バルクインデックスツール
インデックシングが有効で正しく運用されていると、インデックス可能オブジェクトが作成されるとすぐにインデックスが作成されます。ただし、大量のデータを一度にインデックシングする必要が生じることもあります。
バルクインデックスツールを使用して Windchill Index Search ライブラリとそのオブジェクトをロードできます。
インデックスに属する既存のデータのインデックスをインデックスポリシーに従って構築する場合。
バルクインデックシングプロセスを開始および停止する。
プロセスを開始および停止する時間をスケジュールする。
全体的なバルクインデックシングプロセスのステータスを確認する。
インデックシングプロセスに失敗したオブジェクトを再びインデックシングする。
インデックシングプロセスの詳細ログを管理する。
インデックシングポリシーを変更した後に Windchill Index Search ライブラリを再初期化する。
パブリッシングポリシーを変更した後に Windchill Index Search ライブラリを再初期化する。
インデックスのロードには時間がかかるので、しばらくの間操作を停止する必要が生じる場合があります。インデックスの状態は IndexStatus テーブルで管理されます。このため、オブジェクトを再インデックシングすることなく、バルクインデックシングプロセスを停止して再開できます。
バルクインデックスツールの基本的なプロセスは、次のとおりです。
1. すべての対象オブジェクトを Windchill に照会します。
2. これらのオブジェクトを IndexStatus テーブルと比較して、すでにインデックシングされているかどうかを判定します。
3. オブジェクトが属しているドメインのインデックスポリシーに従って、各オブジェクトがコレクションに属しているかどうかを判定します。
4. 該当する場合は、オブジェクトが適切なコレクションにインデックシングされます。
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Windchill でインデックシングされるのは、リビジョンの最新の作業版数だけです。
データ読み込みユーティリティを使用して読み込まれたオブジェクトの最新作業版数をユーザーがサーチする場合、サーチ結果にはすべての作業版数が表示されます。この問題を解決するには、バルクインデックスツールを使用して、読み込まれたデータを再度インデックシングします。
必要条件とパフォーマンス向上のためのヒント
パフォーマンスを向上させるには、データのバルクロード時にインデックシングを無効にします。バルクロード操作が完了した後で、バルクインデックシングツールを再び有効にし、インデックスに新しいデータを取り込みます。
コンテンツインデックシングのためにデフォルトの MIME ファイルタイプを修正する場合は、バルクインデックスツールを実行する前に、コンテンツインデックシングの MIME タイプの指定で概説されている手順に従います。
コンテンツホルダーオブジェクト (ドキュメントなど) を含む大量のデータをインデックシングする場合は、wt.index.BulkIndexContentQueueList プロパティの設定を検討してください。このプロパティは、コンテンツホルダーオブジェクトに対して独立したインデックシングキューを設定します。詳細については、Windchill サーチのプロパティを参照してください。
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バルクインデックシングがすでにサーバーで実行されている場合は、このプロパティを設定する前に、既存のインデックシングキューのエントリを削除して作成し直す必要があります。この場合は、バルクインデックスツールでオプション 2 を選択して、バルクインデックシングを停止します。少し待った後、「キュー管理」ユーティリティを使用して、インデックシングキューのエントリがすべてクリアされていることを確認します。
Solr コミット頻度
Solr コミットの頻度を下げるには、自動コミットイベントの間隔を長くします。
1. 以下のファイルに移動します。
<インデックスサーチホーム>\SolrServer\solr\solr-home\wblib\conf\solrconfig.xml
2. maxTime の値を 60000 ミリ秒から 300000 ミリ秒に増やします。
<autoCommit>
<maxDocs>100000</maxDocs>
<maxTime>300000</maxTime>
</autoCommit>
3. サーバーを再起動し、バルクインデックスツールを使用してインデックシングを開始します。
4. バルクインデックシングが完了した後、maxTime の値を 60000 ミリ秒に戻します。
<autoCommit>
<maxDocs>100000</maxDocs>
<maxTime>60000</maxTime>
</autoCommit>
詳細については、autoCommitを参照してください。
バルクインデックスツールの使用
バルクインデックスツールを使用するには、管理者としてログインする必要があります。
Windchill シェルを開いて、次のコマンドを入力します。
windchill wt.index.BulkIndexTool
バルクインデックシングを実行するサーバーに Windchill Index SearchWindchill PartsLink の両方がインストールされている場合は、コアライブラリ (コレクション) を選択するためのメッセージが表示されます。デフォルトのライブラリは wblib です。
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2 つのコマンドプロンプトを並べて表示すると、ツールの実行プロセスを簡略化できます。一方のコマンドプロンプトはバルクインデックスツールの実行に使用し、もう一方のコマンドプロンプトは BulkIndexTool.log ファイルを確認するために使用します。
tail ユーティリティは、UNIX の標準ユーティリティです。このユーティリティの Windows 版は、GNU から次の Web サイトで入手することもできます。
リアルタイムの進捗状況を確認するには、BulkIndexTool.log ファイルに対して tail ユーティリティを実行します。以下に例を示します。
tail -f BulkIndexTool.log



バルクインデックスツールのメニューオプション
0
以下のプロパティの現在の値を表示する。
wt.index.enabled
