工具パラメータの保存
特定の工具または複数の工具のパラメータを工具パラメータファイルに保存しておけば、それらのパラメータを別の製造プロセスで再使用できます。パラメータを最初から設定する必要はありません。工具を保存すると、Creo NC によって工具タイプとパラメータ値が工具パラメータファイルに保存されます。工具パラメータファイルには、工具の材料についての情報も保存されます。その後、別の製造プロセスに工具パラメータファイルを読み込むことができます。
「工具設定」(Tools Setup) ダイアログボックスで選択したファイル保存フォーマットに応じて、工具パラメータファイルには .xml 拡張子 (XML ファイル) または .txf 拡張子 (交換ファイル) が付きます。交換ファイルの場合、通常、1 つのワークセルから別のワークセルに工具がコピーされますが、ターゲットワークセルの工具は置き換わりません。工具パラメータの保存の詳細については、「工具パラメータを保存するには」を参照してください。
「工具設定」(Tools Setup) ダイアログボックスで「参照使用」(By Reference) オプションを使用して追加したソリッド工具を保存する場合、工具交換ファイルでは、「コピー使用」(By Copy) オプションを使用して追加されたと見なされます。「外形使用」(Use Outline) オプションを使用して追加されたソリッド工具を工具交換ファイルに保存できます。ソリッド工具の追加の詳細については、「ツールモデルを使用するには」を参照してください。
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注記 工具パラメータファイルのデフォルトの拡張子は、Pro/ENGINEER リリース 12 以前では .tprm、Pro/ENGINEER Wildfire 3.0 以前では .tpm でした。Pro/ENGINEER Wildfire 4.0 でもこれらの拡張子を持つ古いファイルが認識され、読み込むことができます。ただし、Pro/ENGINEER Wildfire 4.0 で修正または作成した工具パラメータファイルには、必ず .xml 拡張子が適用されます。
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以下に工具パラメータファイルの例を示します。
工具パラメータファイルには、仕上げと荒削りに使用される材料の詳細も保存されます。上記のサンプルファイルでは、荒削りの材料として STEEL が使用されています。これは Material タグの下にある製造パラメータ TOOL_MATERIAL に指定されている値によって識別されます。
工具パラメータファイルにはポケット番号とオフセット情報が含まれないことに注意してください。ツーリングを設定するとき、または NC シーケンスを作成するときに、ポケット番号とオフセット情報をワークセルとの関連で指定する必要があります。