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ミリングでツールパスをカスタマイズするには
一般にデフォルトツールパスは、カットジオメトリと製造パラメータに基づき自動的に生成されます。「NC シーケンス」(NC SEQUENCE) メニューの「カスタマイズ」(Customize) オプションを使用して、ツールパスに対する低レベルの制御ができます。
軌道ミリング以外のすべての NC シーケンスミリングタイプでは、自動プランジとデフォルト自動カットモーションが自動的に生成されます。自動生成されたモーションをそのまま使用するか (必要に応じて、アプローチと終了ツールモーションを付け加えます)、またはそれらを削除して、ユーザー独自の自動カットモーションをアプローチと終了ツールモーションと同様に生成できます。軌道ミリングでは、NC シーケンス設定時にカットジオメトリは指定されません。カスタマイズ機能を使用して、自動カット、アプローチと終了ツールモーションを生成する必要があります。
NC シーケンスレベルでのカット構築
自動カットモーションを作成するとき、「カット構築」(Build Cut) 機能を使用してスライスまたはカットパスを追加または除去したり、アプローチおよびパス終了を指定できます。しかし、生成されたデフォルトのツールパス (シーケンスパラメータとジオメトリ参照に基づく) に問題がなければ、カスタマイズユーザーインタフェースを使用しなくても、「シーケンス設定」(SEQ SETUP) メニューの「カット構築」(Build Cut) オプションを使用して、NC シーケンスレベルでカット構築機能にアクセスできます。
このオプションは、NC シーケンスのツールパスがカスタマイズされていない場合にのみ利用できます。NC シーケンスレベルで「カット構築」(Build Cut) アイテムを定義してツールパスをカスタマイズしようとすると、NC シーケンスレベルで定義したアイテムを最初に削除するよう求められます。情報ウィンドウが開き、削除する必要のあるアイテムのリストが表示されます。NC シーケンスレベルでのカット構築機能は、ボリュームミリング、ローカルミリング、サーフェスミリング、フェースミリング、ポケット加工で利用できます。
NC シーケンスレベルでのカット構築機能は、自動カットモーションレベルでのカット構築機能と同じです。
「カット構築」(Build Cut) オプションを使用して、アプローチ/終了モーションまたはカットモーションの開始点を指定できます。「アプローチ」(Approach) または「終了」(Exit) を選択すると、以下のオプションを利用できます。
「点」(Point) - 始点 (終点) として使用する軸を作成または選択します。軸はワークピースにも設計モデルにも属することができ、リトラクト面の法線となる必要があります。アプローチ (終了) パスはカットモーションの開始 (終了) の深さに位置します。
「スケッチ」(Sketch) - オペレーション座標系の XY 平面上にツールのアプローチ (終了) パスをスケッチします。パスはリトラクト面の高さに位置します。ツールはアプローチパスの終点でプランジし、カットモーションの始点にまっすぐ水平に移動します。カットモーションの終点では、ツールはスケッチした終了パスの始点まで移動し、リトラクト面の高さまでリトラクトし、終了モーションに従います。別のタイプのアプローチ/終了モーションを指定するときはツールモーション機能を使用してください。
「スライス単位」(Each Slice) - ツールパスの各スライスにアプローチ (終了) 指示を適用します。
「第 1 スライス」(First Slice) - ツールパスの最初のスライスのみにアプローチ指示を適用します。
「最終スライス」(Last Slice) - ツールパスの最後のスライスのみに終了指示を適用します。
「開始点」(Entry Point) オプションで、加工を開始するコーナーを選択できます。開始点として使用可能なコーナーが表示されます (いずれか 1 つがハイライトされます)。「次」(Next)「前」(Previous)「アクセプト」(Accept) を使用して、希望するコーナーを選択します。
「削除」(Delete) および「再定義」(Redefine) コマンドを使用して、アプローチまたは終了指示をキャンセルまたは変更します。「カット再現」(Play Cut) コマンドによりツールパスが表示されます。