONSTANT_CUSP)
21. 「OK」をクリックしてシーケンス REST_FINISH_CONSTANT_CUSP を完成させます。
22. Ctrl キーを押しながら、シーケンス FINISH_SMART_CUTSREST_FINISH_CONSTANT_CUSP をクリックします。
23. をクリックして「材料除去」(Material Removal) タブを開きます。
24. 「材料除去」(Material Removal) タブで、「素材モデル」(Stock Model) > 「プロセス中の素材を開く」(Open In-Process Stock) の順にクリックします。「素材をロード」(Load stock) ダイアログボックスが開きます。
25. rest_rough.bin を選択して「開く」(Open) をクリックします。
26. をクリックして「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
27. をクリックしてシミュレーションを再現します。
28. 「材料除去」(Material Removal) タブの「閉じる」(Close) をクリックします。
29. モデルツリーで、シーケンス REST_FINISH_CONSTANT_CUSP をクリックし、 をクリックしてその定義を編集します。「HSM 削り残し仕上げ」(HSM Rest Finish) タブが開きます。
30. 「パラメータ」(Parameters) タブで、以下に示すようにパラメータの値を設定します。
「残存領域オフセット」(REST_AREA_OFFSET) = 5
31. 「OK」をクリックしてシーケンス REST_FINISH_CONSTANT_CUSP を完成させ、ステップ 21-28 を繰り返します。