SpeedPak を使用した SOLIDWORKS 設計の管理
SpeedPak は SOLIDWORKS アセンブリのグラフィック簡略表示です。SpeedPak に関連するすべての情報は SOLIDWORKS アセンブリファイルに含まれており、これを使用することで大規模なアセンブリを操作する際のパフォーマンスを向上させることができます。各 SOLIDWORKS アセンブリコンフィギュレーションは SpeedPak を 1 つだけ持つことができます。
SpeedPak の作成
次の手順に従って、既存のコンフィギュレーションから SpeedPak コンフィギュレーションを追加できます。
1. 標準 SOLIDWORKS アセンブリを作成し、コンフィギュレーションを追加します。たとえば、Config1、Config2、Config3 などです。
2. アクティブなコンフィギュレーションを右クリックし、コンテキストメニューで「Add SpeedPak」をクリックします。
3. 必要に応じて、いくつかのサーフェス、ボディ、または参照エンティティを選択します。
4. 「OK」を選択します。選択したコンフィギュレーションの下に、アセンブリの SpeedPak が派生コンフィギュレーションとして作成されました。
次の手順に従って、親アセンブリから SpeedPak コンフィギュレーションを作成することもできます。
1. アセンブリで、1 つまたは複数のサブアセンブリを選択します。
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SpeedPak を作成する際にデフォルトのコンフィギュレーションを選択した場合、そのコンフィギュレーションを管理しようとすると依存が失われます。
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2. 右クリックして「SpeedPak Options」を選択します。
3. 「Create Mated SpeedPak」または「Create Graphics SpeedPak」のいずれかのオプションを選択します。
Windchill での SpeedPak の管理
Windchill では、個々の CAD ドキュメントまたはファミリーテーブルインスタンスとしての SpeedPak コンフィギュレーションの管理はサポートされていません。ただし、Windchill では SpeedPak 派生コンフィギュレーションと SpeedPak サブアセンブリを使用したアセンブリを管理できます。SpeedPak または SpeedPak サブアセンブリを使用したアセンブリを管理する場合、最良事例と制限事項のセクションを参照してください。
管理されていない SpeedPak コンフィギュレーションがアセンブリで構成部品として使用されている場合、SpeedPak の親コンフィギュレーションがアセンブリ構造と
「PTC Windchill ステータス」枠の下に表示されます。
最良事例
• SOLIDWORKS SpeedPak 用に CAD ドキュメントを作成しないでください。たとえば、SpeedPak の場合、PTC_IS_INSTANCE を No に設定します。
• SpeedPak が別個のファミリーテーブルインスタンスとして保存されないようにするには、プリファレンス exclude.derived.configuration.management を SpeedPak に設定します。
• SpeedPak を使用したアセンブリを読み込むには、SOLIDWORKS の > で「Use SpeedPak」オプションを選択します。以前に保存したコンフィギュレーションが SpeedPak ではなく、SpeedPak コンフィギュレーションの親である場合でも、サブアセンブリの SpeedPak を使用したトップアセンブリが開きます。
• SpeedPak は、管理されているデフォルト以外のコンフィギュレーションの下で使用する必要があります。
• コンフィギュレーションに変更がある場合は必ず、古い SpeedPak を更新します。
| すでに Windchill で管理されている SpeedPak コンフィギュレーションがあるアセンブリを修正する場合、SpeedPak コンフィギュレーションを維持するため、wgmclient.ini ファイルで exclude.derived.configuration.management プリファレンスを None に設定します。 |
制限事項
• SpeedPak コンフィギュレーションを持つアセンブリを Creo View で開くと、SpeedPak はビジュアル化されず、空で表示されます。
• SpeedPak が設定されたアセンブリを Windchill から読み込むと、すべての依存がワークスペースに自動的にダウンロードされます。
• アセンブリ構成部品として SpeedPak を持つアセンブリを交換した場合、インポート時にサブアセンブリが失われることがあります。
SpeedPak 派生コンフィギュレーション管理を除外する方法
• Windchill 側の「デフォルトで新規モデルインスタンスを管理」プリファレンスが「はい」に設定されている場合、コンフィギュレーションに SpeedPak を追加すると、親コンフィギュレーションのプロパティがプロパティ PTC_IS_INSTANCE とその値とともにコピーされ、誤って SpeedPak がファミリーテーブルインスタンスとして保存される可能性があります。
• wgmclient.ini のプリファレンス exclude.derived.configuration.management によって、Windchill 管理から除外される SOLIDWORKS 派生コンフィギュレーションが制御されます。
• プリファレンス exclude.derived.configuration.management を SpeedPak に設定した場合、SpeedPak にファミリーテーブルインスタンスは作成されません。以下の図では、PTC_IS_INSTANCE が Yes に設定されていますが、SpeedPak コンフィギュレーションは Windchill で管理されていません。