駆動寸法アノテーション要素について
フィーチャーまたはフィーチャーの寸法の 1 つを選択し、その駆動寸法アノテーション要素 (DDAE) を作成することで、フィーチャーに作成されそのフィーチャーに属しているモデルの駆動寸法を常に表示される寸法に追加できます。作成された DDAE はそのときにアクティブなアノテーション方向で、モデルに表示されます。DDAE はモデルツリーにそれを持つフィーチャーの内部のアノテーション要素としても表示されます。DDAE は通常、図面に表示されたモデル寸法に作成されます。DDAE にはユーザー定義参照とシステム参照はありません。DDAE では次の点に注意してください。
• DDAE をノングラフィックにすることはできません。DDAE が含まれているフィーチャーから DDAE を削除できます。DDAE を削除すると、フィーチャーの駆動寸法は削除されず、そのアノテーション要素表示のみが削除されます。
• DDAE は作成したフィーチャーにのみ存在できます。
• 1 つの DDAE は寸法を 1 つだけ含むことができます。ある DDAE に寸法を追加した後で、別の DDAE にそれと同じ寸法を追加することはできません。DDAE は注記またはその他のフィーチャーのアノテーションタイプには作成できません。
• フィーチャー内の寸法のプロパティまたは値を修正した場合、変更が DDAE に伝達されます。同様に、DDAE のプロパティまたは値を修正した場合、変更が寸法に伝達されます。
• フィーチャーを修正した結果、DDAE は残っているが、アノテーション要素のアノテーション平面とそのカレントアノテーション平面との互換性がなくなった場合、そのアノテーション要素はアクティブでなくなります。
• フィーチャーから寸法がなくなった場合、Creo Parametric によって対応する DDAE がフィーチャーから削除されます。
• パターンインスタンスの注記には DDAE を作成できません。DDAE は寸法にのみ作成できます。
• パターン内のインスタンスには DDAE を作成できません。ただし、フィーチャーをパターン化する際にパターンテーブルにインスタンスの新しい寸法が作成されるので、パターンテーブル内のインスタンスに DDAE を作成できます。
• ファミリーテーブルまたはリレーションを作成する場合、モデルツリーで DDAE を選択できます。
• アノテーション方向を定義する場合、DDAE を既存のアノテーションとして選択できます。
• アノテーション要素を新規作成する場合、DDAE を既存のアノテーションとして選択することはできません。
• DDAE の値を変更でき、これにはモデルツリーまたはグラフィックウィンドウで駆動寸法アノテーションを右クリックし、ショートカットメニューの「値」(Value) をクリックします。
• DDAE を削除でき、これにはモデルツリーまたはグラフィックウィンドウで駆動寸法アノテーションを右クリックし、ショートカットメニューの「削除」(Delete) をクリックします。実際の駆動寸法はフィーチャーから削除されず、表示されたアノテーション要素のみが削除されます。
• モデルツリーに、構成部品の配置寸法とともに構成部品の配置拘束が表示されます。配置拘束がある DDAE をアセンブリに作成し、モデルツリーのフィルタを使用して配置フォルダを非表示にした場合、モデルツリーに DDAE は表示されません。
• Creo Parametric でデータ共有フィーチャー (DSF) とマージフィーチャーには DDAE が表示されます。マージフィーチャーと継承フィーチャーとを切り替える場合、配置拘束は変わりません。したがって、DDAE も変わりません。
• 累進寸法、自動ラウンドフィーチャーの寸法、および構造フィーチャーの一部の寸法には DDAE を作成できません。
• DDAE での元に戻す/やり直し機能は、その他のアノテーション要素と同じです。DDAE を作成/削除したり、DDAE の方向を変更するなどの操作でも、「元に戻す」と「やり直し」を使用できます。