分類制約
制約によって、属性に指定できる値が制限されます。
Windchill は複数の制約タイプをサポートしており、複数の制約を 1 つの属性に適用できます。たとえば、単一の値のみをサポートするように属性を制約できます。続いて、特定の文字列のセットに属するように、値をさらに制約できます。
制約は、分類ノードのコンテキストでのみ適用することができ、分類属性の情報パネル「制約」タブで管理されます。
新しい分類制約の追加については、制約の追加を参照してください。
詳細な情報は、「タイプおよび属性の管理」ユーティリティのヘルプ (制約タブ) にも記載されています。
制約タイプ
分類属性には次の制約が使用できます。データタイプの詳細については、サポートされているデータのタイプを参照してください。
「列挙値リスト」
データ型
説明
文字列
有効な値の列挙リスト。列挙リストは、リスト内でグローバル列挙を使用できたり、グローバル列挙のベースとなったりするその他の値のリストとは異なります。
「列挙値リスト」条件がグローバル列挙を使用、またはそれに基づいている場合、条件の作成または編集時に選択したグローバル列挙名が表示されます。
データの列挙値リストへの追加については、列挙制約およびグローバル列挙の管理を参照してください。
* 
すでに使用されているグローバル列挙エントリが不要になった場合、削除するのではなく無効にすることをお勧めします。詳細については、エントリの削除を参照してください。
「外部列挙値リスト」
データ型
説明
文字列
外部ソース (ERP システムや Windchill の外部にあるその他のデータベースなど) の有効値の列挙リスト。
たとえば、ERP システムの値を、Windchill のオブジェクトタイプの「名前」属性にリンクできます。ユーザーは、そのオブジェクトタイプのオブジェクトを作成または編集するときに、ERP システムからのリストで選択できます。
この列挙リストは次の内容をサポートしています。
ローカライズされた値
並べ替え順序
外部ソースからの動的更新。
外部列挙値リストの制約を属性に追加した後、EnumerationInfoProvider 実装のクラス名と、この値リスト用にカスタマイズされた初期化文字列を指定します。
* 
外部列挙値リストの制約には、条件は追加できません。
外部列挙値リストに対するデータの作成と追加の詳細については、外部列挙値リストを参照してください。
「不変」
データ型
説明
すべて
属性値は設定、編集、または除去できません。
この制約は、属性をユーザーインタフェースから除去せずに無効にすることを主な目的としています。
* 
計算属性には常に「不変」制約があります。この値は編集されたものではなく、計算式から派生したものだからです。
「有効値リスト」
データ型
説明
すべて
指定できる属性値のリスト。属性値は、指定するいずれかの制約値と同じである必要があります。
パイプ文字 ( | ) で区切って複数の値を入力するか、テキストフィールドの横の「編集」アイコン をクリックして「制約を編集」ウィンドウを開きます。
* 
「有効値リスト」の値はローカライズできません。有効な値をローカライズする場合は、「列挙値リスト」制約を使用します。
* 
「参照」データタイプでは、「有効値リスト」制約に 2 つのテキストフィールドが含まれています。1 つのフィールドは参照で指定されたタイプに関する属性の内部名を指定するものであり、もう 1 つのフィールドはその属性の有効値のリストを入力するためのものです。
指定された有効値リストは abc|cde|efg です。
属性に指定できる有効文字列は、abccde、または efg です。
オブジェクト参照データタイプでは、オブジェクトの参照関係に指定した「もう一方のクラス」wt.org.WTUser オブジェクトタイプ、制約データに入力した属性が last、指定された有効値リストが Johnson|Olsen|Smith の場合、参照ユーザーの「姓」属性は JohnsonOlsen、または Smith のいずれかのみとなります。
「小文字」
データ型
説明
文字列
大文字は保存時に小文字に変換されます。
ユーザーが「AB-aBc1」と入力したとします。
値を保存すると、ab-abc1 が生成されます。
重複した値なし
データ型
説明
すべてのグローバル属性データタイプ
複数値指定属性の値のセットが異なる必要があります。重複する値は許可されません。
正規表現
データ型
説明
文字列
属性値が一致する必要があるテキストのパターンを定義する正規表現です。標準的な正規表現の構文がサポートされます。
次の式を指定したとします。
f..l
