ソリューション
シナリオ 1 - コンテキストレプリケーションパッケージインポートの実行時にターゲットシステムで一致するユーザーを識別する方法。
予想される結果は、適切なサービス委任コンフィギュレーションを変更して既成の委任のいずれかに適用するか、カスタム委任を作成することによって達成できます。
ターゲットシステム内のユーザーを見つける方法を決定するために設定される PrincipalMatchDelegate サービス実装の役割を、次の図で説明します。
ソリューションエレメント
これらの要素は、コンテキストレプリケーションパッケージインポートの実行時にターゲットシステムで一致するユーザーを識別する方法を決定します。
* 
以下において、selector 値はユーザーコンテキストの定義済みの指定子で、特定の使用方法に適したサービスコンフィギュレーションを識別する手段になります。selector 値は修正不可です - 対応する serviceClass 値のみを変更できます。
エレメント
タイプ
説明
service.properties.xconf
サービス委任のコンフィギュレーションファイル
場所: <Windchill> codebase/service.properties
次のサービスコンフィギュレーション要素は、以下のそれぞれの事例で適用される serviceClass を決定します。
ソースデータが無効でないユーザーを参照する場合、セレクタは UserInContextReplicationImport です。
<Service context="default" name="wt.org.delegate.PrincipalMatchDelegate">
<Option cardinality="singleton" requestor="wt.org.WTUser" selector="UserInContextReplicationImport" serviceClass="wt.org.delegate.ImportedUserByUserNameMatchDelegate"/> </Service>
ソースデータが無効なユーザーを参照する場合、セレクタは DisabledUserInContextReplicationImport です。
<Service context="default" name="wt.org.delegate.PrincipalMatchDelegate">
<Option cardinality="singleton" requestor="wt.org.WTUser" selector="DisabledUserInContextReplicationImport" serviceClass="wt.org.delegate.ImportedDisabledUserMatchDelegate"/>
</Service>
ImportedUserByUserNameMatchDelegate
既成の委任 Java クラス
場所: <Windchill>/codebase/wt/org/ImportedUserByUserNameMatchDelegate.class
この委任実装は、セレクタ UserInContextReplicationImport で使用されるものです。このセレクタ用にデフォルトで設定された委任です。
この委任は、コンテキストレプリケーションインポートで一致する無効でないユーザーを見つけるためにのみ使用されます。ターゲットシステム内で一致する無効でないユーザーを見つける場合は、ソースユーザーの名前が使用されます。
ImportedUserByEmailIdMatchDelegate
既成の委任 Java クラス
場所: <Windchill>codebase/wt/org/ImportedUserByEmailIdMatchDelegate.class
この委任実装は、セレクタ UserInContextReplicationImport で使用されるものです。このセレクタ用にデフォルトで設定された委任ではありません。
この委任は、コンテキストレプリケーションインポートで一致する無効でないユーザーを見つけるためにのみ使用されます。ターゲットシステム内で一致する無効でないユーザーを見つける場合は、ソースユーザーの電子メールアドレスが使用されます。
ImportedDisabledUserMatchDelegate
既成の委任 Java クラス
場所: <Windchill>codebase/wt/org/ImportedDisabledUserMatchDelegate.class
この委任実装は、セレクタ DisabledUserInContextReplicationImport で使用されるものです。このセレクタ用にデフォルトで設定された委任です。
この委任は、コンテキストレプリケーションインポートで一致する無効なユーザーを見つけるためにのみ使用されます。ターゲットシステム内で一致する無効なユーザーを見つける場合は、ソースユーザーの名前、電子メールアドレス、フルネーム、姓が使用されます。
PrincipalMatchDelegate
カスタマイザ用の委任 Java インタフェース
カスタマイズされた委任実装はすべて、このインタフェースによって確立される契約に従う必要があります。
手順
コンテキストレプリケーションインポートの実行時に、ターゲットシステムで無効でないユーザーを識別するときにユーザーの電子メールを使用するように動作を変更するには、セレクタ UserInContextReplicationImport に関連付けられているコンフィギュレーション要素内の serviceClass を変更して、wt.org.ImportedUserByEmailIdMatchDelegate 実装を使用するようにします。
<Service context="default" name="wt.org.delegate.PrincipalMatchDelegate">
<Option cardinality="singleton" requestor="wt.org.WTUser"
selector="UserInContextReplicationImport"
serviceClass="wt.org.delegate.ImportedUserByEmailIdMatchDelegate"/>
</Service>
* 
このコンフィギュレーションは、セレクタ UserInContextReplicationImport に対してのみサポートされています。セレクタ DisabledUserInContextReplicationImport にはデフォルト設定以外の代替の委任実装が存在しないので、セレクタ DisabledUserInContextReplicationImport にこのコンフィギュレーションは適用されません。
ユーザーのその他の属性に基づいてより詳細にカスタマイズされたロジックを使用するように動作を変更するには、カスタマイズポイントと制限事項を参照してください。
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