変更管理のマッピング規則の定義
マッピング規則は、以下の属性、オブジェクト、状態をマッピングするために定義されている規則のセットです。
• すべてのタイプの変更適用オブジェクトのリリースターゲットへの変更意図
• すべてのタイプの変更適用オブジェクトの変更意図
• 変更によってリリースされたオブジェクトのリリース状態
「マッピング規則」テーブルにアクセスするには、以下の起動ポイントに移動します。
• > >
• > >
| 「マッピング規則」テーブルは、プロパティ wt.mappingRules.enableOrganizationRules を true に設定した場合に組織コンテキストで使用できます。デフォルトでは、このプロパティは false に設定されます。 組織コンテキストで定義されている規則がサイトコンテキストの規則よりも優先されます。 |
さまざまなタイプのマッピング規則
マッピング規則には以下の 3 つのタイプがあります。
• 変更意図リリースターゲット
• オブジェクト変更意図
• オブジェクトリリース状態
変更意図リリースターゲット
このマッピング規則は、特定のタイプの変更適用オブジェクトのリリースターゲットに変更意図をマッピングします。これは、変更適用オブジェクトに割り当てられている変更意図で使用可能なリリースターゲットの値を制御します。
この規則を作成する際には、以下の値を設定します。
• 「タイプ」 - 変更適用オブジェクトの任意のタイプ (「すべてのローカル変更適用オブジェクトのタイプ」、「すべてのリモート変更適用オブジェクトのタイプ」、「部品」など)。
• 「ソースの値」 - 任意の変更意図 (
「エフェクティビティ」、
「複製」、
「改訂」など)。変更の意図の詳細については、
変更意図についてを参照してください。
• 「マッピングされた値」 - 任意のリリースターゲット (「変更」や「陳腐化」など)。「マッピングされた値」リストから、ソース値に 1 つ以上のマッピング先の値を選択できます。
• 「デフォルト」 - 「マッピングされた値」リストで選択したマッピング先の任意の値。
あるタイプの変更適用オブジェクトにこの規則を定義した場合、
「結果オブジェクト」テーブル内の 1 つまたは複数のタイプのオブジェクトにリリースターゲットの値を設定できます。
「結果オブジェクト」テーブルとそれに関連する操作の詳細については、
「結果オブジェクト」テーブルを参照してください。
この規則が定義されていない場合、すべての遷移の値が「リリースターゲット」コラムに表示されます。
「リリースターゲット遷移を選択」プリファレンスは、
「リリースターゲット」コラムで遷移の値を使用できるかどうかを制御します。変更適用オブジェクトの変更意図を、結果オブジェクトのリリースターゲットと調整する方法については、
変更意図とリリースターゲットの調整を参照してください。
オブジェクト変更意図
このマッピング規則は、変更適用オブジェクトのタイプを変更意図にマッピングします。この規則は、「変更適用オブジェクト」テーブル内の各タイプの変更適用オブジェクトで使用可能な変更意図の値を制御します。この規則を作成する際には、以下の値を設定します。
• 「ソースの値」 - 変更適用オブジェクトの任意のタイプ (「All Local Affected Object Types」、「All Remote Affected Object Types」、「部品」など)。
• 「マッピングされた値」 - 任意の変更意図 (
「エフェクティビティ」、
「複製」、
「改訂」など)。変更の意図の詳細については、
変更意図についてを参照してください。
「マッピングされた値」リストから、ソース値に 1 つ以上のマッピング先の値を選択できます。既存の変更意図の値にカスタム値を追加することもできます。詳細については、このトピックの「既存の変更意図の値へのカスタム値の追加」のセクションを参照してください。
• 「デフォルト」 - 「マッピングされた値」リストで選択したマッピング先の任意の値。
あるタイプの変更適用オブジェクトにこの規則を定義した後で、
「変更適用オブジェクト」テーブル内の 1 つまたは複数のタイプの変更適用オブジェクトに変更意図の値を設定できます。詳細については、
