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例: PTC Mathcad Prime によって生成されるパラメータを使用した角度寸法の駆動
概要: この例では、PTC Mathcad Prime によって生成されるパラメータを使用して角度寸法を駆動する方法について説明します。
問題: Creo Parametric の角度寸法 d37 を、PTC Mathcad Prime 解析によって生成されるパラメータ MC_Y によって駆動する必要があります。
解法: PTC Mathcad Prime 解析フィーチャーを作成し、単位付きのリレーションを定義します。
次に、この例の概要を基本手順で説明します。
1. PTC Mathcad Prime で、拡張子 .mcdx が付いた既存の PTC Mathcad Prime ファイルをロードします。
2. 数式領域で、PTC Mathcad Prime 結果変数 y=0.52 rad を選択します。
3. 「入力/出力」(Input/Output) > 「入力を割り当て」(Assign Input) の順にクリックして、この PTC Mathcad Prime 結果変数を出力として指定します。
4. 定義済みの出力変数を確認するには、「入力/出力」(Input/Output) > 「リストとして表示」(Show As List) の順にクリックします。「入出力指定」(Input/Output Designation) ダイアログボックスが開き、PTC Mathcad Prime 出力変数とそのエイリアスが一覧表示されます。
5. 特定の変数のエイリアスを編集するには、「エイリアス」(Alias) 列に表示されている名前をクリックし、新しい名前を入力します。
 
*注記 PTC Mathcad Prime 出力変数に定義されているエイリアスは Creo Parametric での解析中に表示されて選択できます。
6. 「ファイル」(File) > 「保存」(Save) の順にクリックして、拡張子 .mcdxPTC Mathcad Prime ファイルを保存します。
7. Creo Parametric で、モデルを開き、「解析」(Analysis) > 「解析」(Analysis) の順にクリックします。「解析」(ANALYSIS) ダイアログボックスが開きます。
8. 「名前」(Name) に解析名を入力するか (例: ANALYSIS1)、デフォルトの名前をそのまま使用します。
9. 「タイプ」(Type)「Prime 解析」(Prime Analysis) をクリックします。
10. 「次」(Next) をクリックします。「Prime 解析」(Prime Analysis) ダイアログボックスが開きます。
11. 「ファイル」(File)「ファイルをロード」(Load File) をクリックし、拡張子 .mcdx が付いたファイルを選択します。
12. PTC Mathcad Prime ファイルをロードした後で必要に応じて解析を定義します。
13. 「Prime から PTC Creo Parametric」(Prime to PTC Creo Parametric)「Prime」列の空の行を右クリックして「Prime 出力を選択」(Select Prime output) を選択し、計算する PTC Mathcad Prime 出力変数 y「出力選択」(Outputs Selection) ダイアログボックスで選択します。
14. 「OK」をクリックして続行します。選択した PTC Mathcad Prime 出力変数 y のエイリアス名、そのカレント値と単位が「Prime 解析」(Prime Analysis) ダイアログボックスの「Prime から PTC Creo Parametric」(Prime to PTC Creo Parametric) テーブルに表示されます。計算された PTC Mathcad Prime 出力変数とそのデフォルト単位に生成される Creo Parametric パラメータも「Prime から PTC Creo Parametric」(Prime to PTC Creo Parametric) テーブルに表示されます。
15. 「計算」(Compute) をクリックして、解析を実行します。PTC Mathcad Prime 出力変数 y の値が、新たに計算された値によって更新されます。
16. 「閉じる」(Close) をクリックして、「解析」(ANALYSIS) ダイアログボックスに戻ります。「結果パラメータ」(Result params) ウィンドウが開きます。すべての PTC Mathcad Prime 出力変数が「結果パラメータ」(Result params) テーブルに表示されます。テーブルには各パラメータのステータス、エイリアス名、説明がリストされます。
17. パラメータを作成するには、「結果パラメータ」(Result params) テーブルからパラメータを選択し、「作成」(Create) で「はい」(YES) をクリックします。
18. 「パラメータ名」(Param name) で、Creo Parametric パラメータの名前を入力するか、デフォルトのパラメータ名をそのまま使用します。Creo Parametric パラメータのデフォルト名は MC_PTC Mathcadaliasname です (ここで、ptc MathcadaliasnamePTC Mathcad Prime 出力変数のエイリアス名)。PTC Mathcad Prime 出力変数が y の場合、生成されるパラメータのデフォルト名は MC_Y になります。
19. をクリックして PTC Mathcad Prime 解析フィーチャーを作成します。
20. リレーションを作成するには、「ツール」(Tools) > 「リレーション」(Relations) の順にクリックします。「リレーション」(Relations) ダイアログボックスが開きます。
21. 「サーチ先」(Look in) で、リレーションを適用するオブジェクトタイプとして「フィーチャー」(Feature) を選択します。
22. モデルツリーで ANALYSIS1 フィーチャーを選択してリレーションを作成します。
23. 「リレーション」(Relation) で、単位付きのリレーション d37=MC_Y:FID*180/pi を入力して Enter キーを押します。このリレーションは、Creo Parametric の寸法 d37 を、PTC Mathcad Prime 解析によって生成されるパラメータ MC_Y によって駆動することを示しています
24. 「ユーティリティ」(Utilities) > 「検証」(Verify) の順にクリックして、入力したリレーションを検証します。