入力できる値は次のとおりです。
fall
foil
却下される値は次のとおりです。
fossil
foot
次の式を指定したとします。
[fall|winter]2016$
入力できる値は次のとおりです。
Product Line Winter 2016
Release Fall 2016
却下される値は次のとおりです。
Winter Catalog 2016
Release Fall 2012
必須
データ型
説明
すべて
この属性には、1 つ以上の値が必要です。
1 つの値を指定
データ型
説明
すべて
値を 1 つだけ指定できます。
* 
Windchill ProjectLink は、複数値の属性をサポートしません。この制約は、すべての Windchill ProjectLink 属性に継承されて適用されます。
「文字列フォーマット」
データ型
説明
文字列
文字列のフォーマットを制約する基本的なマスクです。
マスクにより次のように代替されます。
C - 1 つの文字または数字。
L - 1 つの文字。
D - 1 つの数字。
* 
「文字列フォーマット」制約規則は、以前のリリースとの互換性を維持する目的で提供されています。新しい制約では、「正規表現」制約規則を使用してください。
文字および数字の定義は java.lang.CharacterClass にあります。
電話番号に次のマスクを指定するとします。
(DDD)DDD-DDDD|DDD-DDD-DDDD|DDDDDDDDDD
入力できる値は次のとおりです。
123–456–7890
(123)456–7890
1234567890
却下される値は次のとおりです。
123–AB–6789
123/456/7890
「最大文字数」
データ型
説明
文字列
文字列の長さは指定した値以内でなければなりません。
「はじめ」フィールドには最小値を指定し、「終わり」フィールドには最大値を指定します。
「はじめ」 3 「終わり」 5
入力できる値は次のとおりです。
abc
abcd
abc12
却下される値は次のとおりです。
ab
abc123
「推奨値リスト」
データ型
説明
日付と時間
整数値
実数
実数 (単位付き)
参照
文字列
URL
属性に対する推奨値のセット
パイプ文字 ( | ) で区切ってテキストフィールドに複数の値を入力するか、テキストフィールドの横の編集アイコン をクリックして制約を編集ウィンドウを開きます。
文字列データタイプでは、推奨値リストを abc|cde|efg と指定した場合、属性の推奨値は abccde、または efg となります。
「大文字」
データ型
説明
文字列
小文字は保存時に大文字に変換されます。
ユーザーが「AB-aBc1」と入力したとします。
値を保存すると、AB-ABC1 が生成されます。
「有効範囲」
データ型
説明
日付と時間
整数値
実数
実数 (単位付き)
文字列
属性の値は、指定した値以内でなければなりません。
「はじめ」フィールドには最小値を指定し、「終わり」フィールドには最大値を指定します。
データタイプは整数で、次の範囲を指定したとします。
「はじめ」 3 「終わり」 5
入力できる値は次のとおりです。
3
4
5
却下される値は次のとおりです。
2
6
文字列には英数字を指定できます。
厳密に英文字を入力する場合は、次の範囲を指定できます。
「はじめ」 cat 「終わり」 orange
入力できる値は次のとおりです。
dog
fish
却下される値は次のとおりです。
apple
zebra
入力に厳密な数字を含める場合は、次の範囲を指定できます。
「はじめ」 3 「終わり」 5
入力できる値は次のとおりです。
33
465
58
却下される値は次のとおりです。
29
6008
ワイルドカード
データ型
説明
文字列
URL
属性値は、指定した制約データのワイルドカードパターンと一致している必要があります。
「含む」- 指定した値を含みます。これは、*文字列* と同じです。
「開始文字」 - 指定した値で開始します。これは、文字列* と同じです。
「終了文字」 - 指定した値で終了します。これは、*文字列と同じです。
「指定値と等しい」 - 指定した値と等価です。これは、文字列と同じです。
「含む」sign
入力できる値は次のとおりです。
Design
Signal
却下される値は次のとおりです。
Despite
Segment
「終了文字」 er
入力できる値は次のとおりです。
Engineer
Writer
却下される値は次のとおりです。
Engineering
Written
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