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板金設計オブジェクトの認識について
Creo Parametric リリース 4.0 以降では、板金設計アイテムは設計オブジェクトとして作成されます。ベンド、ベンドリリーフ、コーナーリリーフ、コーナー継目、フォームは板金設計オブジェクトです。
認識コマンドを使用して、サーフェスに板金設計オブジェクトまたは非板金設計オブジェクトのタグを付けます。設計オブジェクトが作成されると設計オブジェクトツリーに表示されます。ここには板金設計オブジェクトまたは非板金設計オブジェクトとして認識されたオブジェクトが含まれています。
次に示す板金オブジェクトを板金設計オブジェクトまたは非板金設計オブジェクトとして認識できます。
ベンド
ベンドリリーフ
コーナーリリーフ
コーナー継目
フォーム
ベンドの認識とベンドなしとしての認識
ベンドの設計オブジェクトは、ユーザーがベンドなしとして認識する場合を除き、自動的にベンドとして処理されます。Creo Parametric リリース 4.0 より前に作成されたベンドとすべてのラウンドは、ベンドの設計オブジェクトとして認識できます。ラウンドをベンドの設計オブジェクトとして認識する場合は、外側と内側の両方のラウンドがベンドとして認識されます。
ジオメトリをベンドなしとして認識する場合は、次の点に注意してください。
ベンドの自動認識はスキップされますが、「ベンド解除」(Unbend) および「ベンドバック」(Bend Back) ツールではこれらを手動で選択できます。ベンド解除またはベンドバック操作の実行後は、ベンドなしがベンドになります。
「ベンドなし」(Not Bends) 認識ツールの実行時にこれらを選択することはできません。
このジオメトリはラウンドとして認識できます。
ベンドリリーフを認識することの意味
次の例は、ジオメトリをベンドリリーフとして認識することの意味を示しています。元の部品にはベンドリリーフがありません。
次の表では、元の部品が左の列に表示され、右の列の部品には認識された (ハイライトされた) ベンドリリーフがあります。
認識されたベンドリリーフのない部品
認識されたベンドリリーフのある部品
次の表では、部品に対してプルウォール操作が実行されています。生成されるジオメトリに注意してください。
認識されたベンドリリーフがない場合、ベンドは同じ状態のままですが、サーフェスがプルされると、ベンドに隣接する固定サーフェス上のジオメトリは狭くなり続けます。
認識されたベンドリリーフがある場合、ジオメトリはベンドと固定サーフェスを基準にして同じ位置に残ります。
次の表では、プルウォール操作によって固定サーフェスが小さくなっています。生成されるジオメトリに注意してください。
認識されたベンドリリーフがない場合
認識されたベンドリリーフがある場合
認識されたベンドリリーフを無視するか、プルウォール操作中にタイプを変更するには、「隣接条件」(Adjacent Conditions) オプションを使用します。
フォームなしの認識
フォームなしとしてフォームを認識した場合、自動的にフォームを平展開するときにはスキップされます。フォームを認識するのか平展開フォームにするのかは、手動で選択できます。フォームなしを平展開すると、フォームになります。