カスタマイズされた Java アノテーション付きファイルのコピー
次の手順を使用して、Java アノテーションのカスタマイズをターゲットインストールに組み込みます。
1. Windchill ソリューションへの Windchill Information Modeler のインストールおよび設定が終了していない場合は、これを行います。
2. ソースシステムで以下のカスタマイズファイルを探します。
◦ システムファイル (たとえば、Java プロパティファイル、アイコンとイメージファイル、および HTML ファイル)
◦ ソースコード (Java クラスなど)
◦ 手動で実装された SQL スクリプト
◦ リソースバンドル
3. これらのファイルをすべて別の記憶媒体にバックアップします。
4. これらすべてのファイルを新しいターゲットインストールの対応する場所にコピーします。
5. テスト環境でのインストールで不具合が生じたコンポーネントに依存する、カスタマイズされたソースコードをアップグレードします。その他の手順については、この後の「廃止された API の取り扱い」のセクションを参照してください。
6. すべてのカスタマイズをビルドします。
ant -f bin/tools.xml customer_build
このコマンドにより、すべてのバンドルと Java クラスがコンパイルされます。また、SQL スクリプトが生成され、列とバンドルのカスタマイズがすべて適用されます。実行される個々のターゲットを確認するには、customer_build.help ターゲットを実行します。
7. 該当する場合は、次のコマンドを実行してコラム長のカスタマイズを適用します。
ant -f bin/tools.xml custom_column -Dgen.input=<package name>
次に例を示します。
ant -f bin/tools.xml custom_column -Dgen.input=wt.doc.*
8. このデータベースのオーナーとなる新しいデータベースユーザーを作成し、データベースの DDL をロードします。この DDL には、ご使用のカスタムオブジェクトを格納するためのスキーマオブジェクトの宣言が含まれている必要があります。
データベースユーザーおよびデータベースの作成については、
高度な設定を参照してください。
9. 必要なオプションを指定して windchill wt.load.WindchillLoader コマンドを実行し、新しいデータベースの初期データセットを読み込みます。
10. これでカスタマイズの組み込みが完了したので、Windchill サーバーマネージャおよびメソッドサーバーを起動し、基本的なシステムヘルスチェックを実行してテスト環境でのインストール機能にエラーがないことを確認します。
廃止された API の取り扱い
新規リリースごとに、一部の API が廃止されます。デプリケーションとは、@depricated タグのマークが付いた Java クラス、メソッド、またはフィールド (つまり API) です。このタグは、デプリケーションがそれぞれ新しいクラス、メソッド、またはフィールドに上書きされたことを示します。カスタマイズが廃止された API に依存している場合は、コンパイル時にデプリケーションに関する警告が表示されます。アップグレードプロセスの一部として、廃止された API を削除して新しい API に置き換えてすべてのソースコードを修正することをお勧めします。
デプリケーションに依存するソースコードを修正するには、すべてのデプリケーションの使用が削除されるまで、すべてのカスタマイズされた Java パッケージについて以下の手順を実行します。
1. カスタマイズされた Java パッケージソースコードをコンパイルし、デプリケーションに関する警告を報告します。
a. 各デプリケーションについて、Java クラスの依存 Javadoc HTML ページを検出し、不具合が生じたアイテムの代替を識別します。
b. 不具合が生じたアイテムの代替を使用するように、カスタマイズされた Java クラスを編集します。
c. 報告されたすべてのデプリケーションが Java パッケージで修正されるまで、手順 a と b を繰り返します。
2. Java パッケージがデプリケーション警告を出さずにリコンパイルされるまで、プロセス全体を繰り返します。