ファミリーテーブルの構造
ファミリーテーブルは基本的に列と行から成るスプレッドシートです。ファミリーテーブルのインスタンスも独自のファミリーテーブルを持つことができます。そのため、ファミリーテーブルツリー (ネスト化したファミリーテーブル) の作成が可能です。
ファミリーテーブルは以下の 3 つのコンポーネントから成ります。
1. ファミリーのほかのすべてのメンバー (インスタンス) の定義元になるオブジェクト (ジェネリックオブジェクトまたはジェネリック)
2. インスタンスとジェネリックとの間で異なる可能性があるすべての属性: 寸法とパラメータ値、テーブル駆動のフィーチャーとアセンブリコンポーネント、ユーザー定義の機能とパターンテーブル名、幾何公差、その他のタイプ
3. テーブルと、テーブル駆動オブジェクトのそれぞれの対応する値によって作成されるすべてのファミリーメンバー (インスタンス) の名前
各行には、その行内の属性のインスタンス名と対応する値が表示されます。列は属性用に使用されます。
列見出しとして、テーブル用に選択した寸法、パラメータ、フィーチャー、メンバー、グループのすべての名前が表示されます。寸法は、その下の行 (たとえば奥行き) に、名前 (たとえば d9) および関連付けられた記号名 (存在する場合) を基準にリストされます。パラメータは名前を基準にリストされます。フィーチャーは、その下の行に、フィーチャー番号 (たとえば F107) および関連付けられた機能タイプ (たとえば[カット]) または機能名を基準にリストされます。
ジェネリックモデルはテーブルの 1 番目の列に表示されます。ジェネリックのテーブルエントリを変更するには、実際の CAD 部品を修正するか、フィーチャーを抑制またはレジュームする必要があります。ファミリーテーブルでエントリを編集しても、ジェネリックモデルは変更できません。
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ファミリーテーブル名では大文字と小文字が区別されません。
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インスタンスごとに、フィーチャー、パラメータ、またはアセンブリ名をインスタンス内で使用するかどうかを定義できます。インスタンス内に存在するかどうか (「Y」または「N」) を指定するか、数値 (寸法の場合) を入力します。すべての寸法セルには値があり (数値またはアスタリスク (*))、アスタリスクの場合はジェネリックの値が使用されます。
すべてのファミリーメンバーは、ファミリーテーブルに含まれないジェネリックモデルのすべてを自動的に共有します。たとえば、ジェネリックモデルに「材料」(MATERIAL) というパラメータとその値「スチール」(STEEL) を割り当てている場合、すべてのインスタンスにも同じパラメータと値が割り当てられます。
ファミリーテーブルを水平にスクロールすると、見えていなかった追加の情報が表示されます。スクロールしても、「インスタンス名」列は表示されたままです。