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WVS ローダーインポートメカニズム
5 秒ごとに、ローダーは次のプロパティで定義されているディレクトリをポーリングします。
edrload.directory=$(wt.temp)\\wcinput
このディレクトリが存在しない場合は、ローダーにより作成されます。ローダーはディレクトリをポーリングする際、INI ファイルを検索します。その他のファイルはすべて無視されます。ディレクトリ内にある INI ファイルのコンテンツが <!> で終了している場合、処理中に拡張子 .txt が付いた名前に変更されます (たとえば、ticket.ini は ticket.txt に変更されます)。
コンテンツが <!> で終っていない場合は、ローダーは後 5 秒待機して、そのファイルへの書き込みが確実に終了するようにします。5 秒経過してもファイルのコンテンツが <!> で終らない場合、そのファイルは削除されます。ファイルの名前変更または削除を行うには、ローダーが、そのファイルへの書き込みアクセス権を持っている必要があります。
コンテンツの処理を開始するために、次にローダーはそのファイルを解析し、コンテンツを検証します。
このファイルには、キーワード = 値 (Partnumber=123456 など) の形式のエントリが含まれています。次の表は、有効なキーワードのリストです。
「キーワード」
値または説明
Directory
変換データを格納するディレクトリのフルパスを指定します。
Documentnumber
製品表現を関連付ける既存の WTDocument の番号を指定します。
Documentversion
製品表現を関連付ける WTDocument のバージョンを指定します。
Encoding
PVS ファイルの文字セットエンコード方式を指定します (PVS ファイルに J タグが存在しない場合)。デフォルトでは、J タグ指定のエンコード方式または Windchill サーバーのエンコード方式を使用します。
Edzcreate
PVZ ファイルを作成するかどうかを指定します。true または false に設定できます。
デフォルトは false です。
Ignoreonmerge
PVS ファイルのルートノードの子に、WTPart 構造でこの製品表現を使用するときにこれらの子を無視することを示すフラグを追加します。たとえば、ルート WTPart に完全なアセンブリの製品表現が含まれているが、構造を表示したときに個々の WTParts のデータを参照する場合は、ignoreonmerge を使用します。
Includemarkups
入力データのマークアップを Windchill の製品表現とともに保存するかどうかを指定します。true または false に設定できます。
デフォルト値は true です。
Iteratepart
既存の部品に作業版数を適用するかどうかを指定します。true または false に設定できます。
デフォルトは false です。
Partfolder
作成した部品を格納するフォルダを指定します。
Partlifecycle
新規部品に関連付けるライフサイクルを指定します。
Partcontainer
作成する新規部品のコンテキスト (たとえば、プロジェクト、製品、ライブラリ) を指定します。フォルダおよびライフサイクル値はコンテキストによって異なるので、指定する必要はありません。
コンテキストは「名前」または「親の名前/名前」のように指定できます。たとえば、組織 PTC にプロジェクト proj1 が含まれる場合は、partcontainer を proj1 と指定するか、ほかの組織の proj1 という別のプロジェクトと識別する場合は PTC/proj1 のように指定します。
Partname
部品名を指定します。
Partnumber
既存部品の部品番号を指定します (番号がない場合は作成されます)。
Partoid
既存部品の Windchill ID を指定します。
Partteam
新規部品に関連付けるチームを指定します。
Partrevision
部品のリビジョンを指定します。
Repdefault
製品表現をデフォルトにするかどうかを指定します。true または false に設定できます。
デフォルトは false です。
Repdesc
作成する製品表現を説明します。
Repname
作成する製品表現の名前を指定します。
Representtableoid
既存の製品表現対象の Windchill ID を指定します。
Thumbnailcreate
サムネイルを作成するかどうかを指定します。true または false に設定できます。
デフォルトは false です。
Ticketencoding
ticket ファイルの文字セットエンコード方式を指定します。指定する場合は、これを ticket ファイルの 1 行目に置きます。指定しない場合は、Windchill サーバーのエンコード方式を使用します。
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ファイルは <!> で終了する必要があります。>. true および false 値と同様に、キーワードにも大文字と小文字の区別はありません。
ファイルの最初のチェック時に、Directory キーワードで指定したディレクトリが存在すること、およびローダーがファイルに書き込み可能であることが確認されます。
引き続き、追加チェックが行われます。チェックの内容はキーワードの値に応じて異なる場合があります。
ファイル内に Partoid を指定した場合、有効な WTPart を参照しているかどうかが確認されます。
Partoid を指定しなかった場合、Partfolder、Partlifecycle、および Partteam で指定した値が実在するかどうかが確認されます。
Partnumber または Partname が実在しない場合、WTPart が作成されます。実在し、Iteratepart が true に設定されている場合、部品に作業版数が適用されます。その結果、新規の製品表現の追加先データベースに WTPart が作成され、指定した Repname および Repdescription が付けられます。
指定したディレクトリをスキャンして、PVS ファイルを検索します。PVS ファイルは 1 つのみ認められます。その他のファイルはすべて Windchill にアップロードされ、製品表現のセカンダリコンテンツとして関連付けられます。
ファイル内に Representableoid を指定すると、有効な製品表現対象を参照しているかどうかが確認されます。
サムネイルジェネレータがインストールされている場合に、Thumbnailcreate キーワードを true に設定すると、サムネイルイメージが作成され、製品表現のコンテンツとしてアップロードされます。それがデフォルトの製品表現である場合は、サムネイルが製品表現対象にコピー (共有) されます。
Edzcreate キーワードを true に設定した場合、wvs.properties でも edrload.edzenabled = true に設定されていれば、ディレクトリにあるすべてのファイルを含む PVZ ファイルが製品表現の役割 PRODUCT_VIEW_EDZ のコンテンツとして保存されます。
ローダーは、ポーリング先のディレクトリから ticket.txt ファイルを除去します。これは、ローディングタスクが成功したかどうかに関係なく行われます。エラーが発生した場合、エラーはメソッドサーバーログに記録されます。ticket により参照されるデータは除去されません。ticket.txt ファイルの除去は、ローダーがタスクを完了したことを意味します。
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大きなアセンブリで、特にサーバー側のサムネイル生成が実行される場合には、ローダーのタスクに時間がかかる可能性があります。
サーバー側のサムネイルインストールについては、Windchill Installation and Configuration Guideサムネイルジェネレータおよびビューデータ圧縮ユーティリティを参照してください。
Windchill Viewable Compression Utilities の詳細については、Creo View MCAD Adapter Installation and Configuration Guide の「Windchill ビューデータ圧縮ユーティリティの概要」を参照してください。