変更タスクの「変更適用オブジェクト」テーブルを参照してください。この規則が定義されていない変更適用オブジェクトタイプの場合、すべてのローカル変更適用オブジェクトのタイプまたはすべての外部変更適用オブジェクトのタイプのデフォルト規則が適用されます。
既存の変更意図の値へのカスタム値の追加
列挙タイプカスタマイズユーティリティを使用して、既存の変更意図にカスタム値を追加できます。
Windchill 列挙タイプの値を追加、編集、または削除する方法については、
列挙タイプカスタマイズユーティリティを参照してください。
このユーティリティおよび wt.change2.ChangeIntentRB ファイルを使用して、既存の変更意図にカスタム値を追加できます。追加したカスタム値は、変更タスクおよび「オブジェクト変更意図」マッピング規則で使用できます。Windchill を再起動すると、「オブジェクト変更意図」マッピング規則でカスタム値とその他の変更意図の値が表示されます。マッピング規則を作成する際に、カスタム値を「デフォルト」として設定することもできます。
オブジェクトリリース状態
このマッピング規則は、変更適用オブジェクトのタイプをリリース済み状態にマッピングします。これはリリース済み状態と一致する変更の取り消し線の作成と同期化を制御します。この規則を作成する際には、以下の値を設定します。
• 「ソースの値」 - 変更適用オブジェクトの任意のタイプ (「All Local Affected Object Types」、「All Remote Affected Object Types」、「部品」など)。
• 「マッピングされた値」 - 任意のリリース状態 (「変更」や「陳腐化」など)。「マッピングされた値」リストから、ソース値に 1 つ以上のマッピング先の値を選択できます。
• 「デフォルト」 - 「マッピングされた値」リストで選択したマッピング先の任意の値。
あるタイプの変更適用オブジェクトにこの規則を定義した後、取り消し線を作成する前に、オブジェクトの状態を
「作業中」から最新の
「リリース済み」状態に設定できます。取り消し線プロセスの詳細については、
取り消し線のプロセスの「取り消し線の管理」のセクションを参照してください。
| この規則が定義されていない場合、部品に取り消し線を作成することはできず、変更通知ワークフローで、オープン状態のその他の変更通知上の変更適用オブジェクトが最新リリースのリビジョンと同期化されません。 |
既存のリリース状態の値へのカスタム値の追加
列挙タイプカスタマイズユーティリティを使用して、既存のリリース済み状態にカスタム値を追加できます。値を追加、編集、または削除する方法については、
列挙タイプカスタマイズユーティリティを参照してください。
このユーティリティおよび wt.lifecycle.TransitionRB ファイルを使用して、既存のリリース状態にカスタム値を追加できます。作成された値は変更タスクとマッピング規則に表示されます。Windchill を再起動すると、「オブジェクトリリース状態」マッピング規則でカスタム値とその他のリリース状態の値が表示されます。マッピング規則を作成する際に、カスタム値を「デフォルト」として設定することもできます。
マッピング規則の作成
新しいマッピング規則を作成したり、既存のマッピング規則を編集したりできます。「規則名」、「コンテキスト」、「ソースの値」、「マッピングされた値」などの属性値が一意である場合、重複するマッピング規則を作成できます。
マッピング規則を作成するには、以下の手順に従います。
1. 「マッピング規則」テーブルで、
「新規マッピング規則」アイコンをクリックします。
2. 「マッピング規則」フィールドで、「タイプ」、「ソースの値」、「マッピングされた値」の各フィールドで適切な値を選択します。各フィールドで使用可能なオプションは、「規則名」の各フィールドで行った選択によって異なります。適切な値の選択の詳細については、このトピックの「さまざまなタイプのマッピング規則」のセクションを参照してください。
| デフォルト値を 1 つ定義する必要があります。デフォルトは、存在するオブジェクトにデフォルト値またはマッピング規則が定義されている場合にのみ適用されます。 |
3. 「適用」をクリックします。
マッピング規則テーブルで規則を
編集したり
削除したりできます。これらの操作の詳細については、
マッピング規則テーブルを参照してください。
関連トピック