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Head1/Head2 フォーマットで 4 軸ワイヤ放電加工 NC シーケンスを作成するには
Head1/Head2 フォーマットで CL データを出力して 4 軸ワイヤ放電加工 NC シーケンスを作成するには、以下の手順に従います。
1. 「ワイヤ放電加工」(Wire EDM) > 「テーパ角度」(Taper Angle) の順にクリックします。「シーケンス設定」(SEQ SETUP) メニューが開き、選択した 4 軸ワイヤ放電加工のオプションが表示されます。
2. 以下のコマンドを含む「シーケンス設定」(SEQ SETUP) メニューが表示されます。
「XY 平面」(XY Plane) - Head2 出力の底面を指定します。
「UV 平面」(UV Plane) - Head1 出力の上面を指定します。
 
*注記 「XY 平面」(XY Plane)「UV 平面」(UV Plane) の設定はモーダルです。つまり、最初の製造モデルの 4 軸ワイヤ放電加工 NC シーケンスに、上部と底部平面を指定する必要があります。継続シーケンスには、変更しないかぎり、前の上部と底部平面が自動的に使用されます。
「カットモーション深さ」(CTM DEPTH) メニューが 2 回表示され、両方の平面を指定できます。以下のオプションを使用します。
「平面指定」(Specify Plane) - 平面を選択または作成します。
「Z 深さ」(Z Depth) - NC シーケンスの座標系を基準にした深さの値を入力して平面を配置します。
「再使用」(Use Prev) - 以前のいずれかの NC シーケンスの上部平面または底部平面を使用します。名前リストメニューからシーケンスを選択します。
3. 「カスタマイズ」(Customize) を選択し、「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスのドロップダウンリストから「自動カット」(Automatic Cut) を選択して、「挿入」(Insert) をクリックします。
4. 「対話式カット」(INT CUT) メニューが表示され、「カット」(Cut) が選択済みになっています。「カット方向」(CUT ALONG) メニューも同時に表示され、「駆動サーフェス」(Drive Surf) が選択済みとなっています。次のコマンドもリストされます。
「ねじ点」(Thread Point) - ワイヤのロード点とツールパスの開始位置として、データム点を選択または作成します。
「アプローチ点」(Approach Point) - ツールパスの別の開始位置として、データム点を選択または作成します。ねじ点でワイヤがロードされ、ワイヤが直接アプローチ点に移動してから、アプローチ点に最も近いコンター上の点からカットが開始されます。
「コンター 1」(Contour1) - カットの最初のコンターをスケッチまたは選択します。
「コンター 2」(Contour2) - カットの 2 番目のコンターをスケッチまたは選択します。
 
*注記 カットモーション作成時に、スケッチまたは選択された順に 2 つのコンター内のエンティティの同期化が行われます。例 : 第 2 コンターの第 1 エンティティのある第 1 コンターの第 1 エンティティ。このことをコンターをスケッチ、選択または手動で同期化するときに留意してください。
「側面」(Side Surfs) - 側面サーフェスを選択してカットのコンターを指示します。このコマンドは「コンター 1」(Contour 1)「コンター 2」(Contour 2) コマンドの代わりに使用します。
「同期化」(Synch) - 「同期化」(SYNCH) メニューを開き、Head1、Head2 の位置を同期する点を指定します。
「方向」(Direction) - カット作成のためにツールが移動する方向を指定します。
「オフセット」(Offset) - カットモーションをオフセットする方向を指定します。
5. 「カット方向」(CUT ALONG) メニューの「実行」(Done) をクリックし、カットの指定を開始します。
6. ねじ点として使用するデータム点を選択または作成します。「アプローチ点」(Approach Point) も選択した場合、アプローチとして使用する別のデータム点を選択または作成します。
7. 「軌道オプション」(TRAJ OPT) メニューがコンター 1、コンター 2 の順に表示されます。「スケッチ」(Sketch) または「選択」(Select) を選択してコンターを指定します。
8. 同期点を作成する場合、以下のコマンドのある「同期化」(SYNCH) メニューが表示されます。
「追加」(Add) - 同期点を配置するコンター上の位置を選択します。
「除去」(Remove) - 削除する既存の同期点を選択します。
「表示」(Show) - 既存の同期点を表示します。
「終了/戻る」(Done/Return) - 「同期化」(SYNCH) メニューを閉じて、カットモーションの定義に戻ります。
9. 手順 7 で作成した点を開始点とする矢印が表示されます。「反転」(Flip) または「OK」を選択してカットモーションの方向を指示します。
10. 「なし」(None)「左」(Left)「右」(Right) オプションのある「スロットオフセット」(SLOT OFFSET) メニューが表示されます。オプションを 1 つ選択してツールのオフセット方向を指定します。
11. 「対話式カット」(INT CUT) メニューが再び表示されます。「表示」(Show) を選択してカットモーションを表示します。
 
*注記 「カットモーションは作成できません」(Cut motion cannot be created) というエラーメッセージが表示された場合は、同期点をさらに追加してください。