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フリー形状フィーチャーを加工するには
Expert Machinist のほかの加工ストラテジーとは異なり、フリー形状の加工ではフィーチャーを作成してから加工する必要はありません。モデルジオメトリを参照 (またはスケッチ) し、加工方法およびオプションを必要に応じて指定して、加工ストラテジーを 1 ステップで定義します。
 
*注記 必要に応じて、ほかのツールパス間で特定の CL コマンドを提供するための目的で、フリー形状フィーチャーを使用することもできます。この場合、ツールの指定または駆動ジオメトリの定義は必要ありません。「フリー形状ミリング」(Freeform Milling) ダイアログボックスが開いたら、「パス再現」(Play Path) をクリックして必要な CL コマンドを挿入します。
1. 「加工」(Machining) > 「フリー形状」(Free Form) の順にクリックします。
「フリー形状ミリング」(Freeform Milling) ダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックス上部には、次の 2 つのテキストボックスがあります。
「ツールパス名」(Tool Path Name) - FREE_MILLING_TP1 などのツールパスファイルのデフォルト名。このファイル名は、NC データ出力に使用されます。カスタマイズした名前を入力できます。「ツールパス名」(Tool Path Name) テキストボックスの下の「コメント」(Comments) ボタンをクリックして加工ストラテジーに関するコメントを入力することもできます。
「切削工具」(Cutting Tool) - 切削工具の名前。NC プロセスで初めて加工機を使用するときは、アクティブツールは存在しないので、テキストボックスには「なし」(None) と表示されます。以降の加工では、アクティブツール名がテキストボックスに表示されます。
「フリー形状ミリング」(Freeform Milling) ダイアログボックス中央部には駆動ジオメトリの定義および加工方法を定義するためのオプションが表示され、下部には加工オプションが表示されます。ダイアログボックス下部には、「OK」「キャンセル」(Cancel)「次」(Next)、および「パス再現」(Play Path) のボタンがあります。
2. 必要に応じて切削工具を変更します。
切削工具が加工機にプリセットされている場合は、ドロップダウン矢印をクリックしてドロップダウンリストからツール名を選択して、希望のツールを選択します。
切削工具マネージャにアクセスするには、「切削工具」(Cutting Tool) テキストボックスの横にある をクリックします。この機能を使用すると、新しい工具を作成したり既存の工具を修正したりできます。
 
*注記 ほかの加工フィーチャーとは異なり、フリー形状の加工ではスケッチツールを使用できます。
「切削工具」(Cutting Tool) テキストボックスの下の「工具表示」(Show Tool) をクリックして、現在選択されている工具をポップアップウィンドウで表示します。
3. 駆動ジオメトリを定義します。駆動ジオメトリにより、プログラムゼロ座標系の XY 平面でのツール軌道が定義されます。次の操作を実行できます。
「モデルエッジ使用」(Use Model Edges) の横にある をクリックして、参照モデルまたは素材からエッジを選択します。選択内容を確認するには、 をクリックします。選択したエッジがシアン色でハイライトされ、矢印により工具方向が示されます。必要に応じて「反転」(Flip) をクリックして、方向を変更します。
「スケッチ」(Sketch) ラベルの横にある をクリックして、プログラムゼロ座標系の XY 平面でのツール軌道をスケッチします。
4. 「カット深さ」(Cut Depth) すなわち最後のツールパスの高さを定義します。「カット深さ」(Cut Depth) の横にある をクリックして、「カットモーション深さ」(CTM DEPTH) メニューのいずれかのコマンドを使用します。
「平面指定」(Specify Plane) - 平面サーフェスを選択するか、プログラムゼロ座標系の XY 平面に平行なデータム平面を作成します。
「Z 深さ」(Z Depth) - プログラムゼロ座標系の Z 軸に沿った値を入力します。
5. ダイアログボックス中央部と下部でオプションを選択し値を入力して、必要に応じて加工方法およびオプションを定義します。ダイアログボックス下部にある「パス再現」(Play Path) をクリックして、現在定義されているツールパスを表示します。
6. 「OK」をクリックしてフィーチャーの加工を完了するか、「キャンセル」(Cancel) をクリックして中止します。同じ設定を使用して同種のフィーチャーを加工する場合は「次」(Next) をクリックします。
 
*注記 フリー形状のツールパスを作成すると、ほかのフィーチャータイプの場合と同様に該当する材料が除去されます。ただし、フリー形状フィーチャーの場合は、材料の自動除去を行わないように指定することもできます。これには、コンフィギュレーションオプション freeform_toolpath_matremno に設定します。