オブジェクトの移動に必要なアクセス許可
オブジェクトを別のフォルダに移動するには、実行する移動操作に応じたアクセス許可が必要になります。実行できる移動操作は以下のとおりです。
• 同じドメイン、同じコンテキストへの移動
• 同じコンテキストで、別のドメインへの移動
• 別のドメイン、別のコンテキストへの移動
たとえば以下の図のように、Camping Umbrella 製品のオブジェクトをさまざまな場所へ移動するとします。この例のオブジェクトは、親フォルダからドメインを継承します。
• 以下の図では、同じドメインおよび同じコンテキスト内で、Umbrella フォルダから General フォルダへオブジェクトを移動しています。
• 以下の図では、同じコンテキスト内で、/Default ドメインの Umbrella フォルダから /Default/Design ドメインの Design フォルダへオブジェクトを移動しています。
• 以下の図では、Camping Umbrella 製品の /Default ドメインにある Umbrella フォルダから、Beach Umbrella 製品の /Default ドメインにある Design フォルダへオブジェクトを移動しています。
以下のテーブルに、移動元と移動先に必要なアクセス許可を示します。
オブジェクトの移動先 | 移動元フォルダのアクセス許可 | 移動先フォルダのアクセス許可 | 移動対象オブジェクトのアクセス許可 |
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同じドメイン、同じコンテキスト | 修正 | 修正 | |
異なるドメイン、同じコンテキスト | 修正 | 修正 | ドメインの変更 (移動元) 移動によって作成 (移動先) |
異なるドメイン、異なるコンテキスト | 修正 | 修正 | ドメインの変更 (移動元) コンテキストの変更 (移動元) 移動によって作成 (移動先) |
以下の例は、ドキュメントの特性に基づいて、移動処理に必要なアクセス許可を示します。アクセス許可は、ポリシーまたはアドホックアクセス制御規則によって付与されますが、この例ではポリシー規則を使用して説明します。
ドキュメントをフォルダ間で移動するには、以下のリストに示すアクセス許可が必要です。たとえば、フォルダ化オブジェクトである WTDocument タイプのオブジェクトを 1 つのフォルダ (SubFolder または Cabinet オブジェクトタイプ) から別のフォルダへ移動するとします。
• ドキュメントへの移動などのプロセスを含める場合は、ドキュメントが含まれるため、そのドキュメントが存在するコンテキストに対する「読み取り」アクセス許可が必要です。サーチを使用してドキュメントを検索する場合、コンテキストに対する「読み取り」アクセス許可は必要ありません。
• ドキュメントはアクセス制御されるので、ドキュメントを選択して移動するには、ドキュメントが属するドメイン (つまり、移動元のフォルダのドメイン) 内のドキュメントに対する「読み取り」アクセス許可が必要です。
• ドキュメントはアクセス制御されるので、移動後にドキュメントを表示するには、移動後にドキュメントが属するドメイン (つまり、移動先のフォルダのドメイン) のドキュメントに対する「読み取り」アクセス許可が必要です。
• ドキュメントはフォルダ化され、フォルダのコンテンツが変更される (ドキュメントを移動元のフォルダから除去し、移動先のフォルダに追加する) ので、移動元および移動先フォルダの「修正」アクセス許可が必要です。
• ドキュメントはドメイン管理され、ドキュメントがあるフォルダからドメインを継承するため、移動元フォルダと移動先フォルダのドメインが異なる場合は、移動時にドキュメントのドメインが変更されます。ドメインの変更では、移動元フォルダのドメインにドキュメントの「ドメインの変更」アクセス許可と、移動先フォルダのドメインにドキュメントの「移動によって作成」アクセス許可が必要です。
• 移動元および移動先のフォルダが異なるコンテキストにある場合、ドキュメントを移動するとドキュメントのコンテキストが変更されます (ドキュメントが含まれているため)。コンテキストを変更するには、移動元フォルダのコンテキストでドキュメントの「コンテキストの変更」アクセス許可が必要です。