アセンブリの分解ビューでは、モデルの各構成部品がほかの構成部品から分離された状態で表示されます。分解ビューは、「モデル」(Model) タブ、「ビュー」(View) タブ、および「ビューマネージャ」(View Manager) ダイアログボックスからアクセスできる、「分解ツール」(Explode Tool) タブで作成できます。分解ビューはアセンブリの外観のみに影響します。設計意図およびアセンブリされた構成部品間の実際の距離は変更されません。

分解ビューがオフになっている場合、構成部品の分解位置についての情報が保持されます。分解ビューがオンになっている場合、構成部品は直前の分解位置に戻ります。

各アセンブリに複数の分解ビューを定義して保存し、これらの分解ビューを切り替えることができます。保存済みの分解ビューを再定義できます。分解ビューを切り替えるには、「ビューマネージャ」(View Manager) ダイアログボックスで分解ビューを選択します。

分解ビューごとに、次の操作を実行できます。

「ビューマネージャ」(View Manager) ダイアログボックスでは、カレントビューを変更することなく、新しい分解ビューに変更を適用できます。

組み付けられた状態から分解状態への遷移がデフォルトでアニメーション表示されます。分解シーケンスの秒数を指定することで、表示をさらにカスタマイズできます。「分解シーケンスに従う」(Follow explode sequence) オプションを選択した場合、分解位置を設定した順序で構成部品が分解され、それとは逆の順序で分解解除されます。アニメーションの設定は、コンフィギュレーションオプションanimate_explode_statesまたは「モデル表示」(Model Display) ダイアログボックスを使用して制御できます。

デフォルトの分解ビューでは、アセンブリ内の配置拘束に従って、各構成部品が離れた位置に表示されます。新しい分解ビューにおける構成部品の位置を定義することもできます。分解位置を構成部品ごとに別個に定義することも、複数の構成部品を 1 つのユニットとして移動することもできます。また、分解ステートはアセンブリの図面ビューごとに設定もできます。

構成部品を分解する際、次のタイプの移動を行えます。

直線移動する構成部品を選択すると、選択した位置に座標系が表示されます。この座標系は構成部品のアセンブリ拘束に基づきます。軸を選択し、構成部品を 1 回または何段階かに分けてドラッグすることで、その分解位置を定義します。直線移動参照を選択することもできます。回転移動では、参照を選択する必要があります。

上位レベルのアセンブリの分解に伴ってサブアセンブリを分解する場合、サブアセンブリの構成部品は自動的に分解されません。各サブアセンブリに使用する分解表示を指定できます。分解ビュー内の同じサブアセンブリの複数のオカーランスは、上位レベルのアセンブリでは特性が異なる場合があります。