ミリング NC シーケンスを作成するには、ミル加工するジオメトリを定義する必要があります。Creo NC はミルジオメトリを別個のフィーチャーとして定義できる複数の工具を提供します。この後、ミルジオメトリの定義を製造モデル内のさまざまな NC シーケンスに使用できます。

フェースミリング、ボリュームミリング、3 軸通常ミリング NC シーケンス用にジオメトリを定義する最も簡単な方法は、ミルウィンドウを使用する方法です。つまり、閉じたコンターをスケッチまたは選択します。ミルウィンドウの内側のジオメトリが加工されます。ミルウィンドウは、セットアップ時および NC シーケンスの定義時に作成できる個別のフィーチャーです。

ボリューム NC シーケンスを定義する別の方法として、ミルボリュームを使用します。これは NC シーケンスで除去されるボリュームです。工具は常にミルボリュームの内側に位置します。つまり、デフォルトでは工具は上面サーフェスを除いて、ボリュームのその他のサーフェスを貫通できません (NC シーケンスの作成時に、工具のアプローチと終了の際に貫通できるミルボリュームの側面の指定もできます)。ミルボリュームを定義するために、設計モデルのジオメトリを参照したり、加工あるいは除外するボリュームをスケッチしたり、ボリュームをワークピースや参照モデルと交差させたり、サーフェスをオフセット (例: 工具半径分) できます。この工具セットをさまざまな方法で組み合わせて 1 つのミルボリュームを定義できます。

その他のタイプのミリング NC シーケンス (サーフェスミリング、フェーシング、プロファイル加工 (ならい削り)、ポケット加工) を定義する際、ミルボリュームからサーフェスを選択することもできます。

製造ジオメトリ定義モードでミルジオメトリをマージまたはトリムした場合、製造キルトが消費され、特定の操作は実行できなくなることが警告されます。

ミリング NC シーケンスを定義するもう 1 つの方法はミルサーフェスの作成です。これはサーフェスミリング NC シーケンスまたはミルボリュームで参照できる、ユーザー定義のサーフェスキルトです。