インポートログファイルについて
Creo にインポートするほとんどの 3D フォーマットで、インポートログファイルを生成し、Creo ブラウザでログファイルの情報を確認できます。これらの情報は、インポートプロセスの分析、照会、診断に役立ちます。これらの情報の分析に基づいて、失敗したインポートプロセスやサブタスクの回復措置を講じることができます。
「新規モデルインポート」(Import New Model) および「ファイル」(File) ダイアログボックスでは、「ログファイルを生成」(Generate log file) オプションがデフォルトで選択されています。このため、インポート、追加、組み付けタスクを実行すると、インポートログファイルが自動的に生成されます。インポートの詳細は、XML ファイルとしてディスクに保存され、セッション内のモデルに関連付けられます。個々の部品とサブアセンブリにもインポートの詳細が保存されます。これらの部品には、1 回のインポートに関するインポートログ情報が保存されます。後からモデルをインポートしたり、部品への挿入、モデルの Associative Topology Bus (ATB) の更新、部品のインポートフィーチャーのファイル再ロードなどのタスクを実行すると、以前の情報は上書きされます。この情報はモデルには保存されず、カレントの Creo セッションでのみ有効です。
XML ログファイルは、モデル名に拡張子 _log.xml が付いた名前で、デフォルトでワーキングディレクトリに生成されます。デフォルトでは短い XML ログファイルが生成されますが、短い XML ログファイルにもサブモデルのインポートの詳細が含まれています。インポート、追加、または組み付け時に、「新規モデルインポート」(Import New Model) または「ファイル」(File) ダイアログボックスの「長」(Long) を選択することで、詳細なインポートログファイルを生成できます。
XML ファイルおよびセッション内のモデルには、インポートに関する次の情報が保存されます。
• インタフェースのタイプ、ファイル名、モデル名などの一般情報。
• 入力ファイルの名前とバージョン。
• インポートプロセスの開始日時と完了日時、および実際の処理時間。
• インポートされたエンティティ、およびそのタイプや数などの詳細。
• インポートのステータス (成功、一部成功、失敗)。
• インポート中に発生したエラーと警告 (色分けで表示)。
• エラーの詳細 (インポートされなかったエンティティの ID、名前、インポートされなかった理由など)。
• インポートプロセスでサポートされていないエンティティ。
• アセンブリ内のジオメトリの位置および欠落している構成部品。
「ツール」(Tools) > 「調査」(Investigate) > 「インポートログファイル」(Import Log File) コマンドを使用することで、実行時に XML ログファイルの情報にアクセスして Creo ブラウザに表示できます。セッション内のモデルに保存されているインポートの詳細を基に、ログファイルをオフラインで生成して Creo ブラウザに表示することもできます。サブモデルのインポートの詳細も表示するかどうかや、長いフォーマットにするか短いフォーマットにするかを選択できます。短いフォーマットには、警告、エラー、インポートにかかった時間、およびファイル名、モデル名、インタフェースタイプなどの一般情報が含まれます。長いフォーマットには、インポートに関するすべての情報が含まれます。
インポートログファイルをオフラインで生成して表示することで、ディスク上に XML インポートログファイルを生成することなく、インポートを動的に診断して問題を把握できます。XML ログファイルをモデルとともに保存した場合、後から参照できます。Creo ブラウザに表示されているログファイルを印刷したり、HTML ファイルとして保存したりできます。