アノテーションの「参照」ダイアログボックス

「参照」(References) ダイアログボックスには、現在のアノテーションに使用されている配置参照に関する情報が表示され、これを使用して、追加セマンティック参照を割り当てることができます。コレクターを使用すると、レガシーアノテーションに使用できる非セマンティック参照を表示できます。

「参照」(References) ダイアログボックスには、参照コレクターが 1 つあります。このコレクターでは、現在のアノテーションの参照を表示および選択できます。「参照」(References) ダイアログボックスが表示されている間、参照コレクターは常に有効であり、アクティブです。このコレクターは、寸法に使用されるコレクターと似ており、以下の列から成ります。

• 「タイプ」(Type) 列には、参照タイプを示すアイコンが表示されます。参照は以下のように分類されます。

◦

- セマンティック配置参照

◦

- 非セマンティック配置参照

◦

- 追加セマンティック参照

◦

- 非セマンティック参照

• 「強参照」(Strong) 列には、強参照ステータスを割り当てるためのチェックボックスがあります。チェックボックスがオンになっていると、その参照は強参照と見なされます。チェックボックスがオフになっていると、その参照は弱参照と見なされます。「強参照」(Strong) チェックボックスにポインタを合わせると、「強参照/弱参照」(Strong/ Weak Reference) ツールヒントが表示されます。参照に割り当てられている強参照または弱参照ステータスは、その参照の再生中の動作に影響を与えます。

• 「参照説明」(Reference Description) 列には、実際の参照について説明するテキストを入力できます。デフォルトでは、「参照説明」(Reference Description) 列のセルは空です。

注記デフォルトでは、「参照」(Reference) 列と「タイプ」(Type) 列は表示されており、「強参照」(Strong) 列と「参照説明」(Reference Description) 列は非表示になっています。列の表示は、「アノテーション列」(Annotation Columns) ダイアログボックスを使用して調整できます。「参照」(Reference) 列のヘッダーを右クリックし、「列」(Columns) をクリックします。

作成したばかりのアノテーションに対して「参照」(References) ダイアログボックスが表示されているとき、参照コレクターにはアノテーション定義に使用されている配置参照のリストが表示されます。

変換したレガシーアノテーションに対して「参照」(References) ダイアログボックスが表示されているとき、参照コレクターにはアノテーション定義に使用されている配置参照のリストが表示されます。配置参照は、作成したアノテーションとまったく同じ方法で特定され、表示されます。

レガシーアノテーションの変換中、非配置参照 (最初のレガシーアノテーションに対して定義されている場合) は、以下の規則に従って特定され、「参照」(Reference) コレクターに表示されます。

• 特定された参照が、コレクターにすでにある配置参照と一致する場合、そのような参照は無視されます。このような動作により、リスト内のエントリの重複が回避されます。

• 特定された参照が非セマンティック参照である場合、それは「参照」(References) コレクターに表示され、関連するタイプのアイコン

でマークされます

• 特定された参照がセマンティック参照である場合、それは「参照」(References) コレクターに表示され、関連するタイプのアイコン

でマークされます。幾何公差およびデータム位置の場合、サーフェス参照はセマンティック参照と見なされます。DFS の場合、セマンティック参照にはサーフェス、データム平面、およびデータム軸が含まれます。

レガシースタンドアロンアノテーションを含んでいるドキュメントが読み込まれると、以下に示すように、幾何公差およびデータムフィーチャーシンボル (データムタグ) のアノテーションアイコンに

グリフが付きます。

グリフマーキングは、モデルツリーと詳細ツリーに表示されます。スタンドアロンアノテーションがアノテーション要素に変換されると、アイコンは除去されます。

レガシースタンドアロンアノテーション (寸法、幾何公差、データムフィーチャーシンボル、またはデータムタグ) を、対応するリボンを使用して修正すると、そのアノテーションは、リボンのアノテーションフィーチャーに属するアノテーション要素に自動的に変換されます。

