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モデルの異なるイテレーションの統合について
Creo Parametric セッションのワークスペースで、Windchill 製品データベースからフェッチした同じオブジェクトの 2 つのイテレーションをマージできます。オブジェクトをマージするプロセスを統合と呼びます。実行された統合処理と 2 つのオブジェクトまたはバージョン間の差分についての統合レポートが Creo Parametric によって生成されます。
統合プロセスによって、複数の設計者が互いの変更を上書きしてしまったり修正に矛盾が生じたりすることなく、各自のワークスペースでオブジェクトを同時に修正できるので、コンカレント設計が促進されます。
変更を統合するには、1 人のユーザーがサーバー上のコモンスペースからベースモデルをチェックアウトし、ほかのユーザーはそのモデルの同じイテレーションを各自のローカルワークスペースにダウンロードします。すべてのユーザーが各自のローカルワークスペースでモデルを同時に更新できます。エラーを回避するため、必ず 1 人のユーザーが統合プロセスを実行する必要があります。
Creo Parametric セッションで統合プロセスを開始し、「統合」(Integrate) ウィンドウ (「ファイル」(File) > 「開く」(Open) > 「更新および統合」(Update and Integrate) の順にクリック) で実際の統合プロセスを実行します。
「更新および統合」(Update and Integrate) コマンドは、次の条件の両方を満たす場合にのみ使用できます。
プライマリサーバーとして登録されている、アクティブワークスペースがある Windchill サーバーに Creo Parametric が接続している
Creo Parametric モデルタイプのオブジェクト (部品、アセンブリ、図面など) がアクティブなセッションで開いている
「更新および統合」(Update and Integrate) コマンドを実行すると、デフォルトで、比較対象モデルに対する変更が統合されます。比較対象モデルとは、ローカルワークスペースで現在開いている、サーバー上のコモンスペース内の対応するベースモデルの最新改訂の最新イテレーションであるモデルまたはオブジェクトです。別のオブジェクトやバージョンを手動で選択することはできません。
統合プロセスを開始する前に、セッション内のモデルをすべて保存し、統合プロセスに関係のないその他のモデルをセッションからすべて消去してください。
 
セッションまたはワークスペース内の、一度もチェックインされたことがない新しいオブジェクトに対する変更は統合できません。
ベースモデルと比較対象モデルの差分のみを統合できます。
統合プロセスが完了した後で操作を元に戻すことはできません。