関連構造ブラウザでのオブジェクト変換のデフォルトのカスタマイズ
関連構造ブラウザで上流構造から下流構造へのオブジェクト変換操作を実行したときに、下流構造に新規作成されたオブジェクトには、操作ウィンドウ内の「新規オブジェクト定義」パネルで指定した属性値が使用されます。次の図に例を示します。
プリファレンス
ユーザーは、Windchill の「プリファレンス管理」ユーティリティ内で「製品」または「ユーザー」レベルにある操作固有のプリファレンスを設定することで、このパネルに表示される属性の一部のデフォルト値を変更できます。次のようなプリファレンスカテゴリがあります。
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委任
Windchill 管理者は、これらの属性の一部に会社固有のデフォルト値を指定したり、選択した下流オブジェクトに適用可能なオプションの値のリストを指定したりすることもできます。これを行うには、以下の手順で説明するように、標準の委任を修正するか、標準の委任を独自のカスタム委任に置き換えます (タイプ属性とビュー属性のみ)。
| プロパティファイルを修正する場合、修正の内容が不適切であると、予期しない結果につながる可能性があります。 |
標準の委任を修正したり、カスタム委任に置き換えたりするには、以下の手順に従います。
1. メソッドサーバーを停止します。
2. <Windchill_home>\codebase\com\ptc\windchill\enterprise\associativity\asb\xconf\ asb.service.properties.xconf に移動します。
3. 以下の表に示されている標準の委任を 1 つ以上サーチして修正します。
- または -
DefaultDownStreamTypeDelegate をサーチし、会社のニーズに基づいてデフォルト値を設定するカスタムロジックを実装する独自の委任 (別の名前を使用) に置き換えます。
属性 | 標準の委任 | カスタム委任の入力/出力 | 影響を受ける操作 |
---|
タイプ | DefaultDownStreamTypeDelegate | 入力: • 入力情報のシードとして選択したオブジェクト • 呼び出された操作のタイプ 出力: • 選択したオブジェクトによって決まるデフォルトのタイプ。 • 選択したオブジェクトよって決まる適用可能なタイプのオプションリスト | • 新規下流部品 • 新規部品として貼り付け • 新規下流部品バリエーション • 新規部品としてアセンブリ |
番号 | DefaultPartNumberAndSuffixDelegate | 該当なし |
名前 | DefaultPartNameDelegate | 該当なし |
コンテキスト | DefaultDownstreamContextDelegate | 該当なし |
場所 | DefaultDownstreamLocationDelegate | 該当なし |
4. Windchill シェルで以下のコマンドを入力して xconfmanager を使用すると、関連するプロパティファイルに修正した/カスタム委任が適用されます。
xconfmanager -pF
5. メソッドサーバーを再起動します。
委任の実装の手引き
• 委任によって与えられる値が、作成されるオブジェクトに有効であるかどうかは、サーバーが判別します。この値が無効である場合、サーバーはそのオブジェクトを作成できないことをユーザーに通知するメッセージを返します。構造変換操作のユーザーインタフェースでは委任の値は検証されません。
• 変換対象として選択するオブジェクトは、WTPart などの単純なデータベースオブジェクトでなければなりません。
• Windchill システム管理者は、独自の委任クラスを作成し、インタフェースを拡張し、適用して実装できます。委任は Windchill の service.properties ファイルで指定します。