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モードトラッキング (MODTRK)
固有振動数 (共振周波数) をトラックするにはモードトラッキングを使用します。モードトラッキングのオプションを以下に示します。
「はい」(Yes) - 周波数が拘束されているモードをトラックします。
「すべて」(All) - すべてのモードをトラックします。
「いいえ」(No) - モードトラッキングを使用しません。これがデフォルトです。
設計プロセスの進行に伴って設計が変更されると、モード形状の次数が変わることがあります。たとえば、ある構造の曲げ 1 次モードは 7 Hz で発生し、ねじれ 1 次モードは 10 Hz で発生します。設計が修正された後は、曲げ 1 次モードは 11 Hz で発生し、ねじれ 1 次モードは 9 Hz で発生します。最初に曲げ 1 次モードに拘束条件が適用されていた場合、その拘束条件はねじれ 1 次モードに適用されます。モードトラッキングを使用して、GENESIS はこの拘束条件が曲げ 1 次モードに残るようにモードを順序変更できます。
拘束条件が適用されている、トラッキング対象のモードが設計サイクル解析中に見つからなかった場合、致命的エラーが発生して GENESIS は中止されます。
拘束条件が適用されている、トラッキング対象のモードが別のモードに切り替わった場合、設計収束後に警告メッセージが表示されます。この場合、最後の解析の結果で、正しいモード形状に拘束条件が適用されていることを確認します。
設計プロセス中にモードの位置が切り替わった場合、出力ファイルとポストプロセスファイルで周波数とモード形状は周波数の昇順では並んでいません。
モードトラッキング情報は出力ファイルの解析結果セクションに出力されます。最適化を再開する場合にはこのデータを入念に調べることが重要です。これは、モードの順序が切り替わった場合、目標または拘束条件の定義で参照するモード番号を変更する必要があるためです。再開する設計サイクルでのモード番号は、すべてのモードが最小周波数から最大周波数の順序で並んでいる場合のモードの位置になります。
通常は、周波数または固有ベクトル要素が目標または拘束条件として使用されている場合には必ずモードトラッキングを使用する必要があります。