com.ptc.windchill.partslink.index.enabled
wt.index.bulkIndexSize
wt.index.BulkIndexQueueList
wt.index.BulkIndexContentQueueList
wt.index.maxContentSize
wt.index.checkDocumentTypes
wt.index.filterFileTypes
wt.index.IndexAndSearchMetaDataOnly
wt.index.checkIndexingRulesBeforeQueue
wt.index.excludeAttributes
* 
このオプションは、フェデレーションされたライブラリサーチの対象となるコアを選択している場合のみ使用できます。
1
バルクインデックシングプロセスを開始する。
データのインデックシングを開始するには、このオプションを選択します。また、このオプションでは、実際のバルクインデックシングタスクを実行するエントリが BulkIndexQueue に作成されます。
バルクインデックシングプロセスがすでに開始されており、まだ実行中の場合、このオプションを選択するとエラーメッセージが表示されます。
2
バルクインデックシングプロセスを停止する。
バルクインデックスロード処理を停止し、バルクインデックシングキューに残っているエントリをすべて除去するには、このオプションを選択します。
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このオプションを選択しない場合は、キューを監視して、複数のエントリが生成されていないことを確認してください。
3
バルクインデックシングプロセスをスケジュールする。
定期的なスケジュールを設定してバルクインデックシングプロセスを繰り返すには、このオプションを選択します。ユーザーのアクティビティが少ない時間にスケジュールを設定できます。
以下の情報を入力します。
開始時間。mm/dd/yyyy hh:mm am/pm のフォーマットを使用します。
終了時間。mm/dd/yyyy hh:mm am/pm のフォーマットを使用します。
合計実行回数 (スケジュールしたタスクを繰り返す回数)
バルクインデックシングタスクを実行する頻度 (日数単位)。たとえば、毎日実行する場合は 1 を入力し、週 1 回実行する場合は 7 を入力します。
4
失敗したエントリをリセットする。
インデックシングに失敗したオブジェクトをリセットするには、このオプションを選択します。このオプションを使用すると、失敗したオブジェクトを再び処理できます。
5
処理中のエントリをリセットする。
完了とマークされていないオブジェクトがある場合は、このオプションを選択します。この状況は、インデックシングエンジンと Windchill の間で通信が行われ、Windchill がオブジェクトを更新しなかった場合に発生します。
6
インデックシングポリシーのないエントリをリセットする。
インデックシング規則を変更したために、これまでインデックシングされていなかったオブジェクトがインデックシングに含まれるようになった場合は、このオプションを選択します。
* 
新規作成したインデックシングポリシー規則は、すでにインデックシングされているオブジェクトには影響しません。
7
バルクインデックシングの進捗状況を確認する。
インデックシングのステータスを表示するには、このオプションを選択します。
次のステータスの例は、3609 個のオブジェクトのうち 3588 個がインデックシング済みで、15 個のオブジェクトが失敗し、6 個のオブジェクトがまだインデックシングされていないことを示しています。
Current status of Bulk Index:
Total Objects Handles: 3609
Objects processed: 3588
Objects processing: 0
Objects w/o indexing policies: 0
Objects remaining: 6
Objects failed: 15
すべてのオブジェクトが処理されるとバルクインデックシングプロセスは完了します。
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この進捗状況は、wt.index.bulkIndexSize プロパティによって制御されます。設定されている数のオブジェクトが処理されるまで、ステータスは変更されません。詳細については、Windchill サーチのプロパティを参照してください。
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「サイト」 > 「ユーティリティ」 > 「ビジネス管理」にある「インデックシング管理」ユーティリティを使用することもできます。詳細については、インデックシング管理ユーティリティを参照してください。
8
オブジェクトのバルクインデックシングリストを削除する。
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このオプションを実行した後、Search Index Server のセットアップでそのコアのインデックスデータディレクトリを手動で削除する必要があります。
9
インデックスデータを確認する。
インデックシングデータ内に Windchill で「インデックシング済み」とマークされたオブジェクトが実際に存在するかどうか確認するには、このオプションを選択します。このオプションは、Windchill/index フォルダを復元する場合に特に便利です。
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このオプションを定期的に使用して (理想的には 3 ~ 6 カ月ごと)、Windchill オブジェクトのインデックス状態が正しいことを確認してください。
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オプション 9 は、インデックスサーバーに存在しないオブジェクトに失敗のマークを付けます。
インデックシング済みオブジェクトの状況をチェックする場合は、オプション 7 を使用します。
失敗したオブジェクトをインデックシングする場合は、オプション 4 を使用します。
10
コア選択メニューに戻る。
Windchill サーバーでのインデックスサーチサーバーの設定時にインストールされた使用可能なコアのリストからコアを選択するには、このオプションを使用します。
11
「終了」



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