次の図は、開発システム、統合システム、テストシステム、実運用システムからなる複雑な Windchill 環境の例を示しています。

このシナリオでは、Windchill Rehost Utility を使用して、実運用システムのデータとコンフィギュレーションが運用前システムと統合システムに複製されています。再ホスト操作が図の上部のオレンジ色の矢印によって示されています。最初は、統合システム、運用前テストシステム、実運用システムが同一です。個別に作成され、実運用システムのデータとコンフィギュレーションが完全には含まれていない開発者システムも複数あります。多くの場合、これらの開発者システムは開発者のコンピュータ上にローカルに置かれ、本番環境に保存されたすべてのデータを保存することはできません。

システムに管理変更を加える前に、すべての複製 (同期化) されたシステム上にベースラインが確立され、そこから管理変更がエクスポートされます。上の図では、統合システムと運用前テストシステムにベースラインが確立されています。変更は実運用システムからはエクスポートされないため、実運用システムにベースラインを確立する必要はありません。開発者システムにはその他のシステムと共通するデータがないため、ベースラインを確立する必要はありません。必要なシステムにベースラインを確立した後で、これらのシステムでほかのシステムをターゲットシステムとして登録する別のコマンドが実行されます。開発者システムの場合、ほかの開発者システムと統合システムを登録します。統合システムでは運用前システムなどを登録します。すべてのシステムが登録された後で、管理変更を実行および追跡できます。

管理オブジェクトに変更が加えられてテストされた後、変更はビジネス管理変更プロモーションのコマンドラインユーティリティを使用して次のシステムにエクスポートされます。エクスポートされる ZIP ファイルには、ベースラインの確立以降に作成されたすべての新規オブジェクトと既存のオブジェクトに対する変更が含まれています。ZIP ファイルを次のサーバーにコピーでき、そのシステムにインポートされた変更がそこでテストされます。変更が実運用システムに渡されてすべての Windchill ユーザーが使用可能になるまで、このプロセスが続行されます。

図および詳しい例については、例: ビジネス管理変更のエクスポートとインポートのトピックを参照してください。