アノテーションの依存コピーについて
アノテーション要素伝達フィーチャー内のアノテーション要素は、元のアノテーションフィーチャーに依存します。アノテーション要素伝達フィーチャーは、同じモデル内のサーフェスオフセット、サーフェスコピー、サーフェスミラーなどのフィーチャーによってアノテーション要素が伝達された場合に自動的に作成され、
を使用して作成することもできます。
このような伝達されたアノテーション要素のグラフィックウィンドウでの位置は、元のアノテーションとは独立しています。その他すべてのプロパティは元のアノテーションに依存しています。ただし、アノテーション要素伝達フィーチャーをアノテーションフィーチャーに変換すると、新しいアノテーションフィーチャー内の伝達されたアノテーション要素は詳細依存になります。
次の方法によって作成されるアノテーション要素のコピーは、同様にコピー元に詳細依存します。
• 「編集」(Edit) > 「コピー」(Copy) の順にクリックしたときに開く「特殊貼り付け」(Paste Special) ダイアログボックスの「部分的な依存 - 寸法とアノテーション要素の詳細のみ」(Partially dependent - Dimensions and AE Details only) オプションを使用してコピーされたアノテーションフィーチャー
• 「編集」(Edit) > 「フィーチャー作業」(Feature Operations) の順にクリックしたときに表示される「フィーチャー」(FEAT) メニューの「コピー」(Copy) > 「依存」(Dependent) コマンドを使用してコピーされたアノテーションフィーチャー
詳細依存コピーでは、アノテーション要素の参照と、グラフィックウィンドウでのアノテーションの位置は、コピー元から独立しています。注記テキスト、表面仕上げの値、被駆動寸法の公差値、幾何公差の公差値、テキストスタイル、カラーとパラメータなど、その他すべてのプロパティは依存しています。
コピー元のアノテーション要素を変更した場合、変更は再生時にアノテーション要素の依存コピーに適用されます。
依存コピーでは次の点に注意してください。
• 依存コピーでは、グラフィックウィンドウでのアノテーションの位置は、元のアノテーションとは独立しています。その他すべてのプロパティはコピー元に依存します。
• 依存コピーのテキストプロパティは、コピー元のアノテーション要素のテキストプロパティに依存します。ただし、アノテーション要素を寸法や別の幾何公差などのエンティティに接続した場合、アノテーション要素のテキストプロパティは、アノテーション要素の接続先のエンティティのテキストプロパティと同じになります。
• コピー元のアノテーション要素によって作成されたパラメータを依存コピーで修正することはできません。ただし、フルアクセスを持つ新規パラメータを依存アノテーション要素に追加できます。
• ファミリーテーブル、UDF の可変アイテム、フレキシブル構成部品、継承フィーチャーなどのツールを使用して、コピーの依存プロパティを修正することはできません。これらのツールでは、依存プロパティのバリエーションを指定できます。ただし、再生時に、無効なバリエーションが指定され、これらの依存アノテーション要素が変更されないことを知らせる警告が Creo Parametric によって表示されます。
• コピー元の幾何公差のタイプを真直度から平面度などに変更した場合、コピーの依存が自動的に除去されます。
アノテーション要素間の依存は連続しています。たとえば、A、B、C の 3 つのアノテーション要素があり、B が A に依存し、C が B に依存するとします。A のカラーを変更した場合、B のカラーが自動的に変更された後、C のカラーも自動的に変更されます。B を独立させた後も、C は B に依存し、B のプロパティに対するすべての変更が C に反映されます。
アノテーション要素の依存を回復または除去できます。
アノテーション要素の親子情報を表示するには、モデルツリーまたはグラフィックウィンドウでアノテーションフィーチャーまたはアノテーション要素を選択して右クリックしたときに表示されるショートカットメニューで「情報」(Info) > 「親/子」(Parent/Child) の順にクリックします。または、メニューバーで「情報」(Info) > 「グローバル参照ビューア」(Global Reference Viewer) の順にクリックすることでも、親子情報を表示できます。
「特殊貼り付け」(Paste Special) ダイアログボックス (「編集」(Edit) > 「コピー」(Copy) の順にクリック) の「完全な依存 (一部解除可能)」(Fully dependent with options to vary) オプションをクリックし、「依存コピー」(Dependent copy) チェックボックスをオンにすることで作成したアノテーションフィーチャーのコピーは、完全依存コピーになります。ただし、そのようなコピーフィーチャーでは、「可変アイテム」(Varied Items) ダイアログボックス (ショートカットメニューで「コピーフィーチャー」(Copied feature) > 「可変アイテム」(Varied items) の順にクリック) を使用して、アノテーション、アノテーション要素参照、およびその他のプロパティのコピーステータスを変更できます。変更できるプロパティは、表面仕上げと幾何公差のアノテーション値、注記の表示ステータス、テキストスタイル、カラー、およびパラメータです。