「カスタマイズ」ダイアログボックスについて
「NC シーケンス」(NC SEQUENCE) メニューの「カスタマイズ」(Customize) をクリックすると、「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスが開きます。ダイアログボックスで、ツールモーションと CL コマンドの作成、修正および削除ができます。同時に、NCL ファイルウィンドウに現在の NC シーケンス CL ファイルが表示されます。
NC シーケンスのタイプによって、パラメータ値と選択ジオメトリに基づいて、デフォルトツールモーション (例 : 自動プランジ、自動カット) が自動生成される場合があります。この場合、このツールモーションは「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスの上部にリストされます。必要に応じて、これらのモーションを再定義または削除して新しいものを作成できます。ほかの NC シーケンスタイプ (軌道ミリング、プロファイルターニング、ワイヤ放電加工など) では、すべてのツールモーションを明示的に作成する必要があります。したがって、「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスを最初に開くと、その上部には <end of tool path><ツールパス終了> ラインだけが表示されています。新しいツールモーションや CL コマンドを作成すると、「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスの上部のリストに追加されます。
「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスの上部でアイテム (ツールモーションまたは CL コマンド) を選択するには、そのアイテムをクリックします。複数のアイテムを選択するには、最初のアイテムをクリックして、Shift キーまたは Ctrl キーを押したまま最後のアイテムをクリックすると、最初と最後のアイテム、およびこの 2 つにはさまれたすべてのアイテムがリストボックスでハイライトされます。すべての選択アイテムに対応するスクリーン上のツールパスの一部と、NCL ファイルウィンドウの選択アイテムのブロックの最初と最後の CL ラインもハイライトされます。第 1 選択ツールモーションの最初にツールが配置されます。
「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスの中間部には、以下のボタンがあります。
• 「挿入」(Insert) - 上記のリストボックスで選択されているアイテムの前に、ツールモーションまたは CL コマンドを追加します。「挿入」(Insert) ボタンの右のドロップダウンリストから、挿入するエンティティのタイプを選択し、「挿入」(Insert) をクリックします。
• 「コピー」(Copy) - 選択したツールモーションまたは CL コマンドをコピーしてクリップボードに配置し、別の制御点に挿入します。
• 「貼り付け」(Paste) - 指定された制御点にクリップボードの内容を挿入します。
• 「カット」(Cut) - 選択したツールモーションまたは CL コマンドを除去してクリップボードに配置し、別の制御点に挿入します。
• 「削除」(Delete) - 選択したツールモーションまたは CL コマンドを削除します。
• 「修正」(Modify) - 選択したツールモーションに関連する寸法を修正します。
• 「再定義」(Redefine) - 選択したツールモーションまたは CL コマンドを変更します。
• 「パラメータ」(Params) - 選択したツールモーションのパラメータを修正します。
• 「クリップボード」(Clipboard) - クリップボードの現在の内容を表示します。
「カスタマイズ」(Customize) ダイアログボックスの下部には、「OK」ボタンと「キャンセル」(Cancel) ボタンがあります。
ツールモーション
以下のタイプのツールモーションを挿入できます。
• 「自動カット」(Automatic Cut) - モデルジオメトリを参照して、実際にワークピース材料をカットするときにツールがたどるパスを生成します。
• 「スケッチに従う」(Follow Sketch) - スケッチ平面を設定し、ツールパスをスケッチします。
• 「GOTO 点」(GoTo Point) - データム点またはツールパス上の点に移動します。4 軸および 5 軸の NC シーケンスでは、ツール軸の回転方向の指定もできます。
• 「デルタに移動」(Go Delta) - ツールモーションを (ツールの現在位置からの) NC シーケンス座標系の軸に沿った増分で指定できます。
• 「HOME に移動」(Go Home) - オペレーション HOME 点に直接移動します (指定する場合は「Home」 オプションを使用して、オペレーション作成時に指定します)。
• 「プランジ」(Plunge) - 別のツールモーションの前にプランジ (降下) を作成します。ツールはまっすぐ水平に (つまりカレントの Z 深さで) 選択したモーションの開始点の上の位置まで移動し、プランジします。
• 「リトラクト」(Retract) - カレント位置からリトラクト面まで垂直に移動します。
• 「工具軸方向のアプローチ」(Appr Along Tool Axis) - ツール軸に沿ってアプローチモーションを作成します。4 軸と 5 軸の NC シーケンスにのみ表示されます。
• 「工具軸方向の終了」(Exit Along Tool Axis) - ツール軸に沿って終了モーションを作成します。4 軸と 5 軸の NC シーケンスにのみ表示されます。
• 「正接アプローチ」(Tangent Approach) - 自動カットモーションに正接するアプローチモーションを作成します。
• 「正接終了」(Tangent Exit) - 自動カットモーションに正接する終了モーションを作成します。
• 「垂直アプローチ」(Normal Approach) - 自動カットモーションの方向に垂直なアプローチモーションを作成します。
• 「垂直終了」(Normal Exit) - 自動カットモーションの方向に垂直な終了モーションを作成します。
• 「リードイン」(Lead In) - 指定した半径の円弧に沿って、カットモーションに正接するようにアプローチします。
• 「リードアウト」(Lead Out) - 指定した半径の円弧に沿って、カットモーションに正接するようにカレントの点を終了します。
• 「ヘリカルアプローチ」(Helical Approach) - ヘリカルアプローチモーションを作成します。ねじ切りを除くミリング NC シーケンスでのみ使用できます。ねじ切りでは、「アプローチタイプ」(APPROACH_TYPE) パラメータを使用して、ヘリカルアプローチモーションを自動的に生成できます。
• 「ヘリカル終了」(Helical Exit) - ヘリカル終了モーションを作成します。ねじ切りを除くミリング NC シーケンスでのみ使用できます。ねじ切りでは、「終了タイプ」(EXIT_TYPE) パラメータを使用して、ヘリカル終了モーションを自動的に生成できます。
• 「CL コマンド」(CL Command) - ツールパスに沿ってカスタマイズした CL コマンドを挿入します。「CL コマンド」(CL Command) ダイアログボックスで、CL コマンドの配置を指定します。
通常、最初に自動カットモーションを作成してから、別のタイプのツールモーションを使用してそれらを接続します。
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• ツールモーション機能は、穴開け加工 NC シーケンスとは少し異なります。
• 閉じたループから成る自動カットモーションでは、アプローチモーションによりループの開始点がリセットされます。
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