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サービス構造への自動追加について
XML コンフィギュレーションファイルで指定するカスタムビジネス規則に基づいて、情報エレメントをサービス構造に複数追加できます。情報エレメントを構造のルート、または構造内のネストされたグループまたはセクションに追加するには、サービス構造のコンテキストメニューにある「構造を複数追加」オプションを使用します。
「構造を複数追加」を有効にするには、サイト管理者または組織管理者が以下の手順を実行します。
「プリファレンス管理」「構造の複数追加」で、以下のプリファレンスを設定します。
コンフィギュレーションファイルの場所 - 構造への複数追加の処理で使用する XML コンフィギュレーションファイルの場所を指定します。クラスタ化された環境の場合は、すべてのメソッドサーバーから到達できる共有のロケーションに XML ファイルのパスがあることを確認してください。このプリファレンスの値が空の場合、「構造を複数追加」操作は無効になります。このプリファレンスのコンフィギュレーションは必須です。
グループまたはセクションを作成 - 構造内にグループまたはセクションが存在しない場合、構造に複数追加する処理の実行中に作成するかどうかを決定します。グループまたはセクションが作成されるのは、コンフィギュレーションファイルの Group エレメントまたは Section エレメントで Matches エレメントが使用されている場合のみです。attributeMapping エレメントが使用されていて、一致するグループまたはセクションが欠落している場合または存在しない場合、グループおよびセクションはサービス構造に作成されません。
これらのプリファレンスは、業務での必要性に応じて、サイト、組織、またはコンテキストのレベルで設定できます。
業務での要件に基づいて、構造に複数追加する処理の規則を XML ファイルの設定を通じて指定します。
コンフィギュレーションファイルの作成
情報エレメントを収集してサービス構造内の適切なグループまたはセクションにマッピングするには、コンフィギュレーションファイル内に規則を作成して、フィルタ基準を指定する必要があります。コンフィギュレーションファイルは、コンテキストに依存します。つまり、製品やライブラリなど、コンテキスト別にそれぞれ異なるコンフィギュレーションファイルを作成できます。コンフィギュレーションファイルの作成に使用できるエレメントと属性の詳細については、自動追加用コンフィギュレーションファイルの doctypeを参照してください。
XML コンフィギュレーションファイルの作成では、以下のガイドラインに留意してください。
情報エレメントには、追加先となるグループまたはセクションの特定に使用できる、命名規則または番号に基づいた一意の属性値が設定されている必要があります。属性値で有効となるデータ型は、文字列、整数、ブール、日付、実数、および実数 (単位付き) です。属性値にその他のタイプのデータ型が指定されている場合は、文字列型として処理されます。複数値属性の場合、いずれかの属性値が定義式に一致すると、グループまたはセクションに情報エレメントが追加されます。
サービスエフェクティビティまたは ATO 定義式を情報エレメントに割り当てることができ、これらは、後ほど構造の複数追加機能でフィルタ基準として使用できます。
グループまたはセクションには、情報エレメントのマッピング先となるグループまたはセクションを識別するための属性値が設定されている必要があります。この属性値が一致すると、一致するグループまたはセクションに、情報エレメントが挿入または追加されます。情報エレメントが複数のグループまたはセクションに一致する場合は、一致するすべてのグループまたはセクションに情報エレメントが追加されます。ネストされたグループまたはセクションの場合、グループまたはセクションの一意の名前のみを指定します。この操作では、ディレクトリパスまたはファイルパスは内部名の値としてサポートされていません。
構造内にグループまたはセクションが存在せず、構造への複数追加のプロセスで自動的に作成される場合、デフォルトでは、サービス構造のルートノードに追加されます。
構造に複数追加する操作の使用
サービス構造に、基準に一致する情報エレメントを複数追加するには、以下の手順を実行します。
1. 情報エレメントの追加先となるサービス構造の「構造」タブに移動します。
2. サービス構造のルートを選択して右クリックし、「構造を複数追加」をクリックします。
3. 「構造を複数追加」ウィンドウが開きます。このウィザードを使用し、「オプションフィルタ」「サービスエフェクティビティ」、またはこの両方に基づいて、インポートする情報エレメントのフィルタ基準を指定します。詳細については、オプションに基づいたフィルタリングおよびサービスエフェクティビティの管理を参照してください。
4. 「OK」をクリックします。
指定したフィルタ基準に一致する情報エレメントがサービス構造に追加されます。デフォルトでは、情報エレメントは構造内で英数字順に並べ替えられます。
レポートとエラー処理
com.ptc.arbortext.windchill.corestruct.server.autoPopulation.AutoPopulationTask クラスについて INFO または DEBUG のログ作成が有効になっている場合は、構造への追加が完了した後に、HTML フォーマットのレポートが生成されます。このレポートでは、自動追加の対象として選択されたオブジェクトの情報、それらのオブジェクトのステータス、自動追加の成功または失敗を確認できます。レポートは自動的にブラウザにダウンロードされ、すぐに閲覧することも、ローカルディスクに保存することもできます。
サービス構造に購読を設定することで、自動追加操作が処理されるときに電子メール通知を受信できます。この電子メール通知には、正常に追加された情報エレメントのリスト、または自動追加操作が失敗したことが示されています。「操作」 > 「購読」の順にクリックし、「構造を複数追加しました」操作と「構造の複数追加に失敗しました」操作の電子メール通知を設定します。
追加操作に関するエラーメッセージは、「イベント管理」ユーティリティに表示されます。たとえば、「構造を複数追加」操作の実行時、コンフィギュレーションファイルが存在しないか、指定されているロケーションが不適切な場合は、「イベント管理」にエラーメッセージが表示されます。「構造を複数追加」操作が成功した場合は、サマリー情報が「イベント管理」ユーティリティで提供されます。