リポジトリのカスタマイズのダウングレード
リポジトリとは、ダウングレード中にフレームワークによって使用される成果物を含んでいる Windchill コードベース内のディレクトリです。ダウングレードは、変換とフィルタの 2 つの操作に分類されます。これら 2 つの操作では、コードベース/レジストリで維持されている以下のタイプのリポジトリを使用できます。
• <Windchill コードベース>/registry/XSLRepo/<リリース固有のディレクトリ> にある XSL リポジトリ
• <Windchill コードベース>/registry/TransformationEngine/filter/<リリース固有のディレクトリ> にあるフィルタリポジトリ
既成では、変換およびフィルタ成果物を含んでいるリリース固有の修飾ディレクトリが Windchill に用意されています。
ビジネス要件に対応するためにカスタム成果物を追加する場合は、以下のガイドラインに従ってカスタムリポジトリを作成および定義できます。
• リポジトリのカスタマイズは、Windchill 11.0.M030 リリース以降で実行できます。
• リポジトリのすべてのフォルダに、標準の Windchill リリース規則に従って正しいリリース固有のプレフィックスが付けられている必要があります。
たとえば、Windchill 11.0 M030 の変換のカスタムパスを追加するには、既成で用意されている Windchill 11.0.M030 フォルダをコピーし、11.0.M030_Custom という名前のカスタムディレクトリを作成します。カスタム成果物を 11.0.M030_Custom フォルダに追加します。カスタム成果物を追加するとき、既成で用意されているこのフォルダ内のすべての成果物を維持してください。
• 11.0.M030_Custom ディレクトリの作成後、このフレームワークは、
TransformRelease と呼ばれる列挙として消費されます。
11.0.M030_Custom エントリによって
TransformRelease.java ファイルと
TransformReleaseRB.rbinfo ファイルを更新します。このカスタムディレクトリは、
$(wt.home)/bin フォルダにある
enumCustomize スクリプトを使用して、独自の表示情報を定義するようにカスタマイズする必要があります。カスタム列挙の詳細については、
列挙タイプカスタマイズユーティリティを参照してください。
リソースファイルを更新するには、以下の操作を実行します。
1. xslRepo($WT_HOME/codebase/registry/XSLRepo) に 11.0.M030_custom という名前のフォルダを作成します (既存のフォルダから必要な XSL をコピーします)。
2. 次に示すように、Windchill/src/com/ptc/transformation/TransformationReleaseRB.rbinfo にエントリを追加します。
11.0.M030_custom.value=11.0.M030 Custom
11.0.M030_custom.comment=Transformation release for 11.0.M030
3. リソースファイルを構築し、Windchill シェルから次のコマンドを実行します。
ant -f bin/tools.xml bundle -Dbundle.input=com.ptc.transformation.*
4. Windchill を再起動します。
5. パッケージを作成して、それをロックします。ベース送信物とダウングレード送信物を作成します。リリース 11.0.M030_custom に対してダウングレードを実行します。
EnumCustomize ユーティリティを使用してリソースを更新するには、ユーティリティを起動して、com/ptc/transformation/TransformResource.ser ファイルをブラウズします。新規リソースを追加します (表示名: 11.0.M030 Custom、キー = 11.0.M030_custom)。
• サポートされている同じリリースに対して、複数のカスタムリポジトリディレクトリを作成できます。
• 上記のガイドラインに従って、独自のリリース固有のパスを評価および作成できます。ただし、カスタマイズは既成でサポートされているリリースのリポジトリに適用することをお勧めします。