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ATB 使用の Creo Elements/Direct フォーマットについて
Creo Elements/Direct 部品およびアセンブリモデルを Creo Parametric にインポートすると、TIM (変換イメージモデル) が作成されます。この TIM には、ATB (Associative Topology Bus) をサポートするその他の 3D フォーマットのインポートによって作成される TIM とまったく同じように、標準の ATB 処理が行われます。Creo Elements/Direct モデルファイルを Creo Parametric にインポートすることによって作成される TIM には、「ステータスをチェック」(Check Status)「更新」(Update)「リンクを変更」(Change Link)、および「独立化」(Make Independent) という ATB コマンドを使用できます。
以下の Creo Elements/Direct 3D モデルファイルタイプを Creo Parametric にインポートできます。
*.pkg パッケージファイル
*.sda アセンブリインスタンスファイル
*.sdac アセンブリコンテンツファイル
*.sdp 部品インスタンスファイル
*.sdpc 部品コンテンツファイル
*.bdl 2D および 3D データを含んでいるバンドルファイル
*.pkg および *.bdl ファイルは、単一または複数の部品およびアセンブリモデルに関する情報を含んでいる単一ファイルフォーマットです。*.pkg および *.bdlCreo Elements/Direct フォーマットには、モノリシック CATIA V4 .model アセンブリファイルと同じ ATB 処理が行われます。つまり、*.pkg または *.bdl ファイルのトップレベルアセンブリとそのすべてのサブモデルおよび構成部品が、CATIA V4 *.model アセンブリファイルと同じように、単一のソースファイルにリンクされます。したがって、*.pkg または *.bdl ファイルを修正すると、CATIA V4 .model アセンブリファイルを修正した場合と同じように、「ステータスをチェック」(Check Status) でトップレベル TIM アセンブリ、その構成部品、およびサブモデルが期限切れとして識別されます。その場合は、「更新」(Update) コマンドを使用して、TIM アセンブリ全体に *.pkg または *.bdl ソースファイルの修正が反映されるように、期限切れのトップレベル TIM アセンブリ、その構成部品 TIM、およびサブモデル TIM を更新できます。
Creo Elements/Direct 複数ファイルフォーマットには、複数ファイル CATIA V5 および NX アセンブリフォーマットの ATB 処理が行われますが、例外があります。つまり、Creo Parametric にインポートする Creo Elements/Direct 複数ファイルフォーマットの TIM 構成部品またはサブモデルは、CATIA V5 および NX と同じように、その一意な構成部品またはサブモデルソースファイルにリンクされます。したがって、Creo Elements/Direct 複数ファイルフォーマットを変更すると、「ステータスをチェック」(Check Status) で個々の TIM 構成部品またはサブモデルがトップレベル TIM アセンブリとは別に期限切れとして識別される可能性があります。
Creo Elements/Direct 複数ファイルフォーマットは、インスタンスファイルとコンテンツファイルで構成されます。*.sdac アセンブリコンテンツファイルと *.sda アセンブリインスタンスファイルは、トップレベル Creo Elements/Direct アセンブリを定義します。複数の *.sda インスタンスファイルが 1 つの *.sdac コンテンツファイルを参照できます。*.sdac コンテンツファイルを参照する *.sda インスタンスファイルによって、構成部品の色や位置などの *.sdac コンテンツファイルに含まれている情報が修正されます。同様に、Creo Elements/Direct 部品モデルは、*.sdpc 部品コンテンツファイルと *.sdp 部品インスタンスファイルで構成されます。複数の *.sdp 部品インスタンスファイルが 1 つの *.sdpc 部品コンテンツファイルを参照でき、インスタンスのバリエーションは *.sdp 参照ファイルで定義されます。
*.sdac または *.sdpc コンテンツファイル、あるいはその参照インスタンスファイルは、直接インポートできます。インポート後の *.sdac または *.sdpc コンテンツファイルには、標準の ATB 処理が行われます。ただし、*.sdac または *.sdpc コンテンツファイルを参照する *.sda または *.sdp インスタンスファイルをインポートすると、結果として生成される TIM 部品またはアセンブリは、そのソースの *.sda または *.sdp インスタンスファイルにのみリンクされます。TIM 部品またはアセンブリは、そのソースの *.sda または *.sdp インスタンスファイルが関連付けられている *.sdac または *.sdpc コンテンツファイルにはリンクされません。