「参照」(References) ダイアログボックスまたは通常の参照編集機能を使用して、以下のスタンドアロンアノテーションの参照を追加または再定義すると、そのアノテーションはアノテーション要素に変換されます。

アノテーションの接続点を編集すると、そのアノテーションはアノテーション要素に変換されます。インプリシット変換は現在のアノテーションに対してのみ実行され、残りのアノテーションは現在の状態のままになります。

スタンドアロンアノテーションに使用できるショートカットメニューには、「変換」(Convert) コマンドと「全変換」(Convert All) コマンドがあります。

「変換」(Convert) コマンドは、1 つの選択されている変換可能なアノテーションと、少なくとも 1 つの変換対象のアノテーションが属している 1 つの選択されているアノテーショングループに使用できます。変換可能なレガシーアノテーションが選択に含まれていない場合、このコマンドは無効です。このコマンドを呼び出すと、すべての選択されている変換可能なスタンドアロンアノテーションがアノテーション要素に変換されます。

「全変換」(Convert All) コマンドは 1 つ選択されているアノテーションと、現在のドキュメントに含まれている変換対象のアノテーションが属している 1 つの選択されているアノテーショングループに使用できます。変換可能なレガシーアノテーションが現在のドキュメントに含まれていない場合、このコマンドは無効です。このコマンドを呼び出すと、現在のドキュメント内にあるすべての変換可能なスタンドアロンアノテーションが変換されます。

「参照」(References) ダイアログボックスが表示されている間、参照コレクターは常にアクティブです。このコレクターでは、現在のアノテーションの追加セマンティック参照として使用するモデルジオメトリを選択できます。

選択したサーフェスは、アクティブな追加セマンティック参照コレクターに自動的に追加されます。デフォルトでは、コレクターに追加されたセマンティック参照は弱参照としてマークされます。

モデルまたは図面が再生されると、失敗した参照を検出するために、アノテーションに対して参照チェックが実行され、その通知が表示されます。

参照チェックは、アノテーションフィーチャー内で使用されているアノテーション要素とスタンドアロンアノテーションを対象としています。失敗した参照がチェックで検出された場合、以下のように、失敗した参照のタイプが配置参照であるか非配置参照であるか、強参照であるか弱参照であるかに応じて、アノテーションの表示とユーザー通知のレベルが異なります。

• 「強参照」(Strong) としてマークされている配置参照が失敗と見なされた場合、実際のアノテーション要素が属するアノテーションフィーチャー全体がモデルツリーで感嘆符グリフ

によってマークされます。このアノテーションフィーチャーに属するアノテーション要素は、モデルツリー (「失敗フィーチャー」の下) と詳細ツリーには表示されません。このアノテーションフィーチャーに属するアノテーション要素は、グラフィック領域には表示されません。

• 「弱参照」(Weak) としてマークされている配置参照が失敗と見なされた場合、実際のアノテーション要素が属するアノテーションフィーチャー全体がモデルツリーで警告グリフ

によってマークされます。このアノテーションフィーチャーに属するアノテーション要素は、モデルツリー (「失敗フィーチャー」の下) と詳細ツリーに表示されます。失敗したアノテーション要素は、グラフィック領域には表示されません。同じアノテーションフィーチャーに属する、失敗しなかったアノテーション要素は、グラフィック領域に表示されます。

• 「強参照」(Strong) としてマークされている非配置参照が失敗と見なされた場合、実際のアノテーション要素が属するアノテーションフィーチャー全体がモデルツリーで感嘆符グリフ

によってマークされます。このアノテーションフィーチャーに属するアノテーション要素は、モデルツリー (「失敗フィーチャー」の下) と詳細ツリーに表示されます。このアノテーションフィーチャーに属するアノテーション要素は、グラフィック領域に表示されます。

• 「弱参照」(Weak) としてマークされている非配置参照が失敗と見なされた場合、実際のアノテーション要素が属するアノテーションフィーチャー全体がモデルツリーで警告グリフ