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アノテーション構成部品のサイズの再計算
例 A
この例では、計算されたテキスト高さよりも大きい固定シンボル高さを持つ非テキスト高さベースのアノテーションシンボルに対して比率の値を計算する方法と、比率の値の変更によるアノテーション構成部品のサイズへの影響について説明します。
サイズ 100 のモデル上で固定高さが 25 である固定タイプのシンボルを使用して、引出線の付いたアノテーションシンボルを作成する場合
現在のモデルサイズに基づいて、テキスト高さ 1.5 が Creo Parametric によって自動的に計算されます。
計算されたテキスト高さよりもシンボルサイズの方が大きいので、矢印の長さと引出線エルボウの長さは次のように計算されます。
矢印の長さ= 0.6 * 計算されたテキスト高さつまり、0.6*1.5=0.9
引出線のエルボウ = 2.5 * 矢印の長さつまり、2.5*0.9=2.25
シンボルの作成完了時、つまり「カスタム図面シンボル」(Custom Drawing Symbol) ダイアログボックスで「OK」をクリックしたときに、シンボルの比率は次のように自動計算されます。
比率 = 矢印の長さ / シンボル高さつまり、0.9/25 = 0.036
シンボルを右クリックして「プロパティ」(Properties) をクリックすると、「カスタム図面シンボル」(Custom Drawing Symbol) ダイアログボックスが開き、その中の「比率」(Proportion) ボックスに、現在の比率が 0.036 と表示されます。
「比率」(Proportion) ボックス内の値を 0.02 に変更します。新しい矢印の長さは「比率 * シンボル高さ」という式で計算され、0.02*25=0.5 となり、新しいエルボウの長さは「2.5 * 矢印の長さ」という式で計算され、2.5*0.5=1.25 となります。
例 B
この例では、計算されたテキスト高さよりも小さい編集可能なシンボル高さを持つ非テキスト高さベースのアノテーションシンボルに対して比率の値を計算する方法と、シンボル高さの変更によるアノテーション構成部品のサイズへの影響について説明します。
サイズ 100 のモデル上でシンボル高さが 0.5 である可変図面単位タイプのシンボルを使用して、引出線の付いたアノテーションシンボルを作成する場合
現在のモデルサイズに基づいて、テキスト高さ 1.5 が Creo Parametric によって自動的に計算されます。
計算されたテキスト高さよりもシンボルサイズの方が小さいので、矢印の長さと引出線エルボウの長さは次のように計算されます。
矢印の長さ = 0.6 * シンボル高さつまり、0.6*0.5=0.3
引出線のエルボウ = 2.5 * 矢印の長さつまり、2.5*0.3=0.75
シンボルの作成完了時、つまり、「カスタム図面シンボル」(Custom Drawing Symbol) ダイアログボックスで「OK」をクリックしたときに、比率は次のように自動計算されます。
矢印の長さ / シンボル高さ、つまり 0.3/0.5=0.6
ただし、作成の完了前にシンボル高さを 25 に変更した場合は、計算されたテキスト高さよりもシンボルサイズの方が大きくなるので、矢印の長さと引出線エルボウの長さは次のように計算されます。
矢印の長さ= 0.6 * 計算されたテキスト高さつまり、0.6*1.5=0.9
引出線のエルボウ = 2.5 * 矢印の長さつまり、2.5*0.9=2.25
この時点でシンボルの作成を確定すると、比率は次のように自動計算されます。
矢印の長さ / シンボル高さ、つまり 0.9/25=0.036
シンボルの作成を完了せず、シンボル高さをもう一度 50 に変更した場合はシンボルのサイズは計算されたテキスト高さよりもまだ大きい状態です。
計算されたテキスト高さは変更されていないので、矢印の長さは変更されません。
矢印の長さは変更されていないので、引出線エルボウの長さは変更されません。
ここで、シンボルの作成を完了、つまり「カスタム図面シンボル」(Custom Drawing Symbol) ダイアログボックスで「OK」をクリックすると、比率は、矢印の長さ / シンボルのサイズ、つまり 0.9/50=0.018 と自動計算されます。