キャッシュの管理
Windchill Workgroup Manager のキャッシュは、特定のワークスペースに含まれているサードパーティ CAD アプリケーション用のローカルリポジトリで、ファイルをサーバーにアップロードするか、サーバーからダウンロードする場合にのみ使用します。キャッシュを使用すると、Windchill Workgroup Manager ではサーバーのコンテンツがキャッシュ内のコンテンツよりも新しい場合にのみファイルをダウンロードし、ユーザーが指定した場合にのみファイルをアップロードするので、パフォーマンスが向上します。
デフォルトでは、Windchill サーバーおよびオーサリングアプリケーションを登録したときに、キャッシュの .ws ディレクトリが作成されます。このディレクトリはローカルコンピュータのユーザープロファイルに含まれています。.ws ディレクトリにリストされている各サーバー場所に対し、各ワークスペースに対応するサブディレクトリが存在し、ワークスペースの各サブディレクトリ内に、そのサーバーに登録されている各オーサリングアプリケーションに対応するサブディレクトリが存在します。
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データが誤って破壊されることを防ぐために、キャッシュ内では直接作業しないでください。キャッシュ内で直接作業することを避けるために、Windchill File System と呼ばれるコンポーネントがクライアントに用意されています。CAD アプリケーションから直接キャッシュをブラウズしたり保存したりするよりも、こちらを使用することをお勧めします。キャッシュのデフォルト場所の例を以下に示します。
キャッシュ場所は、環境変数 PTC_WF_ROOT によって定義されます。これはクライアントコネクタキャッシュです。Windchill Workgroup Manager 関連のクライアント側情報は、すべてここに保存されます。この環境変数に特に値を設定しない場合、ユーザーのホームディレクトリがデフォルト場所になります。
デフォルトでは、キャッシュは Windchill Workgroup ManagerCreo Elements/Pro 5.0 の間で共有されません。
Windchill Workgroup ManagerCreo Elements/Pro 5.0 を同じシステムで実行し、キャッシュをデフォルトの場所に置かない場合、両アプリケーションのキャッシュ (PTC_WF_ROOT) が別の場所になるよう明示的に設定する必要があります。これを行う 1 つの方法としては、たとえば、各アプリケーションに PTC_WF_ROOT 環境変数キャッシュ場所を定義する起動バッチファイルを作成し、それからプログラムを開始します。
Windchill Workgroup Manager および Creo Elements/Pro 5.0 のキャッシュと、WFS キャッシュのデフォルトの場所は次のとおりです。
Creo Elements/Pro 5.0 のキャッシュ場所 - %APPDATA%\PTC\ProENGINEER\Wildfire\.wf
Windchill Workgroup Manager のキャッシュの場所 - %APPDATA%\PTC\ProENGINEER\Wildfire\.wwgm
WFS のキャッシュの場所 - %HOMEDRIVE%%HOMEPATH%\.wwgm\.wfs
.ws ディレクトリに直接アクセスすることは推奨されていませんが、特定の PDM 操作はこのディレクトリから選択する必要があります。たとえば、「開く」では .ws ディレクトリ内の CAD アプリケーションのサブディレクトリが照会され、開くドキュメントをそこから選択できます。必要に応じて、.ws ディレクトリのロケーションは環境 PTC_WLD_ROOT を必要なロケーションに設定することで変更できます。
WFS キャッシュの場所は環境 PTC_WFS_ROOT を必要な場所に設定することで変更できます。
キャッシュは「サーバー管理」ウィンドウの「キャッシュ」タブで管理します (「ツール」 > 「サーバー管理」)。ここにはキャッシュに使用済みの領域 (MB)、およびディスクの空き容量が示されます。キャッシュをクリアするボタンもあります。以下の図は、「キャッシュ」タブウィンドウを示しています。
この情報は「キャッシュ管理」ウィンドウにも表示されます。
「キャッシュ」タブで「キャッシュツール」を選択し、「キャッシュ管理」ウィンドウにアクセスします。「キャッシュ管理」ウィンドウには以下の情報が含まれています。
キャッシュの使用状況
.ws ディレクトリのパス
キャッシュの制限値。「ターゲットキャッシュ制限」は wgmclient.ini ファイルの cache.size エントリで、または環境変数 dm_cache_limit で設定できます。
使用済みディスク容量
「キャッシュをクリア」ボタンをクリックすると、アクティブでないワークスペース内にあるキャッシュがすべてクリアされます。
以下の図は、「キャッシュ管理」ウィンドウを表示しています。
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